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2020年1月の記事一覧
宿命論としての無意識
ニュートンが万有引力、たとえば地球と月のように離れた物体同士が干渉し合う力を発見したとき、デカルト派はその遠隔作用の力を「オカルトフォース」と批判した。少なくともその時までは近接作用説、つまり「直接的に接触していないものが影響し得るはずがない」という考え方のほうが合理的に思われていたからだ。しかし、数百年後の世界から見ればデカルトの唱えた「渦動説」―――天体はエーテルと呼ばれる流体が押し動かしてい
もっとみる学校への信頼が無くなっていくわけ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191212/k10012210831000.html?utm_int=netnewsup-detail_contents_news-related_002
NHKニュースwebにこのような記事がありました。
大まかな粗筋を言うと、黒タイツを履く事を生徒会が求めたのですが、学校の許可が下りませんでした。最終的に保護者や卒業生
酸素ボンベとハルちゃんの話
息子の発達障害の定期健診のその日、診察は押しに押していた。
よく言えば豪放磊落、悪く言うと雑で適当で早口で巻きがウリの息子の主治医・小児神経科M先生の診察がその日は珍しく、16時からの予約が17時を過ぎても掲示板に息子の呼び出し番号が点灯する気配も無く、せっかちで待ちの苦手な患児の息子は猛烈に憮然として『やばい日本史 本郷和人著』を読んでいた。
やばいのは今の君の眉間の皺だが。
そして、母
がん放射線治療にポリビニルアルコールを応用
東京工業大学のグループが、ポリビニルアルコール(スライム作りの洗濯のりでお馴染みです)を使って放射線がん治療の効果を高める手法を開発したと発表しました。
発表されている記事は誤解を与えるものが多く、報道の問題点も踏まえて解説します。
「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」というがん治療法に応用したとあります。
日経新聞の記事によると
「BNCTはまず患者にホウ素化合物を含んだ薬剤を投与し、がん細