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共有帳【(。・ω・)フムフム..】

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”スキ“を付けさせていただいたクリエイターさん達の投稿の中から是非とも多くの方々に読んで欲しい、共有したいと思った投稿のまとめ。 (ご迷惑な場合は連絡をいただければ出来るだけ早く…
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2020年1月の記事一覧

「見て」いるものと、「見えて」いるものの違い

「見て」いるものと、「見えて」いるものの違い

2019年春。私は学生やフリーター、新米社会人など12名の若者男女(男性10名女性2名)を率いて、カナダ北極圏600kmの徒歩冒険に挑んだ。

「北極圏を目指す冒険ウォーク2019」と名付けられたこの旅は、私が20年かけて極地で学んできたことを、若者たちに体験してもらい、その経験を自分の世界に持ち帰ってもらおうという狙いで計画し、一年をかけて準備を進めた。

4月7日、カナダ北極圏バフィン島に位置

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宿命論としての無意識

宿命論としての無意識

ニュートンが万有引力、たとえば地球と月のように離れた物体同士が干渉し合う力を発見したとき、デカルト派はその遠隔作用の力を「オカルトフォース」と批判した。少なくともその時までは近接作用説、つまり「直接的に接触していないものが影響し得るはずがない」という考え方のほうが合理的に思われていたからだ。しかし、数百年後の世界から見ればデカルトの唱えた「渦動説」―――天体はエーテルと呼ばれる流体が押し動かしてい

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物質と観念の境界を越える『教養』の愉しみ(伊藤玲阿奈)

物質と観念の境界を越える『教養』の愉しみ(伊藤玲阿奈)

指揮者・伊藤玲阿奈「ニューヨークの書斎から」第5回
“L’ordine del tempo” by Carlo Rovelli 2017年出版
『時間は存在しない』
著:カルロ・ロヴェッリ 訳:冨永 星
NHK出版 2019年発売

サイエンス(Science)――。この言葉は、日本では「科学(分科の学)」と訳された。その当時、明治黎明期の西洋では、「××学」「○○学」に相当するような専門分野への

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学校への信頼が無くなっていくわけ

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191212/k10012210831000.html?utm_int=netnewsup-detail_contents_news-related_002

NHKニュースwebにこのような記事がありました。

大まかな粗筋を言うと、黒タイツを履く事を生徒会が求めたのですが、学校の許可が下りませんでした。最終的に保護者や卒業生

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長男(6歳)が”こころ”を語った

長男(6歳)が”こころ”を語った

妻がインフルエンザに罹患したのもあり、弊宅の息子たちを連れて外出しました。道中、子どもたちと色々な話をしてる中で、不意に長男(6歳)が"こころ"について語る場面に出くわしました。

子どもと生活をするようになってから、いまだに「答えらしい答え」を出せない"こころ"についての仮説を長男から聞かされたのに対して驚きと喜びを抱きましたので、その辺りの感情を含めてツラツラ書いて行こうかと思います。

生き

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酸素ボンベとハルちゃんの話

酸素ボンベとハルちゃんの話

息子の発達障害の定期健診のその日、診察は押しに押していた。

よく言えば豪放磊落、悪く言うと雑で適当で早口で巻きがウリの息子の主治医・小児神経科M先生の診察がその日は珍しく、16時からの予約が17時を過ぎても掲示板に息子の呼び出し番号が点灯する気配も無く、せっかちで待ちの苦手な患児の息子は猛烈に憮然として『やばい日本史 本郷和人著』を読んでいた。

やばいのは今の君の眉間の皺だが。

 そして、母

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幸せは、共有するくらいがちょうどいい。

幸せは、共有するくらいがちょうどいい。

ある日、友達とのご飯に行っていたパートナーが、帰ってきてポロポロと泣き出した。

久しぶりに会う友達とのご飯。さぞかし楽しかったのだろうと思っていたからこそ、急に泣き出した彼女の姿に動揺する。

「どうしたの?」と聞くと、言おうかどうか一瞬ためらいつつ、彼女が口を開いた。

「『はやく結婚できる恋愛が見つかったらいいね』って言われたの。私は付き合ってるだけで幸せなのに、そのうち別れるだろうって、可

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道で人を助ける方法

道で人を助ける方法

目の前で大きな音がして人が前のめりに倒れた。地面に四つ這いになって倒れたままなかなか立てないでいるのは小柄な70代くらいの女性だった。周りを歩いていた何人かは振り返って何が起こったか確認しようとし、私を含めた何人かは駆け寄る。40代くらいの背の高い男性が後ろから助けおこす。私も仕事(病院勤務)から帰る途中で、そこは車やバイクも通る信号がない裏路地の道ばただった。倒れた女性は助けおこされているがすぐ

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がん放射線治療にポリビニルアルコールを応用

がん放射線治療にポリビニルアルコールを応用

東京工業大学のグループが、ポリビニルアルコール(スライム作りの洗濯のりでお馴染みです)を使って放射線がん治療の効果を高める手法を開発したと発表しました。
発表されている記事は誤解を与えるものが多く、報道の問題点も踏まえて解説します。

「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」というがん治療法に応用したとあります。

日経新聞の記事によると
「BNCTはまず患者にホウ素化合物を含んだ薬剤を投与し、がん細

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