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民藝ってなんだろう?

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「民藝」の答えを探して、職人さんや民藝に関わる人々にインタビューをする自由研究「 #民藝旅 」のレポートです。最新情報はツイッター( https://twitter.com/to… もっと読む
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#民藝

民藝旅 vol.2 沖縄 \与那国島のカブチ/

民藝旅 vol.2 沖縄 \与那国島のカブチ/

世紀末女子会

「今日は女子会よ〜!」

60度の泡盛を片手に、さきはら荘の女将さんが笑う。

『おこげ』って、どういう意味ー!わたし、どうなっちゃうの〜〜?

…と、かわいこぶってみたけれど。
実際の女子会は、北斗の拳/いちご味。

石垣島から来たお姉さんは、ガハハハと泡盛にライターで火をつけて燃やし、ほろ酔いのもじゃもじゃはストレートで泡盛を煽る。退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!肝臓マッチョの与那国

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民藝旅 vol.2 沖縄 \原付🛵与那国島探検 2/

民藝旅 vol.2 沖縄 \原付🛵与那国島探検 2/

道は続くよ、与那国探索。

カップ焼きそばをすすった売店には、意外と、なんでもあった。
ココナッツミルク、新作のポテトチップス、ペットボトル飲料、見知らぬアジアの怪しいスパイスまで、なんでもござれ。

猫様いっぱい、なんだか楽しい与那国時間。

*  *  *

山口陶工房さんで聞いてみた。
「この近くで、織物をしている”みつよさん” の家をご存知ですか?」

みつよさんというのは、うぶる作りのふ

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民藝旅 vol.2 沖縄 \原付🛵与那国島探検 1/

民藝旅 vol.2 沖縄 \原付🛵与那国島探検 1/

丘の上の朝ごはん
目を開けて。
ミントグリーンの壁に、白い光が眩しい。

風の音だけが響く、与那国島の朝。
海の音はまだ遠い。

昼間の蒸し暑さが嘘のように、朝はひんやりと、心地良い。

食堂には、朝ごはんが用意してあった。
食パン、マーガリン、ブルーベリーといちごのジャム、コーヒー。

牛乳は自分で買ってきた。バナナはゆりこさんからのお持たせだ。

高く背伸びをして、建物の外に出てみよう。

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民藝旅 vol.2 沖縄 \与那国織のゆりこさん/

民藝旅 vol.2 沖縄 \与那国織のゆりこさん/

〜〜〜〜前回のあらすじ〜〜〜〜

那覇で出会ったおばあちゃんずの勧めで与那国島を訪れたもじゃもじゃ。
ようやく宿を見つけて、ゆりこさんの親戚を探すためにハローページから長男さんに連絡をしたがうまくいかず。手がかりを失ってショゲていたところ、宿のお父さんが誰かに連絡を取ってくれたのだ。

お父さん、誰と話しているんだろう?
そして、なよこさんの親戚に会って、与那国島の手仕事を見ることはできるのだろう

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民藝旅 vol.2 沖縄 \“うぶる” 作りのふみえさん/

民藝旅 vol.2 沖縄 \“うぶる” 作りのふみえさん/

「焼きサバか、ぶっかけ丼か、刺身定食か。」
なんとも贅沢な悩みである。

朝ごはんをもとめて、市場をふらふら。
Wi-Fi完備の魚屋さん「魚友」の野外テーブルで、手書きのメニューをながめていた。

朝からお刺身だなんて、贅沢すぎるわ。と、いつもの貧乏性から焼きサバを注文したのは午前8時半。

脂の乗ったサバ、海ぶどう、お豆腐、卵焼き。
お味噌がふつふつと回るあら汁に、口からよだれがあふれる。

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民藝旅 vol.2 沖縄 \市場メシと竹おばさん/

民藝旅 vol.2 沖縄 \市場メシと竹おばさん/

おはようございます。お腹がすきました。

朝すばゲストハウスからもぞもぞ、歩いて市場へ朝ごはん。

まるで香港マフィアの巣窟。ジャッキーなチェーンが空から落っこちてきそう。朝なのに真っ暗。

赤提灯がともるディープな沖縄、グッドモーニング!

お目当ては、ここ。ソーキそば専門「田舎そば」

怪しすぎる。

通り過ぎるふりをして、店内を覗き込む。
市場の兄ちゃんと、品の良さそうなご夫婦。カウンターの

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民藝旅 vol.2 沖縄 \プロローグ/

民藝旅 vol.2 沖縄 \プロローグ/

4月某日。

ぼんやりと天井を眺めながら、つぎは沖縄に行こう、と思った。
柳先生が「民藝四十年」で取り上げた沖縄。大学時代を過ごした沖縄。

東堂は貧乏学生だった。たこ焼きの具材は、コンニャク。詰め放題100円のもやしと、ゆし豆腐ラーメンが好きな学生だった。

手仕事に興味はあったけれど、ヘアゴムなどの小物を買うだけで精一杯。

「窯元でピザパーティーがあるから来ませんか?無料ですよ。」という後輩

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民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 まとめ

民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 まとめ

皆さまこんにちは、東堂です。

「民藝ってなんだろう」をテーマに日本を旅する、民藝旅 vol.1山陰・愛媛編、お楽しみいただけたでしょうか?

鳥取県からはじまった、もじゃもじゃ絵描きの民藝旅。

大砂丘に登り、

蔵の町に魅了され、

松の姿に息を呑み、

ついで旅路は四国、愛媛県へ続きました。

瀬戸内の春にときめいて、

友人の暮らしに触れて、

次世代の巨匠の芽吹きを感じて、

職人の静か

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「民藝」って何だろう?

「民藝」って何だろう?

「職人の手仕事で作られた、美しい日用品」それが、「民藝」だと思っていました。雑誌で見かけたり、地元の市で焼物を手に取るたび、民藝ってカッコいいな。心惹かれるな。と、民藝を身近なものに思っていました。

でも、民藝には定義があって、実はもっとややこしい物らしい。

日本民藝協会さんのサイトで、民藝を定義した思想家・柳宗悦さんの「民藝品の定義」が紹介されていました。

ー柳が定義した「民藝品」の条件に

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民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \4日目/【鳥取県 倉吉市 2】

民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \4日目/【鳥取県 倉吉市 2】

4月11日木曜日、晴れ。
(今日は、あそぶ日。うかれた日。まじめなし)

ちょっと、ひとっぷろ行きますか。

湖近くのゲストハウス「たみ」アーティスト・コロニーのような、おしゃれスポット。

宿泊したゲストハウスは、東郷温泉の真ん中にあった。
温泉地に来ているのに、水道水のシャワーだけなんて、もったいない。

サンダルをつっかけ、タオルとシャンプーを持って、いざ朝風呂ぶら散歩。

ウソみたいでしょ

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民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \5日目/【鳥取県 岩美町】

民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \5日目/【鳥取県 岩美町】

4月12日金曜日 晴れ。

そうだ、「白波の乙女」と名付けよう。
岩美町は、鳥取県の東端にある。イカ釣り漁船と、陶芸と、温泉の町。

鳥取駅の観光案内所で紹介されたので、車でふらり。

まずは、道の駅「きなんせ岩美」で情報を集めよう。
それにしてもこの道の駅、デザインやサイトが、おしゃれ。

鳥取は、練り物が美味しい…おっといけない。目的を忘れるところだった。

スタッフのお姉さんに、岩美町で民藝

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民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \6日目/【瀬戸内海→愛媛県 松山市】

民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \6日目/【瀬戸内海→愛媛県 松山市】

4月13日土曜日 晴れ。

急がないと。早く。日がのぼる前に、展望台へ。

朝6時。空が燃え始めた。

駐車場についたのはいいが、どこに展望台があるのかわからない。寝不足で頭が回らなかった。案内図が理解できない。ひとまず、太陽が見えた林の中に走って入った。

昨夜、怖いことがあったから眠れなくて。半ば泣きながら、展望台を探して走り回った。太陽が、ものすごい勢いで空へ登る気配を背中に感じた。

霞む

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民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \7日目/【愛媛県 砥部町】

民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \7日目/【愛媛県 砥部町】

4月13日日曜日 雨。

お皿がいいと、ごはんも嬉しそうに見える。
レーズンパンの乗った砥部焼が、ふふっと笑ったように見えた。

ほだかさんのお家は、素敵な手仕事でいっぱい。

ほだかさんは漆作家だから、自分で金継ぎする。

久しぶりの納豆に、心がほどける。やっぱり馴染みの味が一番落ち着く。
漆作家ほだかさんは、よく味のしみたコンソメスープを置きながら、テーブルについた。

ほだかさんは、魔女の宅

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民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \8日目/【愛媛県 内子町】

民藝旅 vol.1 山陰・愛媛編 \8日目/【愛媛県 内子町】

4月14日 月曜日 快晴。

朝日がぼんやり川面を照らす。鯉の干物がペロンとしていた。

(お昼頃、太陽が風を連れてきて、鯉はふくふく、空を泳いだ。)

本日は、内子町で伝統的な製法で和紙を作る「天神産紙」さんにお約束。
その前に、コインランドリーで洗濯物を洗いながら、川原で朝ごはんをむしゃり。

腹の虫が静かになった。さて、内子町へと参ろうか。
と、目力ギラギラにハンドルを握ったのに、迷子にな

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