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狂文

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狂文
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記事一覧

ウィルス

「あ、おはようございます、100000nenです。
すいませんが、インフルエンザにかかりました。
昨日はやびけした後医者に行ったんですが、インフルエンザと診断されました。
少なくとも数日出社できません。
とりあえず今週金曜まで有休でお休みさせてください。

ありがとうございます。
診断書は必要ですか。



わかりました、一応金曜には医者行くんで、その時診断書もらってきます。
でその時に月曜から

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絶対に帰る(2)

この星へ降り立って、まず俺はしょんべんをした。
尾籠な話でごめんなさいね。
けど、何もおかしいことは無い。
数時間の乗り物の後、トイレにまず行きたくなることはよくあるだろう?
それはよく覚えてる。

その後、「移民おめでとう」とかなんとか、セレモニーみたいのがあって、それから自分のアパートへ案内された。
もう夜だった。
アパートはまぁ、そこそこなとこだった。
地球で住んでた団地アパート、それとそん

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H2O

みんな考えすぎてる

もう少しいやもうちょっと

考えないで楽に

素直に率直に

フリーダムでロックダムに

横になろうよ

口づけをかわせばいいのさ!

後は…

自動式化学式

セックスも葬式も

みんなみんな化学式

オートモードでH2O

N2
O2
Ar
CO2
Ne
He
CH4
Kr
SO2
H2
N2O
Xe
O3
NO2
I2

化学式みたいに死んで

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炎にガソリン(完全版)

毎晩毎晩
ガソリンをかっくらって
毎朝毎日
ヘドを吐く
俺は
俺は
炎にガソリン
燃え尽きたいだけ
何も残さず
だだ顔しかめる
悪臭だけ
俺は
俺は
炎にガソリン

今にも火、衝きそうに
沸騰しそな
俺のガソリン
静脈
動脈
流れてるんだ
もちろん
この
腐った脳にも
充満してる
炎のガソリン

歩きたいなら
駆ければよい
走りたいなら
注入してやる
下りのエスカレータ
くそ駆け上がれ!

飲み干

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THE UNCO / ROCKNROLL UNKO BITCH 2016

MY MIND IS FILLED WITH - UNKO!
DO YOU KNOW THE UNKO YOU ARE?
-YOU'RE IN THE UNKO!
MY UNKO,YOUR UNKO
-IT'S ALL UNKO!
I SCREAM FOR UNKO
UNKO SCREAMS FOR ME

OH MY OH MY OH MY - UNKO!

RED,WHITE,YELLOW,B

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尿香

おとついくらいかなびっくりしたんだけど!

風呂に入って湯につかりそして体を洗ってるとき!

お風呂の最中におしっこすることありますか!

私はよくある!

しかしその日は違った!

ふと思い我がちんぽこからしゃしゃるおしっこを左手で触ってみた!

うん温かい!

熱い!と言うほどではないが生きてる温もりを感じた!

まあここまでは良い!

自分のおしっこを意識的に触ったのは今生何回目かだ!

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じょうほう

情報が多すぎる

現実は情報が多すぎる

人一人の生まれてから今まで

何一つ同じことは無い

そんなことを

理解とか解釈とか

出来るわけもない

地球の裏側の

今どんな

さぁ

上っ面さらっとなら

知ることはできるのかも知れないが

風のにおいとか

髪をなでる動きとか

地のぬくもりとか

体感は出来ない

でも

なぜ

知りたく思うのは

なぜなんだろ

知ってなんになるというの

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なぜ秋刀魚はうまいのか

米国の科学系学術誌ナイチャーによると

日本人がなぜ秋刀魚好きか

解明されたそうだ

数万年前

南方の海洋民族の一部が

サンマを追い続けて

この日本にたどり着き

日本人の祖先になったものがいたんだそうだ

追ってくる時点ですでに

かなり好きなんだろうけどね(笑)

まぁ当時は

飢餓と満腹の紙一重だったのかもしれん。



サンマを追って

日本大陸にたどり着いたはいいが

海流の関

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オクトパスアーミー

曰本海沿岸一帯で
首の無い死体が揚がっているという。
始まりは先月下旬
今月に入って急増し
今週は落ち着いている。
いずれも海岸警備隊の報告だ
警察帳は届けられている失踪・家出人の捜索願いと照合してみるが
全く一致しない。
動物学者が揚がった死体の首の辺りを確認したところ

刃物で切り取ったというよりは大きな口で噛み千切られたというのがふさわしい
ただしその口にはとても鋭い歯が何枚も生えているだろ

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引っ越し

何人か親しい仲間がこの街から引っ越してった。



何が嫌だったのだろね。



嫌だったかどうかは分からないな。



どうしても行かなきゃならん理由があったのかも知れない。



後ろ髪ひかれる感じ。



行ったら行ったで来てよかった系かも知れんけど。



引っ越す前に連絡先聞いておかなかった。



今更携帯もメールも出来んし。



連絡はちょっと無理。



たまに

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肉食女子

口づけを交わすと

彼女の唾液は

獣臭い香りがした

牛や豚

鶏などのよくある肉香ではなく

明らかにそれらとは違う

巨獣臭

何度も口づけを交わし

その匂いを鼻に抜けさせながら

俺は今夜の俺自身の行く末を案じた

もしかしたら俺は

この肉食女子に喰い殺されてしまうのではないか

もしかしたら俺は今夜この絶世美女に

入れ墨キャベツのごとき

怪しげな魔法でかき消されてしまうのではない

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白昼夢

クスリがなけりゃ生きていけない
ワタシは
いつも白昼夢
吸いつくせない空気は
いつもタバコのにおい
出ていけないこの部屋
聴こえる誰かの声
いつも何かが
ワタシを押さえつける
助けて欲しいのに
手を伸ばせない
誰か
だけど
アナタ~ワタシ
それのせいにしたくないけど
クスリがなけりゃ生きていけない
ワタシは
いつも白昼夢

お前を百万円で売り飛ばすことにしたよ

ごめんよ

お前を百万円で売り飛ばすことにしたよ

このままじゃ俺たち

今より不幸になっちまう

ごめんよ

お前を百万円で売り飛ばすことにしたよ

お前を買ってくれる男が

どんなに薄汚い奴か分からないけど

こんな俺よりましだろう

ごめんな

お前を百万円で売り飛ばすことにしたよ

また

会えるかな

繰り返す時の

偶然の中で

ごめんよ

お前を

また百万円で売り飛ばすことにしたよ

念ずれば、ゴキブリ

変な能力を身に付けてしまった。
俺が「イチ」と言いながらある場所を見つめると、そこに隠れているゴキブリがぞろぞろと溢れてくるのだ。
それも尋常な数じゃなく。
さっきなんか図書館の玄関で、履き込んだ感じの女物のブーツの折り返し部分から2・30匹くらいぶんぶんぞろぞろ出てきやがった。
さすがに恥ずかしいのか、それを脱いでたであろう持ち主は現れなかったがね。
しかし俺が自分のこの能力に気付いたのは、つい

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