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読書感想

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#大学生

【読書感想】雇用について論ずるなら最低限この本を読むべき!

【読書感想】雇用について論ずるなら最低限この本を読むべき!

明けましておめでとうございます。

Yukiです。新年になってからだいぶ時間が経ってしまいましたが、今年もよろしくお願いします!

今回ご紹介する本は、濱口桂一郎さんの『若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす』です。

僕はこの本を読んで、雇用について論じる場合、最低限この本を読んでからにするべきだと思うようになりました。雇用、労働というのは人の一生の内、大半を占めます。それだけ誰にとっても関

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先生から「社会科学を学ぶなら必読です!」と言われた日に急いで買った本

先生から「社会科学を学ぶなら必読です!」と言われた日に急いで買った本

本との出会い
僕は大学で主に社会科学を学んできました。社会科学というのは、

のことで、代表的な学問分野は政治学、政策科学、経営学、法学、経済学、社会学です。

僕はこれらの中でも、政治学、経済学を中心に学んできました。(それらに加えて法学、統計学、歴史学、美術史、科学技術論、異文化コミュニケーション論、教育学など面白そうなものも手当たり次第勉強しました。)

前置きが長くなってしまいましたが、あ

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【読書感想】「働く」を問い直したい人へ送る本

【読書感想】「働く」を問い直したい人へ送る本

こんにちは、Yukiです。

今回は、中島義道(著)『働くことがイヤな人のための本』を取り上げようと思います。

仕事に関する本はたくさんありますが、本書はそれらとは大きくことなります。どこが違うのかについては後ほどに譲るとして、ここでは違うに留めたいと思います。

内容まず、本書には年齢も性別も個人を取り巻く状況も全く異なる、A、B、C、Dという4人の人物が登場します。彼らと中島さんの対話を通じ

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タイトルでずっと避けていた本を読んでみたら実はかなり面白かった

タイトルでずっと避けていた本を読んでみたら実はかなり面白かった

僕にはずっと避けていた本がありました。
それは、ピエール・バイヤールの『読んでいない本について堂々と語る方法』です。

この本を読まないでいた理由はとてもシンプルです。僕の読書に対する考え方とこの本の主張が全く異なるからです。僕は、ある本について語る場合には、その本の内容を理解しなければならないと考えていました。内容を完璧には理解できなくとも、最低限一度は読むべきであり、でなければ正確にその本につ

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【読書感想】「嫌なら辞めれば?」に苦しんでるあなたに送る1冊

【読書感想】「嫌なら辞めれば?」に苦しんでるあなたに送る1冊

こんにちは、Yukiです。

今回ご紹介する本は、上西充子(著)『呪いの言葉の解きかた』です。

言葉には様々な力があり、それによって僕たちは元気づけられたり、嬉しくなったり、幸せな気持ちになったりします。反対に、悲しい気持ちになったり、傷ついたりします。

このように言葉には大きな影響力がありますが、本書では言葉の持つ負の力とそれに対抗するための方法が紹介されています。

本の内容まずは、タイト

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【読書感想】哲学は何よりも実践である!

【読書感想】哲学は何よりも実践である!

こんにちは、Yukiです。

長らく更新していませんでしたが、今回から読書感想シリーズを再開します。よろしくお願いいたします。

今回ご紹介する本は、荒谷大輔(著)『使える哲学 私たちを駆り立てる五つの欲望はどこから来たのか』です。

本書は哲学史の本なのですが、通常の哲学史の本とは異なる特徴があります。今回の記事では、本書の言うところの哲学とは何なのか、本書の特徴についてご紹介します。

本の内

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【読書感想】天才すぎて「人間のフリをした悪魔」と呼ばれた男の生涯

【読書感想】天才すぎて「人間のフリをした悪魔」と呼ばれた男の生涯

こんにちは、Yukiです。

今回ご紹介する本は、高橋昌一郎(著)『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔』です。

本題に入る前に「ジョン・フォン・ノイマン」という人物をご存じでしょうか?彼は一言で言えば、超天才なのですが、それとは裏腹に日本ではあまり聞きなじみのない名前かもしれません。

かくいう僕も、この本を読むまで、彼の存在は知りませんでした。

しかし、彼は日本と関係の深い人物でも

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【読書感想】読書は必ずしなければならないものか?

【読書感想】読書は必ずしなければならないものか?

こんにちは、Yukiです。

今回ご紹介する本は、齋藤孝(著)『読書力』です。

齋藤先生はこれまで、数々の本を出版され、読書に触れたものも多いです。
そのため、齋藤先生の本を一度は読んだことがあるのではないかと思います。

今回はその中でも、今から約20年前に出版されたこちらの本を取り上げたいと思います。

齋藤先生の読書に対する考え方が非常に明確に表れています。
今回は、「読書力とは何か?」「

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【読書感想】『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』

【読書感想】『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』

こんにちは、Yukiです。

今回ご紹介する本は、漆原直行(著)『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』です。

なかなか刺激的なタイトルで思わず二度見してしまいます。

著者の主張を一言でまとめると、タイトルになるわけですが、さすがに呆気ないので、少し中身を見てみましょう。

本の内容本書は、ビジネス書を読者からの視点だけではなく、出版社の視点からそれぞれ分析していきます。

今回は出版社の

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【読書感想】被害者なら何をしても許されるのか?

【読書感想】被害者なら何をしても許されるのか?

こんにちは、Yukiです。

今回ご紹介する本は、貫井徳郎(著)『悪の芽』です。

久しぶりに小説を紹介してみたいと思います。この小説はミステリー小説に位置づけられるようですが、それよりも読んで考えさせられることが多かったです。

それも簡単には結論が出ない、とても難しい問いでした。
ぜひこの本を読んだ際は、この本が投げかけてくる問いに向き合ってみてください。

本の紹介小説なので、内容紹介はあら

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【読書感想】現代の若者は社会から強いられた貧困に直面している

【読書感想】現代の若者は社会から強いられた貧困に直面している

こんにちは、Yukiです。

今回ご紹介する本は、藤田孝典(著)『貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち』です。

突然ですが、あなたにとって「貧困」とは何でしょうか?
それはどのような状態を指すでしょうか?

そして日本に貧困はあると思いますか?ないと思いますか?

このnoteで、貧困を考えるきっかけになれば嬉しいです。

本の紹介-貧困と労働万能説この本は、現代の若者の貧困に焦点を当て

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【読書感想】迷い、苦しみ、壁に直面する度に読み返したい本

【読書感想】迷い、苦しみ、壁に直面する度に読み返したい本

こんにちは、Yukiです。

今回ご紹介する本は、森岡毅(著)『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』です。

ちょくちょく、「この本は良いよ!」といった評価を耳にしていたので、ずっと気になっていた本でした。

今回、タイミングが合ったので読んでみました。
口コミの通り、読んで良かったです!

この本からは、キャリアをどう考えたら良いのか、壁に

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【読書感想】子供の「心の病」は親の苦しみを受け継いだ

【読書感想】子供の「心の病」は親の苦しみを受け継いだ

こんにちは、Yukiです。

また、読書感想の投稿を再開していきたいと思います。
ゆるくお付き合いいただけると嬉しいです。

今回取り上げるのは、高橋和巳(著)『子は親を救うために「心の病」になる』です。

行きつけの本屋さんでたまたま見つけ、タイトルに惹かれて購入いたしました。

僕はこのタイトルを見て、「どういうことだろうか?」と疑問に思いました。そこで今回は、タイトルの「心の病」について簡単

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【読書感想】目からうろこ!ストレスに悩むあなたに読んで欲しい1冊

【読書感想】目からうろこ!ストレスに悩むあなたに読んで欲しい1冊

こんにちは、Yukiです!

ここ最近バタバタしており、なかなか投稿できずにいました。今日からまたゆるく更新を再開していきたいと思います!

今回ご紹介する本は、ケリー・マクゴニガル(著)『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』です。

僕はこの本を読んで、驚きの連続でした。ここ最近読んだ本の中で、一番ワクワクしたと思います。

今回はこの本を見ていきます!

本の紹介
この本は、「ストレス

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