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せわしないインターバルの雑記(2/2) |仕事か趣味か
アルバイト生活だった去年。仕事のこの先について問われることが多かった。その時は、問う人が何を気にかけてくれているかをなんとなく察して、安定性や経済性をカバーして答えてた。
そこで出てくる言葉は、本当なら、自分の純粋な興味やこの先やってみたいことと一致させたかった。けど、それはなかなかに難しかった。そんな自分を内面で恥じながら、「優等生的」もしくは「安パイ」な答え方で取り繕っていた。
本音をいえ
せわしないインターバルの雑記 (1/2) |この一年何してたっけ?
前の会社を辞めて一年くらいたった。
これからどうするか考える時間が欲しかったので、すぐに転職しないで少し間を開けることにした。その間に結婚して家族が出来て、今年の六月には息子が生まれる予定。わざわざ思い返さずとも、人生の中の大きな転機になっている。
守るべき家族が出来るこのタイミングで、次が決まっていないのに仕事を辞めた。これは、安定志向の強い自分にしては結構大胆な選択、、、というかかなりの暴
書評|モノも石も死者も生きている世界の民から人類学者が教わったこと
本のレビューと所感です。
奥野克巳 著 モノも石も死者も生きている世界の民から人類学者が教わったこと
アニミズム(人間の霊魂と同じようなものが、広く自然界にも存在するという考え方)について、様々な視点から深く考察している本です。題材にしているものの範囲が本当に広くて、
片付けコンサルタント/ナウシカ/アイヌ文化/生きもの供養塔/東洋思想/動物愛護/宮沢賢治/東南アジアの狩猟民/南方熊楠/記号
雑記|転職を機に、暮らす「まち」について考えた話
仕事で飛騨高山に来て、3年半くらい経ちました。気付けば結構、自分にとっては長く暮らした土地になりました。
建設コンサルタントの技術者でありながら、まちの中でカフェの店長を兼任するというイレギュラーなこの仕事も、この春で任期が終わります。悩んだ末、これを節目に今の仕事を辞めて、今後もここに住み続けることを選びました。といいつつ、「この土地が好きだから残る」というよりは、働き口、生活の利便性、家族と
書評|生物多様性を問いなおす
写真はこないだ撮ったジョウビタキ。
記事の内容はお正月休みに読んだ本。面白かったので、レビューと所感を。
高橋進 著 生物多様性を問いなおす
大航海時代以降の植民地支配から、環境の保護・保全、地球温暖化、生物多様性、そして現在の「SDGs」に至るまで、国際的な議論や合意形成の経緯がわかりやすく整理されていた。わかりやすいだけでなくて、政治的な利害や宗教観念が見え隠れする議論の場で「地球のため」