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せわしないインターバルの雑記 (1/2) |この一年何してたっけ?

前の会社を辞めて一年くらいたった。

これからどうするか考える時間が欲しかったので、すぐに転職しないで少し間を開けることにした。その間に結婚して家族が出来て、今年の六月には息子が生まれる予定。わざわざ思い返さずとも、人生の中の大きな転機になっている。

守るべき家族が出来るこのタイミングで、次が決まっていないのに仕事を辞めた。これは、安定志向の強い自分にしては結構大胆な選択、、、というかかなりの暴挙。なんにしても、それを容認して支えてくれている妻と妻の両親、そして自分の両親には本当に感謝しかない。

そんな一年だったので、稼ぐための時間より考える時間を大切にしようと思って過ごした。結果として、去年の今頃は無かった選択肢が自分の前に出てきて、仕事、住む場所、家族、自分の適性とモチベーション、このへんのバランスを考えながらこの先どうするか選んだ。

ここで「有意義な一年だった」と結論づけたいところだけど、「もやもやが晴れないので一旦の方針を決めた」という感じに近い。気になることは試したり、話を聞きたい人に会いに行ったり、現実的に経済面でそれが可能か否かのシミュレーションもした。それでも(というか、だからこそ?)そう思う。

この感じは何かに近い。例えば論文を書くときって、自分の主張のエビデンスになる文献を探してきて引用する。コンサル時代の報告書もこんな感じで書いてた。すごく極端な言い方をすれば、自分の言いたいこと(もしくはクライアントの言って欲しいこと)を正当化したくて理論武装しているようなもので、今年一年やったことはたぶんこれに近い。

上手く言えないけど、仮説の検証と肯定ではなくて、可能性を拡げるためのアプローチが必要だったのでは?と思い起こされる。目の前の問題は、今このタイミングで向き合うべき本質的なものか?を自問して思考を切り替える代謝がもっと上がれば、いま目の前には違った選択肢があったのかもしれない。

それから、高山に来た後、実現できたら楽しいことや突拍子もないけどワクワクすることを現実に変えていくための発想力、推進力、人間力を持っている人をカッコいいと思うようになった。事業経営を考える力を養いたい身としては、それを自分のモノにしたい。

そうであればなおさら。。。。と思うものの、どうにも自分にはこの壁が厚い。この苦手意識は、前の仕事が嫌になってしまった理由とつながってる。上司から「お前はガンコでひとりよがりだ」と言われたこととも、たぶんつながってる。自分の苦手なことがわかってきたけど、気づき方や克服の仕方が今のところ分からない状態。

こんな根暗なこと書きつつも、それほどネガティブにはなってない。むしろ、この先やりたいことが具体的になってきたことより、自分の苦手なことに気づけたことの方が財産としては大きいと思ってるくらい。あれこれ悩んで腰が重くなるくらいだったら、できることから手を動かすほうがずっといいんだと改めて感じたこともある。

それでいて、思考が進んだ部分も、新しく身に着けたこともたくさんある。得たいもののために行動することもできたし、安定した雇用や家族がいることのありがたさも身に染みた。フリーターな一年は、有意義で濃い一年だった。

この春から、飛騨市にある林業の会社で正社員として働かせてもらえることになった。それと同時に、個人事業主としても仕事をしていくことにした。人生の中の「仕事」という側面でみれば、イメージする事業の確立が表のテーマ、自分の苦手の克服が裏テーマといったかんじ。本業・副業という分けは無い。どれも活かして、いろいろやってみるつもり。


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