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忙しい人の幸せのメソッド「PICK THREE」とは?  完璧なアンバランスに学ぶ日々を充実させる工夫

「おお、意図的にアンバランスさせるというのは新しい発想!」

先日1冊の本に出合いました。「PICK THREE」という本です。本の表紙には「忙しくても自分らしく生きるシンプルな法則」とあります。読んで、なるほど、そういう考え方もあるなと感心しました。

こんな人にぜひおススメしたい一冊です。
・日々の生活で「幸せ」を感じにくい
・やるべきことが多すぎる
・できていない自分にうんざり
・人生を幸福なものにしたい

この本が語る幸せのメソッドとは何なのか、その本質について実体験も踏まえながら整理してみます。

PICK THREEとは

「PICK THREE」の著者はランディ・ザッカーバーグ。そうあのザッカーバーグ。Facebook創業者マーク・ザッカーバーグの実のお姉さんで、三児の母でありながら、起業家、投資家、プロデューサーなど様々な顔を持つ方です。多方面で活躍されているので、その私生活は超多忙だと容易に想像できます。そんなランディさんが見つけ出した、忙しい人でも幸せに生きるための技術がピック・スリーです。

ピック・スリーとはつまり「3つ選ぶ」という意味です。アレもコレも完璧にするのではなく、やることを3つだけに絞るという発想です。 

現代人は常にやることに追われています。仕事、家庭、友人付き合いといった「やらなければいけない」こと、そして趣味などの「やりたいこと」など。でも1日は24時間と有限です。アレもコレもやらなきゃと思った結果、どれも中途半端に終わってしまうことも多いですね。そこで本書が提唱するのが、「ピック・スリー(3つ選ぶ)」という考え方。

・仕事
・睡眠
・家族
・運動
・友人

こうした重要な5つのカテゴリーから毎日「3つだけ」を選び、それに注力するという考え方です。そして選ぶ3つは毎日、日によって変えます。次の日はまた新たに3つを選択します。もちろん、前日と同じ3つを選んでも構いません。毎日リセットして3つ選ぶ。

これを繰り返し続けることで、やりたいことに集中してやりきる毎日がおくれます。また、その日はできなかったとしても次の日にやるなど、「やり残しの罪悪感」から解放されます。そして、単日で見れば3つしかできませんが、1週間や1カ月という視点でみればバランスを取ることもできます。

つまり、アンバランスな毎日をおくりながら、長い目で見て、バランスさせるという発想です。これは新しいと感じました。

3つ選択するので、もちろん残った2つは出来ませんが、そこに罪悪感を感じる必要は全くありません。なぜなら明日になれば実行できるチャンスが来るからです。

そして、週末に1週間を振り返って5つカテゴリーの偏りを確認します。3カテゴリー×7日なので21ポイントのうちどれが多く、どれが少ないのか。例えば、仕事5、 家族6、 運動2、 睡眠5、 友人3 という週であれば、「仕事、家族、睡眠はある程度できているが運動が少ないので、翌週は計画的に運動をするように意識し、バランスをとろう」と計画することができます。

自分なりのアレンジのポイント

本書の重要カテゴリーとしては以下の5つがピックアップされていますが、これは人によってはしっくりこないかも知れません。

【本書が提案するカテゴリー】
・仕事
・睡眠
・家族
・運動
・友人

私のケースで言えば「仕事」「睡眠」は毎日ほぼ同じレベルで実行しているのでトレードオフを意識して選択するというイメージが合いませんでした。そういう背景から、別のカテゴリーを設定した方が良いと思い、設定したのがこちらです。

【自分なりにアレンジしたカテゴリー】
・未来の仕事
・家族
・運動
・語学
・インプット

このカテゴリーの設定の視点としては、ついつい先延ばしにしがちなこと、軽視しがちなこと、という視点です。やりたいけどやり切れていないと思うカテゴリーを設定し、トレードオフの関係の中でその日にやることを選択することに意味があるように思います。

そう考えると、単純に「仕事」とするより、未来につながる仕事、いわば難しいけど時間がかかる重要な仕事、というニュアンスにした方が良いと思いました。また、「インプット」という意味は本を読んだり、人に会ったり、街で店を見たりするという意味で設定しています。

このカテゴリー決めは人によって様々かと思います。独自のカテゴリーを設定するのが良いのではないかと思います。

始まりと終わりのマネジメント

ピック・スリーをいつするかと言うと、1日のはじめです。その日の計画として3つ選択します。計画をしてその日を計画通りに過ごします。

このピック・スリーと相性が良いもう一つのメソッドがあります。それは「スリー・グッド・シングス」というメソッド。やり方は極めてシンプルで、その日にあった「良かったこと」3つ書き出す、これだけです。

このメソッドについては先日まとめたので、こちらの記事もご参考ください。

ピック・スリーで1日のはじめに「3つ選び」、スリー・グッド・シングスで1日の最後にその日あった良かったことを「3つ選ぶ」。いずれも「3つ選ぶ」という1分あればできる、極めてシンプルなアクションですが、これをするだけで、1日の充実度が大幅に高まります。

私は元々1日の終わりにスリー・グッド・シングスを手帳書き綴っていましたが、そこにピック・スリーも記入するようにしました。

ピック・スリーの書き方は表で書くとわかりやすいです。表側に5つのカテゴリー、表頭に月~日をとった表を作り、その日の曜日の欄に〇を3つ書きます。そして、その日の終わりにスリー・グッド・シングスをメモするタイミングで、3つの〇がそれぞれできたかを考えます。できたら〇を黒く塗りつぶします。こうすれば計画通りできたかどうかのチェックもできます。未達だったことも分かります。

週の終わりにカテゴリーごとの〇(達成している「●」)を数えて、全体のバランスを見ます。そこから来週ウェイトを置くカテゴリーを考えます。こうすることで、1日でみると「3つ」というアンバランスな状態ですが、1週間の21個の〇を見ることで、確かにバランスを意識できます。なかなか理にかなったメソッドだと思います。

まとめ

実際にピック・スリーというメソッドを取り入れて感じるのは「肩から荷が降りる感覚」です。全部やりたくなる気持ちはありますが、毎日全部やり切るのは心身への負担が大きいです。そこにピック・スリーという手法は「完璧じゃなくてよい」と言ってくれます。これで救われる人は多いのではないかと思います。

この手法がより響くのは「完璧主義の人」と「自己肯定感が低い人」ではないかと思います。完璧を追うがあまり、自分を削っている人には、「解放」される感覚が得られます。また、「自分なんて・・・」と思っている人にとっては、毎日コツコツ計画通り実行していくプロセスで「自分はできる!」という感覚が得られます。

この手法の素晴らしさは視点の角度です。これまでは「全部やらなきゃ」と思っていた視点から、「3つ選んで良い」というポジティブな視点にスイッチできるところが素晴らしいです。自分で選んで、自分で達成していく。この経験を繰り返すことで、「自己効力感」も高まるでしょう。ひいては、それが自信につながり、日々の生活の充実感が上がっていくと思います。

私もトライしてまだ1週間程度ですが、スリー・グッド・シングスと組み合わせることで、しっくり来ている感じがします。もうしばらく続けたいと思います。


やることを絞って、決めたことをやり切る。そんな毎日を繰り返すことで、結果的に長い目で見て、多くのことをバランスよく達成できる日々をおくれるのではないでしょうか。

このメソッドを取り入れて、充実した毎日を送りましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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