ヤギワタル
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「アイデアに価値はない」とかいう考え方
「アイデアに価値はない。行動にこそ価値がある」みたいな考えをたまに見聞きすることがある。ここで言う「行動」は「アイデアを実現すること」と言い換えることもできる。
要するに、この考えは、飲み会で「オレならこうするね」的なアイデアを披露しても意味はないと言っている。「ならお前がやれよ」と。
この考えが骨の髄まで浸透してしまったのが平成日本だと思う。そうでなければ、失われた30年はあり得ない。「アイデ
覚えておきたいことへの意識
意識して学びとったものでない限り、なかなか記憶に定着してくれない。記憶はそのプロセスを「記銘→保持→想起」で分類することができるが、意識して覚えようとするのは、このうちの記銘にあたる。
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意識して覚えようとしなければ、情報は脳にとどまることなく、すぐに忘れられてしまう。さらに、意識して記憶をキープしようとしなければ、記憶は消える。そして、せっかく覚えた記憶も、思い出そうとしなければいっこうに
キャンセルしてどうのこうの
ここ1,2年で急に「キャンセル・カルチャー」という言葉を聞くようになった。消費者としての力を駆使して企業の行動を良い方向に促したいということらしい(※1)。
ぼくも「消費者が世界を変える」みたいなことを書いたことがあるのでこれに近いものを考えてはいたんだけど、企業に対して「心を入れ替えろ」とか「行動を変えろ」ということは全く考えたことがなかった。人の心が入れ替わるには非常に時間がかかるし、1回の
毎日書こうとして気づくこと
毎日文章を書こうとして気づいたのだが、毎日書くのは驚くほど難しい。
書くことがないというより、書いてもまとまらない。書き散らかすだけ散らかした原稿を今日も保存した。
着地させなければ…と考えてしまうから書けないのだろうか。飛び立ったままどこかへ消えていく文章なら書けるかもしれない。
テレビや新聞やSNSや書籍などのメディアを見ていろいろ思っているはずなのに、文章としてある程度のまとまりのある文章
未来を予測できる時代のほうが異常
ビジネス関連の情報を見ていると時々「VUCA(ブーカ)の時代」という言葉が出てくる。現代は「これから先に何が起きるかわからない」「不確実な時代だ」ということで使われている。
ぼくはこの言葉を見ると「今までに、これから先に何が起きるかわかっていた時代なんてあったのか?」と聞きたくなる。
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そもそも、過去は現在から振り返って見た瞬間に、それが必然だったと感じ、原因と結果の因果をつかって説明