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福岡伸一先生ファンが、「世界は分けてもわからない」をテーマに茶事をやってみた。
僕は福岡伸一先生(生物学者、作家)のファンでして。
「生命とは固定したものではなく、合成と分解といった相反するバランスの中で存在する『流れ』である」といった趣旨の福岡先生のコンセプトにはめちゃくちゃ同意しますし、それを「動的平衡(どうてきへいこう)」という言葉でモデル化されているのもシビれます。
・・・といきなり書いてもピンと来ない方もいらっしゃるかと思うので、福岡伸一公式サイト でも使われて
日常でのスマートグラス体験が色々と良かった話
エンジニアでかつ好奇心旺盛な身としては、世に出ているIT系のガジェットは気になります。市販品であれば実際に購入してみることもできますが、そうでない場合は体験会などで試すしかありません。そんな時にいつも思うのは、「時間や利用できるシーンが限定的なイベントの場じゃなくて、普段の生活で使ってみたらどんな感じかを知りたいんだよなあ」ということ。
そんな中、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」にて
"発酵"をテーマに茶事をやってみた
先日、一風変わった試みとして「発酵」をテーマにして茶事(ちゃじ)という4時間のフルコースもてなしをやってみました。
なかなかにご好評も頂けたので、自身の記録も兼ねてまとめておきます。
※茶の湯を学び始めて4年ばかりの若輩者ですので、説明や内容に色々と未熟な点などもあるかと思いますが、どうぞご笑納ください。
茶事(ちゃじ)とは?茶の湯における正式なもてなしの場で、お菓子とお茶だけでなく料理(懐石
街中のマジックアワーラン~天地と人を彩るひと時
いつもより(かなり)早めに起き、日の出30分ほど前からスニーカーを履き外に出る。渋谷の街はまだ薄暗いが、見上げると雲の筋が何本か流れる快晴だ。少し経つと、Facebookのイベントページに続々と各地の様子が上がってくる。幸いどこの天気も良さそうで、オンラインイベント「マジックアワーラン」には絶好の空模様である。
「マジックアワー」とは、日の出や日没前の空が色鮮やかに変化していく20-30分ほ
君は「フバーハ」を感じたことはあるか?~『モノノメ』フロナカ書店 訪問記
宇野常寛さんがこの9月に新創刊した雑誌『モノノメ』は日常の面から多様な視点を与えてくれ、読み返すたびに洞察や刺激をもらっている。この雑誌、Amazonや大手書店には置かれていないため、オンラインショップで購入するか限られた書店へ訪れるしかない。「どこで売ってるの?」と聞かれることもあるのでオンラインショップページにある販売書店リストをチェックしていると、新着NEWが付いた「西小山東京浴場 フロナ
もっとみるメディアとは何なのか?に気づいた熱い夜のできごと
仕事を終え、急ぎ有楽町へ向かう。最寄駅から山手線へ乗り込むと同時にスマホに挿したイヤホンを耳へ装着した。毎週火曜に拝聴している動画コンテンツ、「遅いインターネット会議」が始まる時間だ。
これは宇野常寛さんが主宰するオンラインサロンPLANETS CLUBのコンテンツで、宇野さんが司会進行役を務めるトークセッションだ。宇野さんが毎回冒頭に述べる「政治からサブカルチャーまで、そしてビジネスからア
アラビアのロレンス~最後まで「自分の現実」と出会えなかった男
映画『アラビアのロレンス』を観た。制作は1962年。
3.5時間超の長編映画自体が初めての経験だったが、これは今のSNS時代に再評価されるべき作品だと感じた。
あらすじはこうだ。第一次世界大戦の頃、学問の道を歩いてきたロレンスは考古学調査を通じ得た中東地域の地理とアラビア語の知識を買われ、母国イギリスの将校としてカイロで軍事地図作成をしていた。当時イギリスはオスマン帝国(現在のトルコ)と敵対