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茶の湯

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福岡伸一先生ファンが、「世界は分けてもわからない」をテーマに茶事をやってみた。

福岡伸一先生ファンが、「世界は分けてもわからない」をテーマに茶事をやってみた。

僕は福岡伸一先生(生物学者、作家)のファンでして。

「生命とは固定したものではなく、合成と分解といった相反するバランスの中で存在する『流れ』である」といった趣旨の福岡先生のコンセプトにはめちゃくちゃ同意しますし、それを「動的平衡(どうてきへいこう)」という言葉でモデル化されているのもシビれます。

・・・といきなり書いてもピンと来ない方もいらっしゃるかと思うので、福岡伸一公式サイト でも使われて

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茶の湯してるうちに「行雲流水」の意味が5重くらいに見えてきた話

茶の湯してるうちに「行雲流水」の意味が5重くらいに見えてきた話

 「行雲流水(こううんりゅうすい)」という言葉があります。四字熟語や禅語として使われていますが、試しにググってみたら色々なお店や商品の名前になってたりもして驚きました。それだけこの言葉を好んでいる人がいらっしゃるのかなと思います。
 僕の場合、中学生の頃に漫画のキャラクターからの影響でこの言葉が好きになり、それから30年以上、僕の中での「行雲流水」の意味やイメージはまさにそのキャラそのものでした。

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単純作業は創意工夫の小宇宙

ストッキングの袋詰めを内職に出すことに。まずは一箱どのくらい手間がかかるか調べなくては。両親二人で三時間。ということは、一人だと一箱六時間かかる。それを参考に、一箱あたりの内職代を決めた。案の定、慣れてきた人でも四時間を切ることはできなかった。ところが。

一人だけ、1時間程で一箱仕上げてくる人がいた。そのことを他の内職の人に言うと、皆、信じられない、友達に手伝ってもらっているに違いない、という。

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