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日々思うこと、感じること、考えていることを書いています。

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記事一覧

あの夜を乗り越えて

どうしたことか、いまだにこのnoteというものに慣れなくって、ついつい“良い文章”を書かなければ、と思ってしまうらしい。 すぐ更新が滞るのはそのせい。 最近、実は全…

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1年前
6

努力とは美しいもの

お久し振りです。もしくははじめまして。 たまにはゆるりと、最近ハマっていること(というより好きになった人)の話でもしようかと思います。 仕事に趣味に、いつだって…

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1年前
15

YELL

「人生で一番暗かった時期はいつですか」と訊かれたら、私は迷わず「中学時代」と答えると思います。 そんな中学時代を、たったひとつの記事で書ききろうだなんて、なかな…

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1年前
5

刹那

今回は、私がこのnoteを続けていくにあたって、ずっと書きたいと思っていたことを書いていこうと思います。 格好つけずに、一言で表すなら、自分の過去のお話です。 どう…

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2年前
3

しんゆう

私には、これまで「しんゆう」と呼んできた人が3人いました。 一人目は、幼稚園の頃の友人。 共通点がたくさんあって、「わたしたち気が合うね!」みたいな、それ以上でも…

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2年前
10

あの日よりもっと美しく咲いて

桜は散るときが一番好きです。 奇しくも、私の好きなバンドは、春にデビューしていたことが多かったり、桜にまつわる歌を歌っていることがあったりします。 相変わらず(…

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2年前
12

気怠い煙に憧れて

なんとなく湿った空気に、夏の気配を感じる今日この頃ですが、少し季節外れな話をしようと思います。 私、どうも昔から「春」という季節が苦手なんですね。 少しずつ空気…

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3年前
2

【作詞】手紙

めくるめく日々の中で 伝えたいことは溢れるばかりで ひとかけらもない力を 振り絞って息をしている 静かな夜は一人きり 空を仰いで 月から離れられない 別れの言葉を言…

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3年前
2

雨上がり

フジファブリックを好きになって、五年が経った。 なぜこんなにはっきりと(わりと中途半端な)日付を覚えているのか、とよく訊かれる。 日記や手帳を書く癖があるので、…

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4年前
2

帰る場所(一年前のこと)

日記を書いていると、ある程度の特別な日って、日付までしっかり覚えていたりします。 今日は、ちょうど一年前の話を。 それまで足繫く通っていたフジファブリックのライ…

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4年前
3

自己肯定感と嫌われる勇気

ここ数年、「嫌われる勇気」という言葉を、自己啓発に関するところで、よく目にすることが増えているように思います。 あまりわたし自身は、その言葉に踊らされているつも…

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4年前
7

自己肯定感の話

お久し振りです。 気がついたら、前回更新から一か月以上空いてしまいました。ま、そんなこともありますよね。 今日は、わたしと自己肯定感について。 実は、ほんの数か…

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4年前
14

音読の大切さ

「文学を読む」にあたって、音読は非常に大切なことだと思っています。 というか、もとはみずからすすんで「音読が大切だ」と思っていたのではなく、自分の中にあった「な…

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4年前
2

日記を書くということ

毎日、日記を書いています。 もう丸6年くらいになるようです(指折り数えました)。 今日はその話を。 まず、日記を書き始めたきっかけについて。 高校2年生の秋。 当…

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4年前
4

梅の咲く季節に

先日、東京でも梅の開花のニュースがありましたね。 今では「まだ寒いなあ」という季節に咲く印象かと思うのですが、暦はもうすぐ春。なんといったって新春ですからね。春…

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4年前
1

古典はときめき

わたしにとって、古典は「ときめき」のひとつです。 言ってしまえば、好きなバンドの新譜を初めて聴くときや、宝塚歌劇を観に行くときと、似たようなものです(ほんとうか…

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4年前
3
あの夜を乗り越えて

あの夜を乗り越えて

どうしたことか、いまだにこのnoteというものに慣れなくって、ついつい“良い文章”を書かなければ、と思ってしまうらしい。

すぐ更新が滞るのはそのせい。

最近、実は全然書かなくなった日記を久々につけてリハビリしてみては、やっぱり着飾らない文章が、私は一番好きだなあと思った夜。

ずっと前から、タイトルだけ決めていたものを、今の私の言葉で紡いでいきますね。

それは高校1〜2年生の頃のこと。

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努力とは美しいもの

努力とは美しいもの

お久し振りです。もしくははじめまして。

たまにはゆるりと、最近ハマっていること(というより好きになった人)の話でもしようかと思います。

仕事に趣味に、いつだって私は、好きなものが溢れていて、尽きないのに、それでも尚、また好きな人やものを増やしてしまうのですね。

まあでもこれも誇りに思っています。

「好き」と思える感性って、素敵じゃないですか。
自分に対してだけでなく、どんな人に対してもそう

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YELL

YELL

「人生で一番暗かった時期はいつですか」と訊かれたら、私は迷わず「中学時代」と答えると思います。

そんな中学時代を、たったひとつの記事で書ききろうだなんて、なかなか無謀なことだなあ、と前回の記事を振り返って思うものです。

小学校を卒業し、今までよりほんのちょっとだけ早い春休みを迎えていた頃。

なんとなくつけていたテレビで、その年のNHK合唱コンクールの課題曲が発表されていました。

中学生部門

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刹那

刹那

今回は、私がこのnoteを続けていくにあたって、ずっと書きたいと思っていたことを書いていこうと思います。

格好つけずに、一言で表すなら、自分の過去のお話です。

どうして「自分の過去の話をしますよ」とわざわざ言うのか。ちゃんと理由がありまして。

もちろん、「私の話を聞いてよ!」みたいなエゴも少なからずあります。エゴなんて一切ありません、という方が嘘っぽいですよね、きっと。

そして、過去の自分

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しんゆう

しんゆう

私には、これまで「しんゆう」と呼んできた人が3人いました。

一人目は、幼稚園の頃の友人。
共通点がたくさんあって、「わたしたち気が合うね!」みたいな、それ以上でも以下でもない、幼稚園児らしい、かわいらしい絆みたいなもの。
けれど、仲が悪くなることこそなかったものの、成長するにつれ、そこまで価値観が合わなかったのか、「同級生」のひとりになっていました。

二人目は、小中学校の友人。
とくに小学生の

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あの日よりもっと美しく咲いて

あの日よりもっと美しく咲いて

桜は散るときが一番好きです。

奇しくも、私の好きなバンドは、春にデビューしていたことが多かったり、桜にまつわる歌を歌っていることがあったりします。

相変わらず(?)季節外れな話をしていますが、今日は『ヘタリア』の話を。

私がヘタリアを知ったのは、アニメ配信が始まった中学生の頃。
同級生にヘタリアを好きな子がいたのです。

ただ、その同級生は、私のことを嫌っていた子でした。
当時、思春期真っ只

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気怠い煙に憧れて

気怠い煙に憧れて

なんとなく湿った空気に、夏の気配を感じる今日この頃ですが、少し季節外れな話をしようと思います。

私、どうも昔から「春」という季節が苦手なんですね。

少しずつ空気が重く、暖まっていくのが、どことなく苦しくて、不安になる。おまけに気候も安定しない。おそらくは、一年で一番体調が不安定な時期です。

新しい環境というものも苦手だし、身体は思うように動かないので、本当に精神的にも参ってしまう。毎年毎年、

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【作詞】手紙

めくるめく日々の中で
伝えたいことは溢れるばかりで
ひとかけらもない力を
振り絞って息をしている

静かな夜は一人きり 空を仰いで
月から離れられない

別れの言葉を言わずにいられたらいいなと
夢に描いたものが夢で終わらないように
願っても 願っても 答えは見つからないのに

進みたい道の先に
待つ人がいれば心強いけど
これっぽっちも届かない
理想だけが膨らんでいく

夜が明ければ もう一度 光を

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雨上がり

雨上がり

フジファブリックを好きになって、五年が経った。

なぜこんなにはっきりと(わりと中途半端な)日付を覚えているのか、とよく訊かれる。

日記や手帳を書く癖があるので、その所為なのだけど、それ以上に、彼らを好きになったという事実は、わたしにとってかなり大きな出来事だったのだと思う。

今朝は、変な時間に起きてしまい、最低限のやることを済ませて、二度寝をした。

目が覚めると、なぜかとても憂鬱だった。

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帰る場所(一年前のこと)

帰る場所(一年前のこと)

日記を書いていると、ある程度の特別な日って、日付までしっかり覚えていたりします。

今日は、ちょうど一年前の話を。

それまで足繫く通っていたフジファブリックのライブに、一年振りに行ったのが、一年前の今日(5月6日)でした。

「フジファブリック」という場所に帰ってきた日です。

自分の気持ちの整理のために、身内にのみ見える形で、Instagramにつらつらと文章を書いていました。

改めて読み返

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自己肯定感と嫌われる勇気

自己肯定感と嫌われる勇気

ここ数年、「嫌われる勇気」という言葉を、自己啓発に関するところで、よく目にすることが増えているように思います。

あまりわたし自身は、その言葉に踊らされているつもりはないのですが、少しだけ、思うところがあったので、その話を。

まず、「嫌われる勇気」というものは、当然ですが、「嫌われる勇気」のない人に向けられた言葉ですよね。

この言葉を目にするようになったとき、正直わたしの心には響かなかった。

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自己肯定感の話

お久し振りです。

気がついたら、前回更新から一か月以上空いてしまいました。ま、そんなこともありますよね。

今日は、わたしと自己肯定感について。

実は、ほんの数か月前まで、わたしには自己肯定感というものがほとんどありませんでした。

いえ、もっと厳密に言うと、昔はあったのに、なくなってしまった、と思っていました。

これまたほんの少し前までは。

思い返すと、小学生の頃までは、自信に満ち溢れて

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音読の大切さ

「文学を読む」にあたって、音読は非常に大切なことだと思っています。

というか、もとはみずからすすんで「音読が大切だ」と思っていたのではなく、自分の中にあった「なんとなく」を、恩師が言語化していたのが「音読が大切だ」ということだったのです。

「音読は基本中の基本だ」とでも申しましょうか。

恩師は「読むこと」をすごく大切なことだととらえていて、私自身もそれにとても共感している、というほうが適切か

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日記を書くということ

毎日、日記を書いています。

もう丸6年くらいになるようです(指折り数えました)。

今日はその話を。

まず、日記を書き始めたきっかけについて。

高校2年生の秋。

当時、うつ病になり、学校に行かなくなり、……いえ、部屋から家からもほとんど出ない日々を送っていました。

通院はしていたのですが、ほとんど外の景色を見た記憶がありません。

何の変哲もない日々。しかし、何もやる気の起きない日々。

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梅の咲く季節に

先日、東京でも梅の開花のニュースがありましたね。

今では「まだ寒いなあ」という季節に咲く印象かと思うのですが、暦はもうすぐ春。なんといったって新春ですからね。春告花と言われているだけあります。

わたしが梅という花を好きになったのは、ここ数年のことです。

はっきりとしたきっかけがあるわけではないのですが、お酒を飲むようになって梅酒の美味しさを知ったり、『応天の門』という漫画に出会って菅原道真を

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古典はときめき

わたしにとって、古典は「ときめき」のひとつです。

言ってしまえば、好きなバンドの新譜を初めて聴くときや、宝塚歌劇を観に行くときと、似たようなものです(ほんとうかしら)。

「好きだから」もっと知りたいと思うし、「好きだから」続けていられるのです。

好きなことを学べるのって、幸せなことですよね。

どうして好きなの、とか、よく訊かれますが、正直よくわかりません。

好きなものに理由ってないじゃな

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