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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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記事一覧

私が君を想う深さを見せる術はきっとあるはず

私が君を想う深さを見せる術はきっとあるはず

凄く大切な友人が、電話で悩みを打ち明けてくれた。
「7年付き合っている彼と今年から同棲を始めたが、何も変わらない。お互いに結婚に踏み切る理由もなくて、ずるずる付き合ってしまっている。みんなが結婚していく中、このままでいいのかなと思う」
と。
普段弱みをあまり見せない子だから驚いた。
「結婚だけが幸せの形じゃないよ。結婚したいと思ったらすればいいと思う」
考えて咄嗟に出た言葉が月並みで、自分でも不甲

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貴方が居ないとちゃんとできない

貴方が居ないとちゃんとできない

一人の休日。
仕事、掃除、断捨離…etc
やりたいことはたくさんあったのに、結局何も出来なかった。
クーラーの効いた部屋で一日中YouTubeや Netflixを見ていた。
自分のために何かを作るのも面倒くさくて、お昼ご飯すら食べてない。
しみじみ思う。
私、一人だと何もちゃんとできないんだなぁ。

貴方が来ている週末は、ご飯もちゃんと作るし、前日どんなに疲れていても掃除をしておく。
貴方の仕事が

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つまんねー女

つまんねー女

私は本当につまらない女だ。
昨日だって、自分の正義を振り翳し、友だちに押し付けた。
あろうことか、皆んなの前で説教まがいのことまで。
ほとほと自分が嫌になる。
これから友だちと会うときは、余計なことは言わない。沈黙は金なり。
相手の喋りたいことを喋ってもらい、相槌に徹する。
感情のスイッチを入れない。
常に冷静に、状況を第三者視点で見る。
自分が正しいなんて一切思わない。
相手の意思を尊重する。

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人生の放物線

人生の放物線

最近おすすめラジオ
『佐伯ポインティの生き放題ラジオ』
このラジオは、10代〜30代の女性のお悩みを中心に、佐伯ポインティさんが回答する番組。
共感できる悩みも多いし、佐伯ポインティのポジティブな物事の捉え方・考え方に気付かされることも多い。YouTubeも面白いので、是非。



昨日、久々に友だちグループと会った。
妊娠した、家を建てた、結婚式を今度挙げる、県の代表として授業をする(同職の友

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考え過ぎなら、旅に出よ②

考え過ぎなら、旅に出よ②

二日目は、前から憧れていた『海にせり出すような場所にあるカフェで、モーニングをする』をやってみた。

窓際の席で、アイスコーヒーとクリームチーズ&ベーコンサンドをいただく。

ブラックペッパーのかかったジューシーなベーコンとクリーミーなチーズが、頭にガツンと衝撃がくるほど美味しい!
素材がいいシンプルな料理は至高。
アイスコーヒーは深煎りのようだ。
苦味で朝の寝ぼけた頭が冴えていく。
凪いでいる海

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考え過ぎなら、旅に出よ①

考え過ぎなら、旅に出よ①

最近、考え過ぎてしまうことばかりで、すっかり疲れてしまった。
そんな頭の中をスッキリさせたく、一人旅に出ることを決意。
「全然知らない土地の海を見たい」
という思いつきで遥か南の彼方へ行くことに。

新幹線で移動し、レンタカーに乗り換えた。
旅の始まりは、流行りのドーナツ屋さん。
開店前に並んだので、焼きたてほわほわの生ドーナツを買うことができた。
一口食べて思わず、
「うっま…!」と一人呟く。

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小競り合いには負けておけ

小競り合いには負けておけ

最近もやもやしたこと

彼の掃除機が動かなくなった。
電源すら入らない。
「バッテリー切れじゃない?」
と言う私に、
「いや、フィルターを掃除した後、濡れたまま戻したからじゃない?」
と彼。
フィルターを掃除したのは私。 
二年間も手入れせずに使っていたのを見兼ね、良かれと思ってやったことだった。
戻す時、十分に乾かせてなかったのかもしれない。
壊れたのは私のせいなのかな。

でも、それは一週間前

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人間関係が終わる最大の要因は

人間関係が終わる最大の要因は

"話し合わないこと"だと思う。

身近な夫婦を例にとって説明する。
様々なことに見通しを立てて行動する母。
頭の中で、あれもしなきゃこれもしなきゃと、やらねばならないタスクを書き出す。
自分がやった方が速いし、思いついたのも自分だから、一人でやろう。
しかし、そんなにキャパが大きい訳では無い。こなしきれないタスクの多さに、精神的余裕がなくなる。
そして、父が一緒にやってくれないことに腹を立てる。

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マリア様のような微笑みが色気だと思う

マリア様のような微笑みが色気だと思う

男性、女性共に、優しい仕草や語り口調に惹かれる今日この頃。

そっと体に触れる、にっこりと目尻を細める、ゆっくりと語りかける、丁寧な言葉遣い…そういった父性・母性的なものに色気を感じている。

若い時は、力強くて楽しませてくれる人を、よく好きになった。
「お前」って呼ばれるのにときめいた。
荒々しく抱きしめられて喜んだ。
下卑た話に大笑いするようなノリの良さが重要だった。
"優しさ"なんて毒にも薬

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それでも、家族は続く

それでも、家族は続く

『それでも、家族は続く』信田 さよ子 著
読了。
カウンセラーというご立場から、家族のことを様々な切り口で考えている興味深い本だった。
教師としても使えそうなカウンセリングのスキルが書いてあったし、個人的にも考えるところが多かった。
学んだことをつらつら書いていく。



「母がいつも機嫌が悪いのは自分たちのせいだ」
「母の機嫌をとってあげないと」
「母の期待するような自分にならないと」
そんな

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三角座りで泣いてないで ちゃんと話して

三角座りで泣いてないで ちゃんと話して

今日、私は最高に面倒臭い女だった。
彼とお出かけの場所を決める時に、自分の思う通りにならずに不機嫌になり、彼に素っ気ない態度を取ってしまった。
彼も私も離れた所で座り、無言で別々のことをする。
『週末にしか会えないのに。』
『こんなことで彼に嫌われたらどうしよう』
そんな想いが溢れ、なんと、ベッドの隅で膝を抱え、涙する27歳、女…。
子どもにしか許されん"構ってちゃんムーブ"をかましてしまった。

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柔らかで透明で無垢なその心を

柔らかで透明で無垢なその心を

故郷の好きなところを考える授業で、
「僕は、夕焼けが好き」
と、ある子が言った。
どうして?と尋ねると、
「海で見える夕焼けが綺麗だから」
とにっこり笑った。
なんて繊細で味わい深い感じ方なんだろうと胸を打たれた。
ここに住んでいる子は、皆んな故郷の海が大好き。

元気いっぱい遊んだ帰り道、皆で歩く海岸線。
陽が遠くに沈みゆく。
一瞬、立ち止まって海を見る。
緋色に染まる海面が、あなたのガラス玉の

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この人しかいない

この人しかいない

昨夜、彼と大衆的な中華料理屋さんにご飯を食べに行った。
羽付きパリパリ餃子、こってり麻婆茄子、ぷりぷりエビマヨ…etcをほかほかの白米とともに頬張る。
夜に満腹になるまで食べる、炭水化物を摂る、なんてこと、以前は絶対にしてなかったけれど、最近は貴方と
「お腹いっぱい。美味しかったね」
と笑顔を交わしながら食べることの多幸感を優先してしまっている。

帰り道、彼が運転する車の中で、お互いの価値観につ

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新しい物語を一緒に見つけよう

新しい物語を一緒に見つけよう

「物語」の語源は「物語る」というそうだ。
「物は語る」とも言えるかもしれない。
物は、静かにそこにありながら、こちらに想起させることや何かを訴えてくることがある。



物を多く持たないようにしている。
その分、一つ一つの物を長く大切に使う。
例えば、食器。
お茶碗は、蚤の市で一番に目に留まった柴犬のデザインのもの。
手に取ると、可愛らしい柴犬のデザインに心がほっこりする。
丼は、金物屋で買った

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