この人しかいない
昨夜、彼と大衆的な中華料理屋さんにご飯を食べに行った。
羽付きパリパリ餃子、こってり麻婆茄子、ぷりぷりエビマヨ…etcをほかほかの白米とともに頬張る。
夜に満腹になるまで食べる、炭水化物を摂る、なんてこと、以前は絶対にしてなかったけれど、最近は貴方と
「お腹いっぱい。美味しかったね」
と笑顔を交わしながら食べることの多幸感を優先してしまっている。
帰り道、彼が運転する車の中で、お互いの価値観についての話をした。
結婚前の同棲は必要ないよね。
寝る部屋は一緒がいいけど、ベッドは分けたいよね。
将来、庭付きのお家で野菜でも育てたいね。
子どもができたら、自分が勉強する姿を見せて勉強好きな子に育てたいね。
なんて、話せば話すほど彼と私の価値観は似ていると思う。
人としてのルーツが一緒だ、と感じる時が日頃から多々ある。
彼に対して嫌と思うところが一つも無い。
価値観の埋められないような相違も全く無い。
彼も、私を否定することが一切無い。
だから安心して、自分のありのままの考えを言えるのだと思う。
「こんなに合う人と出会えたことが奇跡だね」
「出会ってくれてありがとう」
そう言い合いながら、二人で彼の家に帰った。
一緒に居ると安心できて、楽しくて、ドキドキして、愛おしい。
貴方の前では幼くなれる。
物の散乱した床の上で「汚すぎない?」って笑いながら二人で寝転がる。
それぐらい飾らないでいられる。
貴方と会った次の日は、明日も頑張ろうって力が湧いてくる。
こんな人には出会ったことがないし、これからもきっとそう。
この人しか居ない。
一年前の私は、こんな幸せ信じられないだろうな。
分からないもんだね、人生。
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