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人間関係が終わる最大の要因は

"話し合わないこと"だと思う。

身近な夫婦を例にとって説明する。
様々なことに見通しを立てて行動する母。
頭の中で、あれもしなきゃこれもしなきゃと、やらねばならないタスクを書き出す。
自分がやった方が速いし、思いついたのも自分だから、一人でやろう。
しかし、そんなにキャパが大きい訳では無い。こなしきれないタスクの多さに、精神的余裕がなくなる。
そして、父が一緒にやってくれないことに腹を立てる。
動いてしまった後に、父へ文句を言う。
「何故、主体的に行動しないのか」
「何故、あれこれ先を見通して考えないのか」
「私ばかりが動いているじゃないか」
「頼りない!」
そして、だんだんと頼らなくなる。
期待しなくなる。
ぶすっとした顔で、一人くるくる働く。

一方、仕事のことで頭がいっぱいの父。
家事や育児については、よく気がつく母に任せきり。
たまに手伝おうとするが、拘りの多い母に「私のやり方があるからしなくていい!」と突っぱねられる。
自分に何も聞かず、家のことをどんどん決めてしまう。
その内、母が何を考え、どうしたいのかを聞くことが億劫になる。
だって、自分の意見を伝えたところで否定されるだけだから。
加えて、母が何を求めているか不明瞭、空気の読み合いで動かなきゃいけない状況に疲弊して、家で安らかに過ごせなくなる。
だから家から足が遠のく。

そもそも、「自分の思う通りに察して動け!」なんて無理な話だ。
色々と気がつくのは素晴らしいのだから、その気づきを言葉にして相手に分けてあげれば良い。
例えば、朝か前日の夜に
「〇〇して〇〇しなきゃ」
「××どうしようかなぁ」 
と一言、相手に相談する。
それで、
「俺が〇〇するよ」
と言ってくれたら素直に甘える。
例え、上手にできてなくても感謝を伝える。
皿洗いだってなんだって完璧じゃなくとも生きていける。
褒めて、もう少しこうして欲しいなと要望を少しずつ伝える内に上手になる。
子どもと同じ。
配偶者も長い目で育てる。
自分だって未熟者なのだから大抵のことは許す。

相談しても相手が動いてくれない場合、即ギレしてはいけない。
「私は今こういう状況で、これができないから、こうしてくれたら嬉しい」
という風に、冷静かつ具体的に要望を伝える。
男性は大体、女性の力になりたいし喜ばせたいし感謝を伝えてもらいたいのだ。
何に困っているのか、何をしてほしいのか、明確に分かったら動いてくれる。

それでも彼が動いてくれない時は、
彼が動けない理由を聞いて、お互いに代替案を話し合う。
例えば、お互い仕事が忙しくて家事が回らないなら、外食したり食洗機を買ったりする。
最低限やらなければいけないことは公平に振り分ける。

どちらかの我慢の上に成り立つ家庭は脆い。
相手に頼ればいい。
夫にしか父親にしかできない役割がある。
それを一人で担おうとしなくていい。
とにかく無理をしないこと。
「この人には頼れないな」
と伝えることを放棄した瞬間に、夫婦関係は終わる。
何事も話し合いによって解決していきたい。
貴方の話に聞く耳を持つ。
自分が正しいという傲慢さを捨てる。
小さな情報も共有して、お互いが分からないことがないようにする。
より良い家庭を二人で作っていきたい。

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