廣瀬達也

兵庫県北部の豊岡市在住。養父市出身。元ITベンダー勤務の中小企業診断士・ライター。羊を…

廣瀬達也

兵庫県北部の豊岡市在住。養父市出身。元ITベンダー勤務の中小企業診断士・ライター。羊をタグとした交流を図る羊齧(ひつじかじり)協会 http://hitujikajiri.com に参加。 https://www.facebook.com/tatsuya.hirose

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  • 企業内診断士の輪を広げる「楽しい」ブログ

    • 582本

    企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム(企業内チーム)のメンバーが企業内中小企業診断士としての活動を赤裸々に語ります。

  • 地蔵通り商店街の片隅で

    緊急事態宣言が出た2020年4月から解除される6月までの在宅テレワークの日々。その期間のことをつれづれなる日記として書きました。

記事一覧

地域の持つ多様性

こんにちは、今月末までは会社員の廣瀬です。 前回投稿でお知らせしたように、僕は4月から兵庫県北部・但馬地方にある人口約8万人の豊岡市で生活を始めました。実際に「生…

廣瀬達也
3か月前
23

地方在住の拠点を変えました

こんにちは。 ITベンダ社員、そして週末大学院生の廣瀬です。 昨年度末で3年間の大阪にあるお客様先出向が終了し、自社に復帰しました。自社は東京拠点なので通常であれ…

廣瀬達也
5か月前
23

人口問題と、経営改善と、小さな現場の状況と。

2月28日の日経新聞(朝刊)のトップ記事のタイトルです。 政治、戦争系でない記事がトップになると、平和なのか、何かを隠しているのか…と疑いたくなります。ただ、この…

廣瀬達也
6か月前
15

「若者」はどこにいる?

先日の歯医者帰り、神戸市内にあるカフェMでほっこりと休んでいました。コーヒーと檸檬ケーキが美味しい静かで気持ちよいお店です(本店は東京(三軒茶屋)にある有名店) …

廣瀬達也
8か月前
29

「秋祭り」の生存戦略

こんにちは。 ITベンダ社員、そして週末大学院生の廣瀬です。 僕の大学院での専攻は民俗社会学領域です。 2年半前の大学院入学時、指導教授から 「民俗社会学ではフィール…

廣瀬達也
10か月前
13

「生前葬」初体験

11月6日、7日に参加したOiBokkeShi「レクリエーション葬」ワークショップ初日に僕が体験したことだ。涙をこぼした自分にびっくりしていた。 今年は9月から認知症・介護と…

廣瀬達也
10か月前
7

レクリエーション葬 ~死ぬことに命を懸ける?~

テンポよく笑いが入る、涙を誘う、そんなシーンの繰り返しに心が振り子のように揺れる。涙を誘うシーン(というか僕が勝手に泣きそうになっていたのだろう)の持続が辛くな…

廣瀬達也
11か月前
6

中小企業診断士は何が「書ける」のか

こんにちは。 ITベンダー社員、そして「スラムダンク」では「仙道推し」の廣瀬です。 あまり診断士らしい活動もできていない状況が続く迷走の中、今年の始まりに1つのラ…

廣瀬達也
11か月前
58

「夏祭り」はどこへいく

こんにちは。 ITベンダ社員、そして週末大学院生の廣瀬です。 今年の夏は「復活したお祭り・花火大会」をSNSやニュースでよく見かけます。7月から続いている猛暑・酷暑の…

廣瀬達也
1年前
15

診断士の生存確認

今から数年前、兵庫県中小企業診断士協会のプロコン塾を卒業して間もない時に一番下っ端として「修了生の会」に参加しました。そこで、お世話になった当時の塾長と会話して…

廣瀬達也
1年前
15

AIの脅威、その前に

これは、星新一ショートショート「神」の中の一節です。 「神に関するあらゆるデータをつみ重ねてゆけば、この装置は神と同じ性格をもつに至るはずだ。神と同じ性格なら、…

廣瀬達也
1年前
8

「Dr.Bala(ドクター・バラー)」を観た

スクリーンを観ている。映画に引き込まれている。 映画の熱量を感じながら、アタマの中の冷静な部分を自分自身への問いがぐるぐる廻る。不思議な感覚だった。 その自分自身…

廣瀬達也
1年前
20

豊岡市で養父(やぶ)市を語る

「商工会って、すごい…」兵庫県北部の中核都市である豊岡市。この豊岡市には強力な「飛車角」的観光スポットがある。一つは城崎温泉、そして もう一つは城下町・出石(い…

廣瀬達也
1年前
20

中小企業診断士・二次試験対策で学んだスキル

「なるほど。『誰が読むのかを考える』というのは、中小企業診断士の二次試験対策に似ている。あのときは『作問者は何を求めているのか(作問者の意図は何か)』を考え、そ…

廣瀬達也
1年前
14

「ひろせ、豊劇ボランティアスタッフになったってよ」

僕がカウンターに入っていると、映画を観終えたお子様連れのお母さんが 「次にこの映画館に来る子供たちのために『U18みらいチケット2枚』ください」 と購入されました…

廣瀬達也
1年前
12

君は生き延びることができるか

ITベンダー社員&週末大学院生の廣瀬達也です。 大学院も夏休みが明け後期。「後期のみ」授業も始まりました。 その「後期のみ」授業の1つが「野生復帰概論」。なにやら…

廣瀬達也
1年前
6
地域の持つ多様性

地域の持つ多様性

こんにちは、今月末までは会社員の廣瀬です。
前回投稿でお知らせしたように、僕は4月から兵庫県北部・但馬地方にある人口約8万人の豊岡市で生活を始めました。実際に「生活を始めた」ことで、昨年度までの「週一ペースで但馬に来る(帰る)」とは異なる地域の見え方が始まっています。

先日、大学院の研究活動の一貫で研究調査対象地区(人口約2万人の養父市内の地区)のインタビューを行いました。

対象地区のインタビ

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地方在住の拠点を変えました

地方在住の拠点を変えました

こんにちは。
ITベンダ社員、そして週末大学院生の廣瀬です。

昨年度末で3年間の大阪にあるお客様先出向が終了し、自社に復帰しました。自社は東京拠点なので通常であれば東京勤務となります。しかし、今回は個人的事情も鑑みて故郷の兵庫県北部に「帰る」ことを選びました。社内の扱いとしては、「リモート勤務ベースの社員」です(いろいろ社内調整してくれた上司にも感謝)。実家に帰るのではなく、実家のある養父市(人

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人口問題と、経営改善と、小さな現場の状況と。

人口問題と、経営改善と、小さな現場の状況と。

2月28日の日経新聞(朝刊)のトップ記事のタイトルです。
政治、戦争系でない記事がトップになると、平和なのか、何かを隠しているのか…と疑いたくなります。ただ、この記事についてはちょっと違った思考が回りました。

なんだか、この記事により浮き出して見える日本の姿が

(他に課題があるかもしれないのに)
売上高の回復に執着している企業

のように感じました。

こんにちは。
ITベンダ社員、そして週末

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「若者」はどこにいる?

「若者」はどこにいる?

先日の歯医者帰り、神戸市内にあるカフェMでほっこりと休んでいました。コーヒーと檸檬ケーキが美味しい静かで気持ちよいお店です(本店は東京(三軒茶屋)にある有名店)

冒頭の言葉はその店内にて店主さんから発せられたものです。

中小企業診断士としての僕への相談であれば、受けた側としてはカッコいい…。
しかし、残念ながら、この言葉は僕の後に来られた常連らしきお客様への相談でした(どうやら大学の先生らしか

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「秋祭り」の生存戦略

「秋祭り」の生存戦略

こんにちは。
ITベンダ社員、そして週末大学院生の廣瀬です。

僕の大学院での専攻は民俗社会学領域です。
2年半前の大学院入学時、指導教授から
「民俗社会学ではフィールド調査で丁寧に地域の人の声を集めるのです。すぐに何かのソリューションを提供するのではありません。廣瀬さんが卒業した法学部とは違うので」
と言われました。
これは法学部卒というより、ITベンダ社員でもあり中小企業診断士でもある僕がつい

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「生前葬」初体験

「生前葬」初体験

11月6日、7日に参加したOiBokkeShi「レクリエーション葬」ワークショップ初日に僕が体験したことだ。涙をこぼした自分にびっくりしていた。

今年は9月から認知症・介護と演劇に関わるイベントや舞台に接してきた。狙っていたつもりはない。ただ、気になりはじめたテーマのイベントが連なって目の前に現れ、それらに淡々と参加した感じだ。
特に11月に参加したワークショップ(冒頭の体験)がなかなかに衝撃だ

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レクリエーション葬 ~死ぬことに命を懸ける?~

レクリエーション葬 ~死ぬことに命を懸ける?~

テンポよく笑いが入る、涙を誘う、そんなシーンの繰り返しに心が振り子のように揺れる。涙を誘うシーン(というか僕が勝手に泣きそうになっていたのだろう)の持続が辛くなり、「お願い。笑いを入れてくれ」などと勝手なことを思うシーンもあった。しかし、それでも不思議と心地よい。すごい舞台だった。

今年の9月、僕の故郷である養父(やぶ)市で開催された「老いと演劇のワークショップ」に参加した。そのときのワークショ

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中小企業診断士は何が「書ける」のか

中小企業診断士は何が「書ける」のか

こんにちは。
ITベンダー社員、そして「スラムダンク」では「仙道推し」の廣瀬です。

あまり診断士らしい活動もできていない状況が続く迷走の中、今年の始まりに1つのライター講座を受講しました。そして、9月から2つ目、3つ目のライター関連の講座を受講しています(並行受講中)。
振り返ると、診断士合格後の2、3年目に診断士向け講座「取材の学校」とブックライター向け講座「ブックライター塾」を受講しました。

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「夏祭り」はどこへいく

「夏祭り」はどこへいく

こんにちは。
ITベンダ社員、そして週末大学院生の廣瀬です。

今年の夏は「復活したお祭り・花火大会」をSNSやニュースでよく見かけます。7月から続いている猛暑・酷暑の影響もあり、「戻ってきた夏!」を強く感じますね。(本当は以前とは変わってしまっているのですが)

そして、その反動で、「戻ってこない夏」を思いだします。

一昨年の秋に

の文字を見たとき
えっ!
と驚きました。それから、「126年

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診断士の生存確認

診断士の生存確認

今から数年前、兵庫県中小企業診断士協会のプロコン塾を卒業して間もない時に一番下っ端として「修了生の会」に参加しました。そこで、お世話になった当時の塾長と会話しているとき、塾長がポロリと言われた言葉です。

プロコン塾を卒業した後、独立して在感を発揮しながら活動している人もいるけど、なんとなくフェードアウトするように姿を見る機会が減ってくる人もいる。そんな卒業生たちが元気にしているのか確認したいのだ

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AIの脅威、その前に

AIの脅威、その前に

これは、星新一ショートショート「神」の中の一節です。
「神に関するあらゆるデータをつみ重ねてゆけば、この装置は神と同じ性格をもつに至るはずだ。神と同じ性格なら、すなわち神ではないか」
と考えたエフ博士が、世界中から神にまつわる情報を集めてコンピュータに入力する。入力されたデータが増えてくるにつれコンピュータは徐々に金色に発光しはじめる。その結果。。。。
という物語。(続きは原作をお楽しみください。

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「Dr.Bala(ドクター・バラー)」を観た

「Dr.Bala(ドクター・バラー)」を観た

スクリーンを観ている。映画に引き込まれている。
映画の熱量を感じながら、アタマの中の冷静な部分を自分自身への問いがぐるぐる廻る。不思議な感覚だった。
その自分自身への問いは、自分を責めているわけではない。責められている気持ちでもないし、後悔しているわけでもない。
素直な自分自身の振り返りであり、自分自身への問いだ。

5月中旬の週末ハーフマラソン出場のため神戸から東京乗り換えで長野県の軽井沢まで行

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豊岡市で養父(やぶ)市を語る

豊岡市で養父(やぶ)市を語る

「商工会って、すごい…」兵庫県北部の中核都市である豊岡市。この豊岡市には強力な「飛車角」的観光スポットがある。一つは城崎温泉、そして もう一つは城下町・出石(いずし)だ。出石はそば好きにはたまらない「出石そば」の産地でもある。
4月最初の春らしい天気の土曜日、出石の中心地から少し外れた静かな住宅街の中にあるカフェでランチをする診断士が2人。冒頭の言葉はその2人の診断士のうち年上の方のオジサン診断士

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中小企業診断士・二次試験対策で学んだスキル

中小企業診断士・二次試験対策で学んだスキル

「なるほど。『誰が読むのかを考える』というのは、中小企業診断士の二次試験対策に似ている。あのときは『作問者は何を求めているのか(作問者の意図は何か)』を考え、それに応えることが得点につながった(ハズ)。あれと同じだな」

とある人気ライター・コラムニストさん主催の「書くことを共に考える」ゼミを受講中に僕は診断士試験対策時代のことを思い出していました。

こんにちは。今年2回目投稿となるITベンダー

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「ひろせ、豊劇ボランティアスタッフになったってよ」

「ひろせ、豊劇ボランティアスタッフになったってよ」

僕がカウンターに入っていると、映画を観終えたお子様連れのお母さんが
「次にこの映画館に来る子供たちのために『U18みらいチケット2枚』ください」
と購入されました。「おぉ、リアル・ペイフォワードだ…」と新年早々気持ちが温かくなった瞬間。

このカウンターは兵庫県北部唯一の映画館「豊岡劇場」、通称「豊劇(とよげき)」のカウンターです。

ITベンダー社員&週末大学院生の廣瀬達也です。
昨年末 僕は「

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君は生き延びることができるか

君は生き延びることができるか

ITベンダー社員&週末大学院生の廣瀬達也です。

大学院も夏休みが明け後期。「後期のみ」授業も始まりました。
その「後期のみ」授業の1つが「野生復帰概論」。なにやらワイルドな語感です。
具体的には環境とか生態学を核とした科目です。シラバスの説明は以下。

エコ(環境・生態学系)色が濃いぃぃ科目なので、ソシオ(社会学系)の僕にとってはちょっと毛色の違った、というか僕自身が外様となる科目。正直なところ

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