2018年に読んだ本 80冊
年が明けてしまいましたが、振り返りの意味も込めて、2018年に読んだ本をまとめてみたいと思います。
なんとなくですが、カテゴリ分けをしています。
- デザイン関連
- PM/ディレクション関連
- 思考法・発想法関連
- マネジメント・組織関連
- 戦略・ブランディング・マーケティング関連
- 経済・会計・金融関連
- 哲学・心理学・経済学関連
- 小説・自己啓発・その他
また、★がついている本はおすすめの本です。
デザイン関連
近年のユーザー中心主義からは完全に逆行した、超企画ドリブンなイノベーション創出フレームワークを紹介する本。おすすめ。
経営〜ブランディング〜クリエイティブ〜コミュニケーション〜流通を一気通貫で設計する方法論を紹介する本。
世の中にあふれているBADUI(バッド・ユーアイ=イケてないUI)の事例紹介を通して、人を惑わすUIの9つの特徴が学べる本。
デザイン思考を世に広めたデザインファーム「IDEO」のCEOティム・ブラウンの本。デザイン思考を知りたいならまず読むべき本。
無印良品のボードメンバーも務めるデザイナー原研哉さんのデザイン論が学べる本。自分の中の美意識や上質な感性が呼び覚まされる素晴らしい本。
● 21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由/佐宗 邦威
右脳を使った創造的問題解決の方法が学べる、ビジネスサイドの人向けの本。デザイン思考を学べる本の中では読みやすいしわかりやすい。
Web制作・開発における新しいトレンドや技術を紹介している本。浅く広い内容だけど、知識の抜け漏れチェックにはちょうど良いかも。
Webデザインにおける新しいトレンドや技術を紹介している本。浅く広い内容だけど、知識の抜け漏れチェックにはちょうど良いかも。
サービスづくりの全てのプロセスにおいて「コンセプト」や「ストーリー」を一気通貫させる『デザインマネジメント』の具体的手法が学べる本。
モノの「意味」を転換して急進的なイノベーションを実現する「意味のイノベーション」の方法について学べる本。おすすめ。
● なるほどデザイン/筒井 美希
良いデザインをつくるヒントや、普段デザイナーが考えていること、やっていることがわかる本。新人デザイナーや非デザイナー向け。
152のデザイン作品の「制作段階」と「完成品」を比較して見られる本。どのような発想をもとにデザインが作られたのを学ぶことができる。
プロダクトが提供する体験や価値を「ストーリー」に仕立てることでユーザーの心を掴む方法が学べる本。
● 一人から始めるユーザーエクスペリエンス/LEAH BULEY
UXをデザインチームにインストールし実践していくための「マインドセット」と「UXメソッド」が学べる本。
Webページのキーコンセプト・デザインコンセプトの実例59案件を紹介。案件ごとにターゲットやねらい、コンセプトなども付記されている。
ユーザーと価値を共創する「サービスデザイン」の考え方とプロセスが学べる本。
既存サービスの体験改善をするための考え方と手法が学べる本。チームの在り方にも言及してい流ので、既存サービスを改善するPdMは読むべし。
ビジネス上の成功をゴールとして、サービスの提供価値を策定し具体的なUXデザインへの落とし込んでいく「UX戦略」について学べる本。
● 人間中心設計入門 HCDライブラリー 第0巻/山崎和彦 他
「UXデザイン」や「デザイン思考」のベースにある『HCD(人間中心設計)』という考え方の基礎の基礎が学べる本。
● ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン/川合 俊輔・大本 あかね
UXデザイン〜UIデザイン〜ビジュアルデザインにまで落とし込む各工程の内容について学べる本。
モバイルのユーザー体験を情報アーキテクチャの観点で最適化していく方法が学べる本。UXとIAを実務上でどのように連携させるか参考になる。
ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したマツダの前田育男のデザイン論(言葉論・ブランド論・組織論・ものづくり論)が学べる本。
デザインを改善するための適切な「批評」の方法が学べる本。非デザイナーがデザイナーとより良い関係性を築くためにも参考になる。
良いインターフェイスデザインの本質が学べる本。テクノロジーの進化に伴い人と情報・道具はどう関わるべきかという大局的な視点が学習できる。
0→1のイノベーションを生み出すための思考法が学べる本。ユーザー中心ではなく、個人的な主観や見立てに基づいた事業創造について説いている。
● UI GRAPHICS/安藤 剛 他
成功事例のビジュアルから最新のトレンドや手法が学べる本。また、その背後で生れつつある新しいデザイン思想と根底の哲学も学べる本。
PM/ディレクション関連
スクラムの思想をソフトウェア開発以外の仕事に転用するための本。どちらかというと、ビジネスサイド(非エンジニア)向けの本。
● ビジネス大学30分 プロジェクトマネジメント/延江 俊輝
実践的なプロジェクトマネジメントのノウハウがケーススタディで学べる本。PMBOKにはない現実に即したノウハウが詰まっていて参考になる。
思考法・発想法関連
● メタ思考トレーニング/細谷 功
メタ思考(一つ上段の視点から考えること)を身につけ、発想力や問題解決力をアップする方法が学べる本。
コンセプト(新しい価値観を提案し、人や企業に変化をもたらすもの)の作り方を学べる本。「値観のズレを修正する」という考え方がおもしろい。
あらゆる問題を解決するための37のフレームワークが紹介されている本。問題解決の種類やステップ別にフレームワークが分類されていて参考になる。
普段なんとなく使っている「あの人、センスが良いよね」の「センス」って何か、どうやって身に付けるのか、がわかる本。
複雑化する問題に対して、適切な意思決定を行うための「美意識(直感や審美眼などの主観的なモノサシ)」が鍛えられる本。
● そもそも解決すべきは本当にその問題なのか/トーマス・ウェデル
創造的な解決策を生むための「問題の再定義(リフレーミング)」の方法を学べる本。
人や集団の創造性を高めるため、先人たちが編み出してきた「68のアイデア発想フレームワーク」が 学べる本。実務で使えるフレームがたくさん。
放送作家で「おくりびと」の脚本を手がけ、くまモンの生みの親でもある小山薫堂さんの企画発想法が学べる本。
● 思考の整理学/外山 滋比古
思考法や考えることの楽しさを説いた学術エッセイ。東大生やエリート界隈で人気の本らしい。1986年に出版されたとは思えない新鮮な内容。
マネジメント・組織関連
デザイン思考がコアコンピタンスとなっている企業・組織の特徴が学べる本。組織にデザイン思考を浸透させていく上での注意点も学べる。
生産性を高めるための目標設定・目標管理方法「OKR」について学べる本。従来のMBOがうまく機能してない組織におすすめ。
星野リゾート代表の星野佳路が「リゾート運営の達人になる」というビジョンを実現するために実行している目標・プロセス管理方法が学べる本。
グローバル化・バーチャル化・プロジェクト化などによって複雑化するチームを機能させる4つの要素が学べる本。
デザインのインハウスチームをつくる際の、運営方法・メンバー育成方法・文化の醸成方法などが学べる本。
40のデザイン組織にインタビューを行ってわかった「生産的で創造的なデザイン組織を構築する8つのポイント」が学べる本。
● リーダーシップとマネジメントの違い/ジョン・P・コッター
リーダーシップとマネジメントの違いや関係性がわかる本。また、リーダーシップ重視の文化の醸成方法についても学べる。
●「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方/岩田 松雄
カリスマ的なリーダーではなく、謙虚で人格が優れているリーダーになるための考え方が学べる本。
1on1ミーティングのメリットや具体的方法について学べる本。詳細な質問事項など実用的なノウハウが多く、1on1を始める際には必携の本。
先人が唱えたマネジメントの基本的理論から、実践に役立つ部分を抜き出して整理した本。経験や勘に頼っているマネージャーは必読。
戦略・ブランディング・マーケティング関連
イノベーションの成功確率を高める「ジョブ理論(=人はジョブを解決して進歩したいから、商品を購入する)」について学べる本。
● 顧客がほしいと思う30の「価値要素」/エリック・アルムキスト
消費者が根本的に持っている「30のニーズ」と、それをどのようにサービス企画やロイヤリティ向上に活用するかが学べる本。
顧客の検討対象を自社プロダクトだけに絞り込ませ、“ロイヤルティループ” に引き込むための体験設計の4つのポイントが学べる本。
● 「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義/水野 学
商品が「売れる」状態をつくるための『ブランド』の必要性やつくり方が学べる本。センスの磨き方についても書かれていておもしろい。
● ビッグデータvs.行動観察データ:どちらが顧客インサイトを得られるのか/安宅 和人
顧客のインサイトを得る手法として注目される「ビッグデータ」と「行動観察データ」の使い分けが学べる本。
★ 行動観察をイノベーションへつなげる5つのステップ/松波 晴人
従来の枠組みを再定義(リフレーム)し、イノベーションを創出する上で有効な「行動観察」の手法が学べる本。
経済・会計・金融関連
財務3表の仕組みや繋がりを理解することで、会計の基礎が学べる本。オリジナルの「一体理解法」で、財務3表の繋がりをわかりやすく理解できる。
為替とは何か?為替が社会や生活にどのような影響を及ぼすのか?がわかる本。
● アフター・ビットコイン/中島真志
デジタルマネーの動向と、その中核技術「ブロックチェーン」の仕組みについて学べる本。素人にもわかりやすい。
● MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣/シバタ ナオキ
決算書からビジネスの構造や企業の展望を読み解く本。財務諸表の読み方ではなく、仕事の役に立つ実践的な決算分析が学べる。
● 経理以外の人のための日本一やさしくて使える会計の本/久保 憂希也
管理会計・財務会計・税務会計の三つの会計について、ストーリー仕立てで学べる本。読みやすいし、わかりやすい。
● ストーリーでわかる財務3表超入門/國貞 克則
財務3表のつながりをストーリー仕立てで学べる本。上で紹介した「財務3表一体理解法」の著者がよりわかりやすくストーリー調に書いた本。
● ビギナーズラックで儲けろ! 超初心者の「安心」株入門/安恒 理
株の入門書。初心者向けにかなりやさしく書いてある本。
● マンガでわかる最強の株入門/安恒理
株の入門書。こちらも初心者向けにマンガでわかりやすく学べる本。
哲学・心理学・経済学関連
認知バイアスを見抜き「正しい意思決定」をするための12の質問が学べる本。
人間の不合理な行動を解き明かす「行動経済学」の基礎が学べる本。マーケティングやUXデザインに活かせる知識が数多く紹介されている。
● 武器になる哲学/山口 周
クリティカルシンキングを養うための哲学・心理学の思想が学べる本。現代の課題に先人の哲学思想を当てはめながら学習できる良本。
小説・自己啓発・その他
● 月と蟹/道尾 秀介
2010年の直木賞受賞作品。少年が家族に対して抱く愛と苦悩が描かれた作品。殺人やトリックはないけど、純真な少年の危うくて切実な苦悩が迫真。
● ラットマン/道尾 秀介
これも道尾さんの作品。アマチュアロックバンドのメンバー内で交錯する愛や猜疑心を描く。読者は最後まで殺人のトリックに翻弄される作品。
★ 永い言い訳/西川美和
突然妻を事故で失った人気作家のカタルシスや再生を描く作品。身近にある愛や幸せの素晴らしさを教えてくれる。映画も見てみたい。
「立派な人とは何か」「立派に生きるためにはどうすればいいか」について考えさせられる本。
自己肯定感が低い原因と、自己肯定感を高める方法が学べる本。
● 図太くなれる禅思考/枡野俊明
「世界が尊敬する日本人100人」に選出された禅僧 枡野俊明が教える図太さの極意が学べる本。
● 頭のいい説明は型で決まる/犬塚 壮志
相手を惹きつけ、わかってもらうための説明法「IKPOLET法」が学べる本。自身の専門分野がある人ほど読んでもらいたい一冊。
● ブランド人になれ!/トム・ ピーターズ
自身をブランド化し、個人の力で食べていけるようになる方法が学べる本。
効果的な人助けを行うための7つの習慣が学べる本。お人好しで消耗しがちな人が読むと良い本。
● 天才たちの日課/メイソン・カリー
古今東西の小説家、詩人、芸術家、哲学者たちの日々の「制作・仕事」の秘訣をまとめたエッセイ。
● メルカリ/奥平和行
メルカリ創業者の山田進太郎氏の起業〜ユニコーン化までを綴った本。メルカリのビジョンや海外事業への想いが学べる。
現代社会の行き詰まりの原因を「モラル」という視点で解き明かす本。血の通った温かみのあるモラル・道徳・規範を培っていきたい人におすすめ。
● バカの壁/養老孟司
2003年を代表するベストセラー。自分の脳に入ることしか理解できないという「バカの壁」について書かれた本。
● 日本の大問題――残酷な日本の未来を変える22の方法/荻上チキ
日本の政治・経済・福祉・外交・メディア・治安・教育について問題と、それに対する荻上チキさんの提案が学べる本。
● 未来の年表/河合雅司
少子高齢社会の日本が今後数十年でどのような未来を辿るのかが具体的に書かれた本。人口推移という最も確実な未来予測なので、読む価値あり。
● 黒本/高城剛
海外を飛び回る高城さんが、日本の闇やマスメディアの闇を切り裂く一冊。エンターテイメントとしてもおもしろい。