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【おすすめの本】 「デザイン思考」を超えるデザイン思考/濱口 秀司

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01N7HZ9U0/

どのようなことが学べる本か

・イノベーションをもたらす新しい「デザイン思考」のフレームワーク

どのような人にオススメか

① ビジネスやサービスを上流の方で企画・設計する人、それを目指している人

② 改善や改良ではなく「イノベーション」を起こしたい人

③ 既存の「デザイン思考」に疑問や物足りなさを感じている人

どのような内容か

① 既存のデザイン思考は、ユーザーの「ニーズの本質を掴む」ことを出発点とする。この方法では「見たこと・聞いたことがない」ようなイノベーティブなアイディアを生み出しづらい。

② イノベーションを生み出す新しいデザイン思考は、まず既成概念の構造化し、既存の企画者が陥るバイアスを見つける。その上で、既存とは逆張りのアイディア・コンセプトを設計することを出発点とする。この時点ですでに「見たこと・聞いたことがない」ものとなっている。

③ ユーザーのニーズは、その後に付加する。

④ こうして生まれた新しいコンセプトを実行していくには不確実性を伴う。そのため、不確実性を下げる購買意向調査などを行い、実行の意思決定を行う。

読んで思ったこと

① 近年のユーザー中心主義からは完全に逆行した、超企画ドリブンなフレームワークが気持ちいい。

② 特に最近の、なんでも「ユーザーに聞け」「ユーザーが答えを知っている」みたいな思考停止の風潮に一石を投じている。

③ 既存のデザイン思考は、アイディアを絞り込む過程が脆弱でロジカルではない。その点、このフレームワークはアイディアを論理的に説明しやすい。

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