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【読んだ本】 為替が動くと、世の中どうなる?/角川 総一

この本を一言で言うと...

為替とは何か?為替が社会や生活にどのような影響を及ぼすのか?がわかる本。

読むべき人は...

① 為替?なにそれ美味しいの?って人。

② 円高って価格が上がることだっけ?下がることだっけ?って人。

③ FXに興味がある人。

読んで学んだことは...

① なぜ為替は動くのか?

・景気が良くなると、輸出が増加し、円が買われて円高になる。つられて、日本株が上昇し、海外からの買いが増えて円高になる。

・金利が上がると、円高になる(他国と比べ金利が高い国に集まる)

・世界情勢が不安定になると、低金利の円が買われて円高になる。普段は、低金利の円をより金利の高い通貨に変えて運用するため円安になる(円キャリー取引)。

② 為替が動くと何が起こるか?

・円高になると、輸入品が安くなり物価が下がる。輸入企業の業績が良くなる。円安になると物価が上がる。輸出企業の業績が良くなる。

・円高になると、日本の多くを占める輸出企業の輸出先での価格競争力が低下。輸出企業は現地生産を促進し、空洞化を招く。

・円高により物価が下がると、デフレを招く。デフレは「物価が下がるなら、後に買ったほうが安く買える」ことになり、消費が先延ばしされ、景気が上向きにくくなる。

・日本は輸出産業の影響が強いので、円安になると株価が上がることが多い。米国は輸入品を消費する体質のため、ドル高になると消費が増え、株価が上がることが多い。

・円高が見込まれると、金利は低下。円安が見込まれると、金利は上昇する。

読んで思ったことは...

いい大人なのに為替についての知識がほとんどないのは恥ずかしいぞ、と思い読んでみた。

読みやすい本ではなかったけど、基礎の基礎の知識は習得できた。

為替は、景気・株価・金利の変動と密接に関わってるので、基礎的な知識だけでも身につけると、点在していた経済情報などが線で繋がって、インプットの質が高まりやすいと思う。


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