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【読んだ本】 デザインの原則を組織に応用する/ジョン・コルコ

https://www.amazon.co.jp/dp/B01N3O9TK9

どのようなことが学べる本か

① デザイン思考がコアコンピタンスとなっている企業・組織の特徴
② 企業・組織にデザイン思考を浸透させていく上での注意点

どのような人にオススメか

① 複雑な問題をシンプルに捉えて、柔軟性のある組織文化を形成していきたい経営層や組織のリーダー

② 自らが実践しているデザイン思考を組織全体に展開していきたいと思っているクリエイター

③ デザイン思考に興味があるすべての人

どのような内容か

① 複雑さが増すビジネスを理解し整理するためには、物事をよりシンプルに理解できるデザイン思考が重要。

② デザイン思考が浸透している組織は以下の5つの特徴を持つ。

1. ユーザーの「感情的な体験」を重視する
2. 図表を用いたモデル(CJMなど)を使って問題を整理する
3. プロトタイプを用いて「潜在的な解決策」を探す
4. デザインのプロセスで生じる「失敗」に対して寛容的である
5. シンプルなプロダクトを生み出す

③ デザイン思考を組織のコアコンピタンスにしていく上で、以下の3つに注意する。

1. デザイン思考への投資対効果は予測しづらいことを受け入れる。
2. 論理的な説明なしでトライするリスクに寛容な文化をつくる。
3. デザイン思考で解決できる問題の範囲を認識する。

※デザイン思考は物事をシンプルに捉え、イノベーションを促進するのに役立つ。一方、業務の最適化や効率化には向かない。

読んで思ったこと

① デザイン思考を組織に浸透させる具体的な方法が書いてあるわけではなかった。浸透している組織の特徴と、浸透させる上でのポイントが書いてある本。

② デザイン思考はボトムアップで組織に適用していく方が良い。組織内の小さなチームでリスクがない状態でデザイン思考を取り入れ、イノベーティブな成功体験を積み重ねて、徐々に適用範囲を広げていく。というような。

ある程度、規模の大きな会社や組織では、トップダウンでデザイン思考を取り入れるイメージはない。

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