【読んだ本】デザイン・メイキング152/MdN書籍編集部
どのようなことが学べる本か
デザイン制作の過程の「アイデアの種」と、完成した「デザイン作品」を比較して見ることで、どのような発想をもとにデザインが作られたのを学ぶことができる
どのような人にオススメか
① 多様なアイデア・発想の視点を手に入れたいデザイナー
② デザイナーの発想やデザインプロセスを知りたい非デザイナー(デザイナーと仕事をする人)
どのような内容か
① 最前線で活躍しているアートディレクター/デザイナーが手掛けた152のデザイン作品と、その制作過程の中で作成されたラフスケッチ、アイデアメモ、カンプ、絵コンテ、企画書、モックアップ…などの実例を対で紹介。
② アイデアの種の段階のラフスケッチを知ることで、どのような発想がもとにあったのかを垣間見ることができる。
読んで思ったこと
① この本からは、各作品の「デザイン制作上の課題」や「デザインによって実現したいこと」などの背景情報はわからない。ただ、通常は世には出てこないラフスケッチをこれだけ多く見ることができた。これだけで、とても価値がある。
② デザイン制作の初期段階での「発想の切り口(どのような視点で何を重要視しているのか)」の多様性が勉強になった。また、ラフスケッチと完成品はまったく異なっているものも多く、その過程を想像することも面白い。実際のところ、その過程でどのような思考の変化や方向性の転換があったのかを読者に説明することは、難易度が高いのだと思う。この本はそのような過程の説明を一切省いているところが潔いし、ちょうど良い。
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