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【読んだ本】 そもそも解決すべきは本当にその問題なのか/トーマス・ウェデル

この本を一言で言うと...

創造的な解決策を生むための「問題の再定義(リフレーミング)」の方法を学べる本

読んで学んだことは...

① 多くの企業は「問題解決」は得意だが「問題診断」は苦手。

・17カ国の経営幹部のうち85%が「あなたの組織は何が問題かを診断するのが苦手か?」という質問に「そう思う」と回答。

・つまり、行動を重視するあまり、問題を本当に理解する前に解決策を探してしまっている。

・創造的な解決策を生むには、問題のリフレーミングが重要。

②「問題のリフレーミング」の例

・なかなか来ないエレベーター(古くてのろく、待ち時間が長い)がある。この問題に対する解決策として、ほとんどの人は「エレベーターを取り替える」「モーターを交換する」などをあげた。ところが、ある人は「エレベーターの横に鏡を取り付けなさい」と言った。この方法は非常に有効だとわかった。なぜなら人は、思わず見入るようなものが与えられると、時間が経つのを忘れるから。

③ 問題のリフレーミングを行うコツ

・ 第三者を話し合いに同席させる…第三者の視点を持ち込むことは、素早く有益。特に「組織の壁を超える橋渡し役に頼む(あなたの世界を理解しているが、完全にその一部になっていない人)」「思いのまま語れる人に頼む(心理的安全が確保されている人)」「解決策をではなく、異なる角度から考えるきっかけの情報をもらう」ことを意識する。

・問題の定義を書き出させる…問題は何かの認識がずれていることが度々ある。有効なリフレーミングは、そのずれに隠されていることがある。

・例外を分析する…問題の枠組みを見直すために、問題が起こらなかったケースに着目する。

読んで思ったことは...

「なぜなぜ5回」なんかで問題を深堀りしたり、問題のズラしたりできる。けど、どんだけ掘ったりズラしても有効な解決策が出てこない時がある。そんな時はなにか盲点があって、問題の再定義が必要。
シンプルすぎるけど「第三者に聞く」がすごく有効そう。




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