文章添削士の部屋(文章添削士協会)

文章添削のプロ「文章添削士」が、日々の学びや趣味などについてつづるブログです。

文章添削士の部屋(文章添削士協会)

文章添削のプロ「文章添削士」が、日々の学びや趣味などについてつづるブログです。

マガジン

記事一覧

本を読んで行動してみよう!

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(1817年7月12日-1862年5月6日)は、アメリカのエッセイスト、哲学者、詩人です。ソローの著作は、彼自身の人生、特にウォルデン池での生活…

【日本の冠婚葬祭~婚礼①~】

 このブログでは、日本の儀式を見直し、少しでも後世に継承していきたいという想いで様々な行事や儀式をご紹介しています。前回までは人生の『通過儀礼』についてご紹介し…

バナナは1日では熟さず

有名な格言に「ローマは1日にして成らず」という言葉があります。 ローマ帝国というのは1日でできたものではなく、長期にわたる努力の果てに建設されたものである。このよ…

【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑩七五三~】

 このブログでは、日本の儀式を見直し、少しでも後世に継承していきたいという想いで様々な行事や儀式をご紹介しています。前回は『結婚記念』についての回でしたが、今回…

読書感想文から小論文を学ぶ⁉(その3)

いよいよ8月に入ると、宿題のことも頭の片隅をよぎります。「読書感想文」が書けなくて、辛い思いでしかない、という人も多いでしょう。 しかし読書感想文は、書く目的を…

「無意識にできるようになるために必要なこと」とは?

串打ち3年、裂き8年、焼き一生 うなぎ職人には「 串打ち3年、裂き8年、焼き一生」という格言があります。鰻の串打ちをマスターするまでに3年、捌けるようになるまでに8年…

読書感想文から小論文を学ぶ⁉(その2)

夏休みの宿題の定番、「読書感想文」と言うと、あまり良い思い出がないという方も多いでしょう。ムダな課題なんじゃないか? という意見もよく聞きます。 しかし、書く目…

【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑨結婚記念~】

 このブログでは、日本の儀式を見直し、少しでも後世に継承していきたいという想いで様々な行事や儀式をご紹介しています。前回は『厄年』についての回でしたので、今回は…

読書とは友人に出会うこと

オリヴァー・ゴールドスミスは、アイルランドで生まれ、18世紀に活躍したイギリスの詩人、小説家、劇作家です。今回は、彼の名言から読書について考えていきます。 「読書…

読書感想文から小論文を学ぶ⁉(その1)

書店に行くと「夏の課題図書」の文字が目立つ季節になりました。 もうすぐ夏休み。 夏休みの宿題に必ずといってもいいほど「読書感想文」が出て、頭を抱えた経験をされて…

【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑨賀寿の祝い~】

 このブログでは、日本の儀式を見直し、少しでも後世に継承していきたいという想いで様々な行事や儀式をご紹介しています。前回は『厄年と厄祓い』についての回でしたので…

毎日コツコツ続けること

この言葉はイチロー選手が2004年、当時のメジャーリーグ年間安打記録を破った際に記者会見で語った言葉です。 例えばあなたが「志望大学に合格したい」「公務員試験に合格…

情熱に輝く瞳は、素敵だ -読売中高生新聞編集部『部活魂! この文化部がすごい』

 この連載では、ある添削士が新書の中高生向けレーベルから毎回1冊を取り上げ紹介します。中高生の読者に向けて書いていますが、知的好奇心の強い小学生、学び直したい大…

練習は嘘つかないって言うものの…。

現在、大リーグサンディエゴ・パドレスに所属するダルビッシュ有投手が約10年前に(当時)Twitterでつぶやいた言葉が、最近、また話題になっているそうです。 それだけ、…

【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑧厄年と厄祓い~】

 このブログでは、日本の儀式を見直し、少しでも後世に継承していきたいという想いで様々な行事や儀式をご紹介しています。前回は『十三参り』についての回でしたので、今…

語彙力と視写: 言葉の引き出しを増やす方法

語彙力は表現力の基本です。適切な言葉を選ぶことで、より魅力的な文章を書くことができます。語彙力を高めることで、自分の意見や感情を正確に伝えることができます。 で…

本を読んで行動してみよう!

本を読んで行動してみよう!

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(1817年7月12日-1862年5月6日)は、アメリカのエッセイスト、哲学者、詩人です。ソローの著作は、彼自身の人生、特にウォルデン池での生活に大きく影響されています。彼は、不適合、余暇と熟考のために生きた人生の美徳、そして個人の尊厳を受け入れることで、永続的で有名な評判を持っています。
(ヘンリー・デイヴィッド・ソローの伝記、アメリカのエッセイストより引用)

もっとみる
【日本の冠婚葬祭~婚礼①~】

【日本の冠婚葬祭~婚礼①~】

 このブログでは、日本の儀式を見直し、少しでも後世に継承していきたいという想いで様々な行事や儀式をご紹介しています。前回までは人生の『通過儀礼』についてご紹介してまいりましたが、今回から『婚礼』について書いていこうと思います。

 前回のブログはコチラ

 数多くある儀式の中で、『人生の三大儀式』(または人生の三大儀礼)と呼ばれるものがあります。それは「誕生」「結婚」「葬儀」です。

 誕生と葬儀

もっとみる
バナナは1日では熟さず

バナナは1日では熟さず

有名な格言に「ローマは1日にして成らず」という言葉があります。

ローマ帝国というのは1日でできたものではなく、長期にわたる努力の果てに建設されたものである。このような大事業を完成させるには、不断の努力が大切である。(ウキペディアより引用)

同じようにハワイにも「バナナは1日では熟さず」という格言があります。
バナナも青いままではイマイチ美味しくありませんが、黄色く熟してくると甘さが増してきて美

もっとみる
【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑩七五三~】

【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑩七五三~】

 このブログでは、日本の儀式を見直し、少しでも後世に継承していきたいという想いで様々な行事や儀式をご紹介しています。前回は『結婚記念』についての回でしたが、今回は『七五三』について書いてみようと思います。

 前回のブログはコチラ。

 「七つまでは神のうち」または「七つ前までは神の子」という言葉をお聞きになったことはありますか?これは、「七つまでは、まだ神に属する存在なので、わがままや非礼があっ

もっとみる
読書感想文から小論文を学ぶ⁉(その3)

読書感想文から小論文を学ぶ⁉(その3)

いよいよ8月に入ると、宿題のことも頭の片隅をよぎります。「読書感想文」が書けなくて、辛い思いでしかない、という人も多いでしょう。

しかし読書感想文は、書く目的を明確にした上で課題に取り組むことで、小論文を書く練習にもなるのです。今回は、小論文を意識した読書感想文の書き方について説明していきます。

1.小論文と読書感想文の違いを理解する
① 目的の違い:小論文は論理的な主張を展開すること

もっとみる
「無意識にできるようになるために必要なこと」とは?

「無意識にできるようになるために必要なこと」とは?

串打ち3年、裂き8年、焼き一生

うなぎ職人には「 串打ち3年、裂き8年、焼き一生」という格言があります。鰻の串打ちをマスターするまでに3年、捌けるようになるまでに8年。そして、焼きの技術を習得するには一生かかると言われています。

最近では養殖ものがほとんどですが、希少な天然もののうなぎは、産地、獲れた時期によってうなぎの品質が異なるため、「蒸し時間」は職人の腕とされてきました。
長年の修行で基

もっとみる
読書感想文から小論文を学ぶ⁉(その2)

読書感想文から小論文を学ぶ⁉(その2)

夏休みの宿題の定番、「読書感想文」と言うと、あまり良い思い出がないという方も多いでしょう。ムダな課題なんじゃないか? という意見もよく聞きます。

しかし、書く目的を明確にした上で課題に取り組むことで小論文を書く練習にもなるのです。今回は、読書感想文と小論文の似ているところと違いについて説明していきます。

1.自分の考えを書く
 読書感想文は、読書体験から生まれた自分の感想や考えを述べる文章で 

もっとみる
【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑨結婚記念~】

【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑨結婚記念~】

 このブログでは、日本の儀式を見直し、少しでも後世に継承していきたいという想いで様々な行事や儀式をご紹介しています。前回は『厄年』についての回でしたので、今回は『結婚記念』について書いてみようと思います。

 前回のブログはこちら。

 これまでご紹介してきた通過儀礼は、「人の一生」に関わるものでしたので、「生まれてから〇年経ったらおこなう儀式」というものでした。

 しかし、今回ご紹介する「結婚

もっとみる
読書とは友人に出会うこと

読書とは友人に出会うこと

オリヴァー・ゴールドスミスは、アイルランドで生まれ、18世紀に活躍したイギリスの詩人、小説家、劇作家です。今回は、彼の名言から読書について考えていきます。

「読書とは著者との対話である」と言われます。読書を通じて、私たちは著者と対話することができます。ページをめくり、言葉に耳を傾けることで、著者の思考や感情に触れることができるのです。

そして、著者の考え方や意見に触れることで自問自答が生まれる

もっとみる
読書感想文から小論文を学ぶ⁉(その1)

読書感想文から小論文を学ぶ⁉(その1)

書店に行くと「夏の課題図書」の文字が目立つ季節になりました。

もうすぐ夏休み。
夏休みの宿題に必ずといってもいいほど「読書感想文」が出て、頭を抱えた経験をされている方も多いのではないでしょうか。

このように書いている私も小学生の頃、毎年原稿用紙を目の前に「どう書けば良いのか」わからず、あらすじを書いたり、本のある部分だけを取り上げて「私は○○だと思った」といった書き方で原稿用紙を埋め、何とか宿

もっとみる
【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑨賀寿の祝い~】

【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑨賀寿の祝い~】

 このブログでは、日本の儀式を見直し、少しでも後世に継承していきたいという想いで様々な行事や儀式をご紹介しています。前回は『厄年と厄祓い』についての回でしたので、今回は『賀寿』について書いてみようと思います。

 前回のブログはこちら

 『賀寿』とは、毎年訪れる誕生日の祝いとは別に、節目節目の長寿を祝う儀式のことを言います。どちらかと言えば『長寿の祝い』という方が馴染み深いかもしれません。

 

もっとみる
毎日コツコツ続けること

毎日コツコツ続けること

この言葉はイチロー選手が2004年、当時のメジャーリーグ年間安打記録を破った際に記者会見で語った言葉です。

例えばあなたが「志望大学に合格したい」「公務員試験に合格したい」「就職活動を成功させて志望する会社に入りたい」など、何らかの「目的」があって毎日文章を書く練習をしようと決意したとします。

しかし、最初は目に見えてわかるほどには上達しません。

なぜならば、上達するまでには時間がかかるから

もっとみる
情熱に輝く瞳は、素敵だ -読売中高生新聞編集部『部活魂! この文化部がすごい』

情熱に輝く瞳は、素敵だ -読売中高生新聞編集部『部活魂! この文化部がすごい』

 この連載では、ある添削士が新書の中高生向けレーベルから毎回1冊を取り上げ紹介します。中高生の読者に向けて書いていますが、知的好奇心の強い小学生、学び直したい大学生や大人の方々が読んでくださるのも大歓迎です。

* * *

 『響け! ユーフォニアム』というアニメが話題を集めている。武田綾乃の同名小説を原作とする、高校吹奏楽部の青春物語だ。現在(2024年4月〜、Eテレ)放送されている3期目は

もっとみる
練習は嘘つかないって言うものの…。

練習は嘘つかないって言うものの…。

現在、大リーグサンディエゴ・パドレスに所属するダルビッシュ有投手が約10年前に(当時)Twitterでつぶやいた言葉が、最近、また話題になっているそうです。

それだけ、真理を突いた言葉なのでしょう。

6月19日は「ベースボール記念日」です。
1846年6月19日に、3ストライク、3アウトなど現在使われているルールで試合が開催されたことを記念して制定されています。

文章を数多く書けば上手くなる

もっとみる
【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑧厄年と厄祓い~】

【日本の冠婚葬祭~通過儀礼 ⑧厄年と厄祓い~】

 このブログでは、日本の儀式を見直し、少しでも後世に継承していきたいという想いで様々な行事や儀式をご紹介しています。前回は『十三参り』についての回でしたので、今回は『厄年と厄祓い』について書いてみようと思います。

 前回のブログはこちら

 日本には『厄年』という言葉があります。

 これは、いわゆる「不運や大病などの厄(災い)を受けやすい年齢」のことであり、一生の内に何度か特定の年齢が定められ

もっとみる
語彙力と視写: 言葉の引き出しを増やす方法

語彙力と視写: 言葉の引き出しを増やす方法

語彙力は表現力の基本です。適切な言葉を選ぶことで、より魅力的な文章を書くことができます。語彙力を高めることで、自分の意見や感情を正確に伝えることができます。

では、語彙力を向上させるためにはどのような方法があるでしょうか。

1.読書
多くのジャンルの本を読むことで、新しい言葉を学びましょう。小説、詩、エッセイ、専門書など、幅広いテキストを読むことが大切です。

2.単語帳の活用
単語帳やアプリ

もっとみる