マガジンのカバー画像

133
読書記録をまとめています.
運営しているクリエイター

#スキしてみて

沼のような恋もこんなはずじゃなかった仕事もこれ以上なく退廃的な生活も、何ひとつ経験していないはずなのに、こんなにも既視感があるのはなぜだろう。君を想う気持ち、最高の仲間たちとの夜、すっかり見慣れた東京の地名たち、すべてがここに詰まっているからか。私は今、マジックアワーを生きている

年が明けてしばらく経ちますが、2023ベスト本

年が明けてしばらく経ちますが、2023ベスト本

すっかり年が明けてしまって、なんなら2024年最初の1ヶ月ももう過ぎ去ってしまいましたが、主に卒論のせいで年内に間に合わなかった2023年の振り返り第1弾・ベスト本記事をこれから書こうと思いますー。

2023年に読んだ本の数は111冊。

おそらく人生で一番本を読み倒した1年だったと思う。2022年は受験期間で離れていた読書習慣がやっと戻ってきた年で、三日坊主ならぬ一年坊主になってしまってもおか

もっとみる
2023年11月の読書記録

2023年11月の読書記録

この前、遊びまくった10月と11月以降も遊びまくるぜ、という話をしたところだけど、この1ヶ月だけでガッツリ遊びまくった、紅葉狩りも例年以上にディープな場所をたくさん巡った、そんな11月だった。

「卒論をパートごとに毎週提出」がはじまってからは水曜のゼミ前12:00に提出なので、火曜日の夜に「一応取り組みはしましたよ」と言い訳できる程度に、2:30〜3:00くらいまでチョコチョコやって出す、という

もっとみる
2023年8月〜10月の読書記録

2023年8月〜10月の読書記録

普段、読書記録は本を読み終わった時点で読了日とタイトルを下書きにメモり、気が向いたタイミングで写真をまとめて撮影して記事を投稿する前に貼り付ける、という流れで公開している。パリに行く前の1ヶ月、帰ってきてからの1ヶ月は本は読みさえすれど、メモ段階で放置してしまっていた。

そこから下書き状態で1ヶ月。すっかり腰は重くなってしまったけれど、そんな腰を上げざるを得ないくらい素晴らしい本たちと出会えまし

もっとみる
2023年7月の読書記録

2023年7月の読書記録

先月から心機一転。今月は、最近〜数ヶ月前に積んだ本から数年積み続けた本までの積読消化や再読に努めた1ヶ月でした。

それもこれも楽天カード特典の楽天ポイントが消えたから…と言いたいところですが、クレカ初利用分の特典として8/31までの期間限定5000ポイントがまた入ってきたので…また本に消えそうです。

今月の収穫は辻村さんの記事を書けたことです。
うまく言葉にできた自信はないので、また勢いに乗っ

もっとみる
辻村ワールドは人生の教科書

辻村ワールドは人生の教科書

あの世界の中で、彼らと一緒に過ごし、学んだこと、
貴方の言葉を浴びてこれからの人生を生きていけること。
それを想う時、前が向けます。

辻村作品は、私の名刺代わりの22冊になりました。

はじめまして、辻村深月さん。
大ファンの、翠 swi. です。



私はリアルタイムで追いきれない巻数のシリーズものやリンクものにはあまり手を出さないという傾向があった。(たとえば、東野圭吾さんの加賀恭一郎シ

もっとみる
2023年6月の読書記録

2023年6月の読書記録

先月の読書記録を読んだら↑こんなことが書いてあったけど、あまりに大嘘すぎる6月を過ごしたことに気づいて爆笑した。

12000ポイントあったはずの楽天ポイントはこの1ヶ月で全て本に消え、現在残り約1200ポイントです。アホすぎやろ、自分。あとアマギフをゲットしたのをいいことに、Amazonでも本をポチった。調子乗りすぎた。

今月は1冊を除き、読了本のすべてが購入本であるのに加え、積読がさらに増え

もっとみる
2023年5月の読書記録

2023年5月の読書記録

今月、いい加減パリ行きに向けて節約しなければ、となったときに、真っ先に辞めたのが ”本屋に寄り道すること” だった(行かないわけではない)。最寄駅前にジュンク堂があるので外出したときには(それがたとえ ただバイトに行っただけであっても)本屋に寄ってしまって、帰る頃にはいつの間にか新しい本を手に持っていて、交際費と同じかそれ以上に本にお金を使う生活をしていた。

新しい本を買わなくなったことは少し寂

もっとみる
2023年4月の読書記録

2023年4月の読書記録

"その本"を選ぶきっかけって様々。そのときの気分に合うストーリーだから選ぶ本もあれば、好きな作者だから選ぶ本もあり、数ある人気作の中でも気になったからと選ぶ本もある。

そんな私の、4月の読書記録。

※タイトルを押すとAmazonに飛ぶようになってます

一穂ミチ 『うたかたモザイク』

カテゴリ:ストーリーを味わう、気づきを得る

本作は "一穂ミチさんだから" 、情報を知った日から楽しみにし

もっとみる
ワタシのカケラ

ワタシのカケラ

湊かなえ さんの『カケラ』を読んで、考えさせられたことが多くて、読書エッセイを書いてみました。

以下、容姿の話が出てくるので、苦手な方はご注意ください。

私の容れ物

中高時代に許可されていたら、
私はメイクをやっていったのだろうか。

A. No.

朝の支度に時間をかけるくらいなら、泳ぐのに支障が出ないよう、1秒でも長く寝ていたかった。

外見を磨くことに時間を費やすくらいなら
内面を磨

もっとみる
# 気分に忠実に本を選ぶ

# 気分に忠実に本を選ぶ

「本をどうやって選んでいるか、1冊どれくらいで読み切るのか、教えてほしいです」と,先日フォロワーさんからリクエストをいただきました.

自分では意識したことないお題だったので,読書にまつわるあれこれについて, ありがたくお答えしたく思います.

# 私にとって自然なこと、
今回は私の本の読み方について。

▽連載バックナンバーはこちら

***

1冊を読むスピード

周りから「読むのはやいな」

もっとみる
宝物のような本たちとの出会いに祝福を #2022ベスト本

宝物のような本たちとの出会いに祝福を #2022ベスト本

うまくいえないけれど、「この本は自分の人生にとって財産になりうる」という本のなかには、景色を忘れられない本と、言葉を忘れられず思考を促される本とがある。

そんな本を、私自身の言葉で抱きしめたい。

2022年最後のnoteは、今年読んだ72作品の中でも特別な8冊について。

ひとこと読書記録のバックナンバーはこちら↓

*ネタバレはありません

①「アートを巡る旅に出よう。きっと何か、変わるから

もっとみる
パリに焦がれて

パリに焦がれて

原田マハさんの『たゆたえども沈まず』を読みはじめた。

マハさんのアート作品を読むのは4冊目。

いつもなら夢中になるあまり読む手を止められないはずなのに、私は手を止めた。

フランスへ、パリへ、行きたい。

想いが溢れて苦しくなって本を読む手を止めた。本の中にいるテオや、忠正や、重吉(ゴッホすらまだ出てきていない)に強い共感をおぼえると同時に、パリにいられる彼らに嫉妬した。

この夏、読んだ本1

もっとみる
原田マハさんに魅せられて

原田マハさんに魅せられて

知っていたら人生が豊かになることっていくつかあると思う。

たとえば、歴史と美術。

いわゆる"教養" "リベラルアーツ"といわれるものの中でも、
「歴史なんて過去のこと知ってなにになる」
「芸術の世界はわけわからんね」
と軽視されがちかもしれない、この2つ。

学校教育では“文化史” “美術史”という括りで、受験を突破するための手段にされてしまうこの2つ。

中学受験時代から歴史の勉強は好きだっ

もっとみる