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「第2回カモガワ奇想短編グランプリ」開催のお知らせ

「第2回カモガワ奇想短編グランプリ」開催のお知らせ

開催概要

 奇想あふれる短編が好きだ。奇天烈な発想、どこから思いついたんだという展開、途方もないスケールの想像力……。SF、ホラーやミステリ、一般文芸といったジャンルを問わず、あるいは媒体を問わず、あらゆる小説/フィクションの中に奇想は存在しうるだろう。
 100作近い応募作が集まり、当初の想定以上の盛り上がりを見せた第1回に引き続き、今回もノンジャンルで奇想一本勝負となる小説のコンテストを開催

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Q.文章がワンパターンになってしまいます|海猫沢 めろん

Q.文章がワンパターンになってしまいます|海猫沢 めろん

新しい日常には慣れてきましたか?
ぼくはまったくいつもと変わらず家の中なので古い日常のままですが、世間は新しくなってしまいマスクを強制される毎日です。
こないだひさしぶりにマスクして飛行機とバスにのったら息苦しくてパニック発作が出そうになったので、新しい日常に怒りを覚えているめろん先生ですがぼくは元気です。
それはともかく今月の相談はこちら。

今月の相談者:うとうと(18歳) 
執筆歴:3年

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「いいセリフ」って何ですか?|王谷 晶

「いいセリフ」って何ですか?|王谷 晶

君の瞳に乾杯……王谷晶である。さて、これを書いている今は3月の末なのだが、掲載時に世の中がどうなっているのか正直さっぱり読めない不安定な現況である。私は神も仏もスパゲッティモンスターも信じないクールなリアリストだが、こういう時には世の平穏を祈らずにはいられない。神仏を信じぬ者が思わず手を合わせるとき、その胸には何が浮かんでいるか? 私が信じているのはBLと小説だ。

BLも小説も、人の腹をいっぱい

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「一人称/三人称」って何ですか?|王谷 晶

「一人称/三人称」って何ですか?|王谷 晶

新年明けましてハッピーニューイヤー、王谷晶である。正月気分も覚めやらぬこの時期、諸君はいかがお過ごしだろうか。一年の計は元旦にあり。私も初心に還って「今年こそは早めに確定申告に手を付ける」と書初めしたところである。というわけで2020年第一弾の本連載、小説を書くときの基本のキ、「一人称/三人称」について改めて語っていきたい。

一人称のメリット・デメリット一人称と三人称とは。黄金期ジャンプで簡単に

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「短編/長編」って何ですか?|王谷 晶

「短編/長編」って何ですか?|王谷 晶

読書の秋! 王谷晶である。ところで諸君ってどこ住み? 今付き合ってる人とかいる? てかLINEやってる? 
いきなり口説いてしまって申し訳ない。しかしこれは商業作家の本質を簡潔に説明した行為であることをご理解いただきたい。商業作家は女も男も全員ジゴロ、それもモッテモテのジゴロを目指さなければいけないのである。

小説は出会って3ページが勝負物書きには書く自由があるが、読者には「読まない自由」がある

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Q.設定や世界観はどこまで説明すればいいですか?|海猫沢 めろん

Q.設定や世界観はどこまで説明すればいいですか?|海猫沢 めろん

うわあああ! 暑くてあらゆるやる気がなくてなにもやる気がないのでなにもやれない! 思わず同語反復と重複表現をしてしまうほどやる気が出ません。

いや、でも知ってるんですよ。さすがに人間、40年近く生きてるとわかるんですよ。やる気がないときの対処法。それは、やることなんです。やっていればやる気は出る。これが真理! だからやるぞ! やるためのやる気を出すになにも考えないことです! よし、すぐに行こう!

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「テーマ」って何ですか?|王谷 晶

「テーマ」って何ですか?|王谷 晶

暦の上では秋のはずだがまだまだバリバリにガリガリ君がうまい。王谷晶である。
奈良漬けの次くらいに暑いのが苦手なので毎年この季節は出力が60%ほどダウンしてしまうのだが、諸君もどうか熱中症とかには気をつけてほしい。
さて今回のお題は「テーマ」。テーマがテーマ。

小説を書くにあたって「テーマ」は必須ではない小説の批評やレビュー、作家へのインタビューなどを読んでいると、だいたいこの「テーマ」というやつ

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Q.構成ってどうやって勉強したらいいですか?|海猫沢 めろん

Q.構成ってどうやって勉強したらいいですか?|海猫沢 めろん

自粛体制もそろそろゆるんできましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は、さっき図書館行ったら「マスクしてない人間は入れない」って言われて追い返されました。そういえばマスクしたことがないな……反社会的勢力かもしれない。
さっそく今回のご相談です。

今月の相談者:やらぎはら響(38歳)
執筆歴:1年
ご相談内容:構成が苦手で何度も書き直してもおかしいところがある気がしてなかなか完成できません。

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「構成」って何ですか?|王谷 晶

「構成」って何ですか?|王谷 晶

残暑お見舞い申し上げます! 王谷晶である。突然だが夏なのでカツカレーの話をしたい。諸君の目の前にも一皿のカツカレーがあると想像してほしい。ライス、カレー、カツ、そして皿の隅には福神漬とラッキョウが乗っているという黄金の布陣だ。

一口にカツカレーと言っても、人の捉え方はさまざまである。あくまでカレーがメインでありカツをサブ要素と考えるか、カツがメインでカレーを下支えと考えるか。いや自分はラッキョウ

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プロットを作りはじめる前の4つの質問|monokaki編集部

プロットを作りはじめる前の4つの質問|monokaki編集部

「作品を書き始めることはできるけど、完結させることができない」
「最初はよくても、だんだん今書いているものに飽きてしまう」
「書き進めるうちに、世界観設定が自分でもわからなくなる」……

こんな悩みを持ったことはありませんか?
「書き始める前にプロットを作ればいいのでは?」とは思うものも、そもそも「プロット」を作ったこともないし、作り方もわからない……。
今回は、そんな物書きさんのために、「プロッ

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空想世界で息づく者たちに名前という生命を吹き込む「名付けの技法書」|monokaki編集部

空想世界で息づく者たちに名前という生命を吹き込む「名付けの技法書」|monokaki編集部

 こんな文章から始まる書籍が、11月1日に日本文芸社から発売された。以前にもmonokakiで紹介した『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』の著者であり、現役の小説家である秀島迅氏による『プロの小説家が教える クリエイターのための名付けの技法書』。先月発売された『中世ヨーロッパの世界観がよくわかる クリエイターのための階級と暮らし事典』と一緒に読んでみてほしい一冊となっている。

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褒め言葉は二倍に、批判は半分にして受け取ってほしい|エブリスタ便り 5月号|monokaki編集部

褒め言葉は二倍に、批判は半分にして受け取ってほしい|エブリスタ便り 5月号|monokaki編集部

「エブリスタ便り」は、小説投稿サイト・エブリスタのスタッフが交代で月1回お届けするコラムです。
小説投稿サイトのスタッフならではの知識や見解を使って、皆さんの執筆に役立ちそうなあれこれをお伝えしていきます。

第1回目はmonokaki編集長のマツダが、ものを書くあなたに贈るメッセージです。

こんにちは。今月よりmonokakiの編集長に就任いたしましたマツダと申します。小説投稿サイトの運営の一

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ファンタジー好きなら知っておきたい中世ヨーロッパの「階級と暮らし」事典|monokaki編集部

ファンタジー好きなら知っておきたい中世ヨーロッパの「階級と暮らし」事典|monokaki編集部

 こんな文章から始まる書籍が、23日に日本文芸社から発売された。以前にもmonokakiで紹介した『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』の著者であり、現役の小説家である秀島迅氏と、先ほど紹介した「はじめに」の文章を書いた世界史研究者であり、世界史にまつわる書籍を執筆している祝田秀全氏が監修した『中世ヨーロッパの世界観がよくわかる クリエイターのための階級と暮らし事典』。
 冒頭に

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