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「第2回カモガワ奇想短編グランプリ」開催のお知らせ

開催概要

 奇想あふれる短編が好きだ。奇天烈な発想、どこから思いついたんだという展開、途方もないスケールの想像力……。SF、ホラーやミステリ、一般文芸といったジャンルを問わず、あるいは媒体を問わず、あらゆる小説/フィクションの中に奇想は存在しうるだろう。
 100作近い応募作が集まり、当初の想定以上の盛り上がりを見せた第1回に引き続き、今回もノンジャンルで奇想一本勝負となる小説のコンテストを開催することにした。奇想は日常のマンネリ化した宇宙に風穴を開け、新たな世界へと続く階梯となりうるが、それでも果てしなく続く日常を打破するためには、より強く、遠くまで運んでくれる奇想作品が、われわれには必要だ。
 このコンテストを通じて、現実を異化し、想像力のはてしない地平へと誘ってくれる力のある小説を、広く募集する次第である。

投稿規定

字数:1000〜8000字
募集期間:8月1日(木)〜9月1日(日)
審査基準:奇想あふれる優れた短編小説
※インターネット上にアップした作品の投稿は可。紙媒体の書籍ないしは同人誌に掲載されたものは投稿不可。
※1人1作品のみの投稿とします(重複投稿は失格)。
※受賞作の著作権は著者に帰属します。
審査はカモガワGブックス編集長で、書評家・翻訳家の鯨井久志が行います。

大賞(1作品)……2万円分のAmazonギフトカード、12月頒布の『カモガワGブックスVol.5』に掲載
優秀賞(2作品程度)……5000円分のAmazonギフトカード、12月頒布の『カモガワGブックスVol.5』に掲載
※スケジュール次第では掲載号の変更もございます。ご了承ください。
※受賞作品の選評はインターネット上にアップ予定です。
※受賞作品はnote上でアップすることがございます。

スケジュール

8月1日(木)〜9月1日(日):募集期間
9月下旬:最終候補作(10作ほど)の発表
10月頭:大賞・優秀賞の発表
12月1日(日):文学フリマ東京にてカモガワGブックスVol.5』頒布

梗概について

応募作には「一行梗概」と「三行梗概」を同送してください。
「一行梗概」は作品の奇想の内容が具体的に分かるように書いてください。
「三行梗概」は作品の展開を分かりやすくまとめて書いてください。

(例)フリオ・コルタサル「南部高速道路」
一行梗概:高速道路で渋滞が起き、気付けばそこにコミュニティが形成されている話。
三行梗概:舞台はパリに向かう高速道路。深刻な渋滞で車がストップする中、人々は原始的な共同体を形成し、協力し合う。夏に始まった渋滞は冬まで続くが、ある日あっけなく終りを迎えることになる。

(例)スタニスワフ・レム『ソラリス』
一行梗概:惑星が巨大な知性体だった話。
三行梗概:有機的な海を持つ惑星に降り立った主人公。存在しないはずの人間が出現するという奇妙な現象に見舞われる。死んだはずの恋人も現れ、主人公は惑星の真意を知ろうとコミュニケーションを図る。

審査員紹介

鯨井久志
1996年生まれ。京都大学SF・幻想文学研究会出身。書評家、翻訳家、精神科医。
訳書にジョン・スラデック『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク』(竹書房文庫)など。
好きな奇想短編は、R・A・ラファティ「スロー・チューズデー・ナイト」、ホルヘ・ルイス・ボルヘス「トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」、スタニスワフ・レム「GOLEM ⅩⅣ」、バリントン・J・ベイリー「ブレイン・レース」、ジョン・スラデック「マスタースンと社員たち」、エリック・マコーマック「刈り跡」、シオドア・スタージョン「海を失った男」。

応募フォーム

応募フォームは以下のリンク先です。
みなさんからのご応募をお待ちしております!

※応募は9月1日をもって締め切りました。多数のご応募、ありがとうございました。

また、第2回の開催を記念して、前回大会の受賞作を順次note上で公開します。お楽しみに。

公開スケジュール

7月6日 小野繙「幼女の王女」(優秀賞)
7月7日 志村麦穂「天使墜落(私)刑」(優秀賞)
7月13日 織戸久貴「下鴨納涼アンソロジーバトルコンテスト」(優秀賞)
7月14日 石原三日月「窓の海」(大賞)


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