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『天気の子』考察④陽菜のチョーカーの意味 龍神と珠

『天気の子』考察④陽菜のチョーカーの意味 龍神と珠

陽菜は、青い珠のついたチョーカーを付けている。

ここで、龍と珠の基本的な関係性について、日本の古典から掘り下げてみる。

海幸彦伝説ではワタツミの国の翁より、潮満珠(しおみたま)と潮干珠を授けられる。

また、さらに時代を下り、インドの由縁の如意宝珠信仰を考えたい。

如意とは「意のままに」というような意味なので、如意宝珠は「意のままにできる珠の宝」といったところだろう。

これが龍の脳から取れ

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『天気の子』考察3 最後の晩餐解釈

『天気の子』考察3 最後の晩餐解釈

ゴージャスな雰囲気のラブホテルに逃げ込んだ帆高、陽菜、凪はジャンクフードをこれでもかと大きくテーブルに広げて、食べる。

人柱として消滅すると悟った天気の巫女・陽菜は、これらのご馳走が『最後の晩餐』となった。まるで、翌日に十字架に処刑されることを知ったキリストのように…。

そのあと、ホテルに完備されたカラオケで秋元康の『恋するフォーチュンクッキー』や星野源『恋』が登場人物の彼らによって歌われる。

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『天気の子』 考察メモ①

『天気の子』 考察メモ①

ネタバレ注意 雑記

作中ではヒロインが『逃げ恥』の主題歌、星野源楽曲『恋』を歌うシーンがあります。

新海誠監督は『逃げ恥』の主題歌『恋』どのような意図で歌わせたのか考えました。

前提として『逃げ恥』は契約結婚のお話です。自由恋愛ではないことも肯定する作品と言えます。

日本ではかつて、お見合いが一般的で、職業によっては許婚が家族間で執り行われていました。

戦略的で、大勢の人間が幸福になると

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『天気の子』考察②(というか雑記)

『天気の子』考察②(というか雑記)

帆高の閉塞感主人公帆高は、生まれた土地から、逃げるように東京に来た。離島のようだが、明確な情報は、映画内ではあまり多く触れられない。警察に捕まって離島に戻され、保護観察期間の間、息を殺すように高校卒業まで過ごしたようである。

追記

補足のため『天気の子』小説版より以下を引用

『仰げば尊し』の歌詞が作中にて引用される。《いと疾し》とは、とても早いように思うということなので、この部分を歌わなかっ

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『ドリフ大爆笑のテーマ』楽曲の系譜考察(雑記)

『ドリフ大爆笑のテーマ』楽曲の系譜考察(雑記)

結論元ネタは、

『隣組』
リリース 1940年
作詞 岡本一平
作曲 飯田信夫とんとんとんからりんと隣組〜🎶
というキャッチーで明るい楽曲。
戦時中の体制である隣組を啓発する目的で作られたとされている。


『メガネドラッグ』のCM楽曲
でも似た曲調が使われた。メガネをかけた桃太郎一行が愉快に歩いている。

↓そして…

『ドリフ大爆笑のテーマ』が、登場。ド ド ドリフの 大爆笑〜🎶という

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風と住まいの民俗学

風と住まいの民俗学

風と住まい

風と共に暮らした人類の物語

季節風の強い地域では樹木によって風を遮り、砂漠の住まいでは、光を遮り、空気をそとから取り入れる仕組みをつくりました。今回は、人間はどのように風と対峙したかを考えてみたいと思います。

防風林~強風から家を守る~北海道

富山県砺波(となみ)平野 屋敷林

季節風から住宅を守るため、垣入(かいにょ)と呼ばれる防風林が各屋敷を囲っています。
樹木の種類はスギ

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