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#note毎日更新
緊急事態宣言下の外食バースデー|オーダーストップ後の飲食店の計らい
午後7時15分、家族4人で慌ただしくファミレスに入り席に着くと、早速メニュー表を開いた。
(ケーキは絶対はずせない。スパゲティに、ステーキに、ハンバーグに、和食か、お酒も少し置いてある。迷っている暇はない)
タダオはメニューを手早く決めると、ステーキのページを開いてメニュー表を子どもに渡した。
「ステーキやハンバーグがある。何でも頼んでいいぞ」
子どもは目を輝かせて見ていたが、事前にメニュ
緊急事態宣言下、コロナ以外の恐怖に怯えながら帰宅せざるを得ない人がいる。
1回目の緊急事態宣言のとき、わたしは働いていました。
当時の仕事はリモートやテレワークができる仕事でもなく、育休中の同僚が保育所にようやく当選し、4月末に戻ってくる目処がついた矢先、別の同僚が2月から妊娠初期の重病により長期離脱したところでした(結局、そのまま一度も復帰できずに、10月に出産したらしい)。
つまり、わたしは緊急事態宣言中、3~4人分の仕事を一人でやっていました。(ちなみに、4人
【授賞式】≪作品≫あと100日で新型コロナウイルスは終わります。【各賞発表】
3ヶ月間の低浮上で遅れに遅れていたこの企画、忘れたころにやってきました!【あと100日で新型コロナウイルスは終わります。】を題材にした作品集の授賞式です。
応募の特典が【マガジンに収録するのみ】だったのにもかかわらず、素晴らしい作品が集まりました!ご応募してくださった方々、ありがとうございます。それでは、各賞の発表に移ります。
【いちばん最初で賞】『ポメラいつし』さま
わたしがこの企画をする
毎日、小説に使う画像を選んでいたら、気づいたこと。予想だにしない展開になって、驚いたこと。
100日連続連作小説を毎日投稿しているとき、トップ画像選びで大変お世話になったのが、無料で使えるPixabayというサイトです。
https://pixabay.com/ja/
このPixabayには1,800万点以上の画像があります。
たくさんの画像から選ぶ基準は、
✔その日の小説の内容にいちばん合う
✔タイムラインや新着で他の方の目に付く
ことです。
画像選びに凝りすぎて、小説を書
100日連続連作小説にチャレンジすることのメリットとデメリット
「このネタ、まだ引っ張るの?」
と思われた方。ええ、まだまだ引っ張りますよ。だって、なかなか経験できないことですし、「またやれ!」って言われても、当分の間はいいですって、心境ですから、今は(笑)。
ご存知ない方のために説明いたしますと、わたしは、
✅「あと⚫日で新型コロナウイルスが終わります。」
をテーマに、
✅100日連続連作小説にチャレンジしました。
小説の舞台は、
✅70%がお
【小説】あと0日で新型コロナウイルスは終わります。
~終息へのカウントダウンと、新しい世界のはじまり~アキナは、仕事が終わると電車に乗り、本来の自宅がある最寄駅に向かった。駅に着くと時計は午後8時をまわっていた。どんなに急いで帰っても、クリニックの仕事が終わり、アキナの自宅がある最寄駅に着くとこんな時間になってしまう。
そこから、タクシーに乗り、運転手にアキナが住んでいるアパートの住所を告げた。
アパートに近づけば近づくほどに、アキナの動悸は激
【小説】あと7日で新型コロナウイルスは終わります。
~ほんとうの休診理由なんて言えない⁉~ピンポーン♪
看護師と看護助手が院内に泊まっていると、インターフォンが鳴った。
「あっ!院長!」
モニター画面に映った男性を見て、看護師が小さく叫んだ。
「お金……」
「えっ⁉」
看護師が聞き返すと、院長は、
「お金、タクシー運転手に払っておいて。」と力なく言ったので、看護師はすぐに察し、自分のお財布を持ちながら外に出た。
*
「今の人、“
【小説】あと8日で新型コロナウイルスは終わります。
~緊急帝王切開~救急車がB総合病院の夜間救急搬送口に着き、車のドアが開くと、防護服に身を包んだB総合病院の医師と看護師が待ち構えていた。
B総合病院の医師と救急隊員と⚫⚫クリニックの院長が申し送りを行い、すぐに緊急帝王切開が始まった。
「我々は帰りますが、お二人はどうされますか。もし、今お帰りになるなら、我々の救急車で⚫⚫クリニックへ送って行きますが。」
救急隊員の一人が、⚫⚫クリニックの院
【小説】あと9日で新型コロナウイルスは終わります。
~搬送は間に合うのか⁉
医療機関、コロナで赤字の実態~「アプレゾリン(注射20mg)!」
「はい!」
「アプレゾリン(注射20mg)!」
「はい!」
「アプレゾリン(注射20mg)!」
……
院長は、使用した注射の本数がすでに保険適用分を超えているのがわかっていた。
(救急車の中で産ませるわけにはいかない!持ちこたえてくれ!)⚫⚫さんは、帝王切開によるお産でないと母子ともに危険なため
【小説】あと10日で新型コロナウイルスは終わります。
~時間との戦い~⚫⚫さんの呼吸が荒くなってきた。
救急車到着まで、あと10分。
一人の看護師が救急車にのせるための酸素ボンベを取りに行った。清潔ルートを防護服で小走りしながら、
(救急車が出発したら、すぐに他のスタッフたちにも不潔ルートが増えたことを伝えねば)
と思った。別の看護師は、院長の指示した点滴セットを用意していた。
「わたしが救急車に同乗します!」一人の看護師を名乗りを挙げた。
【小説】あと11日で新型コロナウイルスは終わります。
~早く救急搬送したいのに~⚫⚫クリニックでは、大きく分けて、産科用と婦人科用に紹介先一覧表を作ってあった。
さらに、新型コロナウイルスが流行すると、感染対策が徹底されている病院を絞りこみ、紹介先病院にも連絡をいれ、救急の受け入れ体制の関係を万全にしていた。
「A総合病院。」
院長は、一覧表のいちばん上に載っている病院を指定し、紹介状のいちばん上にもその名を書いた。
院長が紹介状に症状を書い
【小説】あと12日で新型コロナウイルスは終わります。
~破水か。それとも、……。~看護師と看護助手と⚫⚫さんの3人はいつでも院内に入れる準備が整い、あとは院内からの指示を待つばかりであった。
*
「『破水してるかもしれないから、チェックプロムの用意』だって。」「ええっ⁉」
一部の看護師と事務スタッフの一人は、コロナ感染症セット( 防護服、キャップ、N95マスク、防護マスク、フェイスシールド、シューズキャップ、ディスポ、防護グローブ )を装着しな
【小説】あと13日で新型コロナウイルスは終わります。
~新型コロナウイルスの疑いがある妊婦さんを対応していると……~「ごめんなさーーい。ここのクリニックに到着する寸前に⚫⚫さんの熱に気づいて、クリニックに電話しようと思っていたら、みんなが飛び出してきたから。」
看護助手は今にも泣きそうな顔をしていた。
「大丈夫よ。付き添ってくれてありがとう。院長に確認するから、二人は他の人が通らない場所に移動して、そこで待機していて。」
看護師は院内に入ると、
【小説】あと14日で新型コロナウイルスは終わります。
~再会~前回の電話から2日後の午後2時頃、⚫⚫さんから⚫⚫クリニックへ再び電話がかかってきた。
前回の失敗から、看護師と受付スタッフは、固定電話の親機のディスプレイに表示されている電話番号をメモした。
「⚫⚫さん、みんな心配しているから、もう一度、うちで妊婦健診してみないかな? お産先は、それが終わってからゆっくり話し合いましょう?」
⚫⚫さんといつも話してる看護師が、今回もあえてタメ口を使