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Integral Life Practice

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「インテグラル理論×○○」 統合的(インテグラル)な道の探求者たちの実践のまとめ。 人の数だけ道はある。 でも、先人たちの道は自分の道を歩むヒントを与えてくれる。 あなたのInt…
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記事一覧

怒りについての覚書|怒りの背後にある「知性」について

怒りについての覚書|怒りの背後にある「知性」について

「怒り」について。

私は、人に対して怒りをぶつけることを避けてきた。
そういう態度をとりたくないと願ってきたし、そのトレーニングも受けてきたつもりだ(気づけば20年近くになる瞑想やヨガの実践や、日常でのあれこれを通じて)。

だから、怒りに飲み込まれて言葉を投げることはほとんどなかった。
若い頃から、パートナーとの喧嘩もほとんどしたことがない。
「すり合わせ」や「話し合い」はあっても、苛立ちをぶ

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「鼻水」から考える東洋医学的問題解決のアプローチ

「鼻水」から考える東洋医学的問題解決のアプローチ

1月17日。

仕事でもなんでも、生きているといろんな「問題」がつきものだ。

たとえば、近ごろの私は「鼻水」に悩んでいる。しかも、朝だけ。年が明けて少し経った頃から、サラサラの鼻水がよく出るようになった(汚くてごめんなさい)。
午前中早めの時間帯は、私にとってのゴールデンタイム(集中力が高まる時間)。この時間を生産性高く過ごせるかで、一日の満足度が変わってくるのだけど鼻水が集中を遮ってきて……さ

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「どんなエンジンかは関係ない、誰がハンドルを握るかだ」ーー発達理論と沖縄での少し不思議な体験について。

「どんなエンジンかは関係ない、誰がハンドルを握るかだ」ーー発達理論と沖縄での少し不思議な体験について。

1月10日。note更新10日目。

今日は、ロングドライブで疲れ果てているから手短に。
記事もドライブつながりで。

「成人発達理論」関連の書籍を読み返していたとき、ロバート・キーガンが使っていたこの「例え」が印象に残った。

参考:環境順応型知性、自己主導型知性

この部分を読んだとき思い出されたのは、昨年、沖縄のある場所を訪ねた時のこと。

その日の沖縄は、変わりやすいお天気。
基本は晴れて

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「書くこと」と「走ること」:ランニングをやめた理由と、再開した理由。

「書くこと」と「走ること」:ランニングをやめた理由と、再開した理由。

1月8日。note更新8日目。

私は、毎朝ヨガをしているのだけど、今朝は四つん這いのポーズがとてもしんどかった……昨日のランニング中、思いっきり転んで、膝をケガしてしまったのだ。

暗くなった頃に走っていて、歩道のちょっとした段差に気づかずに……
ランニングタイツは無事だったものの、両膝に絆創膏を貼っていて、見た目も痛々しいし、傷もまだジンジンと痛い。

私とランニングとの付き合いは、もう10年

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全てのリーダーにお勧めしたい「夢」の観察

全てのリーダーにお勧めしたい「夢」の観察

初夢が楽しみになる「夢」の話さて、1月2日。
1月2日といえば「初夢」です。

「初夢」の定義は諸説あるようで「1月2日から3日にかけてみる夢」を指すこともあれば「元旦〜1月2日にかけてみる夢」「その年にはじめてみる夢」を指すこともあるらしい。

いずれにしても、私は、表現力やリーダーシップ、影響力を高めたい方、特に成人発達理論やインテグラル理論等に関心をもち、自分自身を少しでも成長・発達させてい

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学べば学ぶほど「わからないこと」が増えていくって、なんて楽しいことなのだろう。

学べば学ぶほど「わからないこと」が増えていくって、なんて楽しいことなのだろう。

いよいよ2022年の終わりが見えつつあるなかで、今週「終わり」を迎えるものが2つある。それらの詳細は、最後にご紹介するけれど、どちらもどうしようもなく「モヤモヤ」が残ったまま終わりを迎えることになりそうな予感がしている。
というのも、近ごろの私は「何かについて知れば知るほど、学べば学ぶほど、わからなくなる」現象に陥っている気がしていて、今日はそのことについて書いてみたい。

「学べば学ぶほど、わか

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究極型パラダイム:サイニック理論とインテグラル理論の関係

究極型パラダイム:サイニック理論とインテグラル理論の関係

今回は、究極型パラダイムを支える三つの要素

究極的位置取り(パラダイムコントロール)についてより深く言及する。

究極的位置取りでは、根本的な問いを繰り返し続けると第一原則(利己的な遺伝子、熱力学法則)などになってしまうことを知る。

なぜ、結婚したいの? 幸せになりたいから。
なぜ、幸せになりたいの? 好きな人と一緒にいることが幸せだから。
なぜ? そうすることで先祖は子孫を残し生き残ってきた

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インテグラル理論から眺めた茶道の発達段階

インテグラル理論から眺めた茶道の発達段階

こんにちは。ヨシミツダです。
今日は、最近勉強しているインテグラル理論のフレームから眺めた時の茶道の発達段階について考える機会があったので、ご紹介したいと思います。

私自身茶道をやってきて、他の日常生活にどれだけ役に立っているのかわかっていない部分がありましたが、今回インテグラル理論のフレームで整理することで少し理解が深まったと感じています。

インテグラル理論についてそもそもインテグラル理論っ

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「本当の声を聞かせておくれよ」と、声を大にして叫びたい。

「本当の声を聞かせておくれよ」と、声を大にして叫びたい。

昨年7月から思うところあって本職は休業し、学びと晴耕雨読の日々を過ごしていたけれど、そろそろ次のお役目が見えてきたので、少しずつ表立った活動を再開していこうと思っている。
その一つとして水面化で準備を進めているのが
「PROJECT VOICE」(仮称)

私が書籍編集者として携わった「インテグラル理論」シリーズで3冊ほど協働させていただいた鈴木規夫さん、そして企画プロデュースをしたティール型自己

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【読書記録】中編:人が成長するとは、どういうことか 発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ

【読書記録】中編:人が成長するとは、どういうことか 発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ

本記事は、一般社団法人Integral Vision & Practice代表理事である、鈴木規夫さんの最新刊『人が成長するとは、どういうことか 発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ』を扱った前回の読書記録記事の続きです。

ひとつの記事にまとめようとする場合、あまりにも長くなりすぎてしまったため、記事を一旦分割して公開しています。

今回の記録は前編に続き、中編となります。

以降

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【読書記録】前編:人が成長するとは、どういうことか 発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ

【読書記録】前編:人が成長するとは、どういうことか 発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ

今回の読書記録は、一般社団法人Integral Vision & Practice代表理事である、鈴木規夫さんの最新刊『人が成長するとは、どういうことか 発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ』です。

本来であれば全体像を書き上げた上で投稿しようと考えていたのですが、あまりにも膨大な分量になってしまうことが危惧されたため、まずは前編としてこの読書記録を出すこととしました。

前・中・

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(一社) Integral Vision & Practice設立にあたり思うこと

(一社) Integral Vision & Practice設立にあたり思うこと

令和3年3月3日、日本のインテグラル理論界を牽引してきたお一人、鈴木規夫さんを代表理事に(一社)Integral Vision & Practiceを立ち上げました。私は理事を務めます。

インテグラル理論を長く学んでいる人達からすると、「なぜあなたが急に?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

鈴木さんからは「2トップで行くから、自分の声をもっと明確にしていくこと」と無茶ぶりされ、そんな対話も

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インテグラル・ライフ・プラクティス(自分メモ)

インテグラル・ライフ・プラクティス(自分メモ)

知ったかぶりして、全然分かっていない、インテグラル理論。
分かったふりしちゃいけない、やっていきたいインテグラル実践。

久しぶりに呼ばれた感じがしまして、ノータイムポチりしました。
このnoteは、自分への備忘メモ的に、徒然なるままに残しておきたい。

インテグラルの決定版、ILPHuman Potential Lab主催のオンラインセミナーシリーズ。本と合わせて、年末年始にかけて、各パートごと

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コーチである私がなぜインテグラル心理学(理論)に傾倒するのか?#201

コーチである私がなぜインテグラル心理学(理論)に傾倒するのか?#201

ここ1年を振り返っても、インテグラル理論(心理学)の探求する仲間がにわかに増えている。

今日、新たに敬愛するコーチに声をかけて一緒に探求することになった。どうなるかはわからないが、新しい探求仲間が増えてとてもワクワクしている。

改めて、その友人に私がインテグラル理論に傾倒する理由を話した。

いろんな観点から話すことができるのだが、コーチとしての私という観点で、改めてここに綴っておきたい。

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