ヨシミツダ

大企業からスタートアップに転職、その後、組織を考える人、HRBPやってます。 40代に…

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大企業からスタートアップに転職、その後、組織を考える人、HRBPやってます。 40代に突入してキャリアや生き方について考えたことを発信していきます。

マガジン

  • ヨシミツダ:Work

    1人目のHRBPとして学んだこと,エンジニアリングマネージャとしての気づきをまとめております。

  • 発達理論

    インテグラル理論や成人発達理論など発達理論関連のトピックです。

  • 日常にあるアートとクラフト

    日頃ふれあうアートやクラフトについての記事です。

  • 40代からのキャリアで考えたこと

    40歳からのキャリアで考えたことをまとめています。

  • エンジニアリングマネジメントやプロダクトマネジメント

    エンジニアリングマネジメントやプロダクトマネジメントに関するマガジンです。エンジニアのキャリアデザインなどについてもまとめています。

最近の記事

変わりゆくチームの生態系

スタートアップに入り丸3年が過ぎました。 時間が過ぎるのが速いです。 データサイエンティストで入社したのですが、プロジェクトマネージャー、エンジニアリングマネージャー、VPoE、HRBP、そして今はDupty GMと組織に関わる範囲もエンジニアだけでなく、ほぼすべての職種の人達とからむようになりました。(どんだけタイトル変わんねん。) スタートアップに入ったタイミングがコロナまっさかりの頃で、採用も競争が激しく、エンタープライズの事業会社の時と比べると一緒に働く人たちに抱く

    • パロールが足りない

      最近、ものすごく浅くですが、現代思想の入門書を読んでいて、その中でジャック•デリダという人に提唱された「パロール」と「エクリチュール」という言葉が興味深かったので紹介したいと思います。 なお、専門的な話は現代思想に詳しい人にお譲りして、今回はあくまで私が気づいた浅い話の紹介です。現代思想に興味を持った方はその道の入門書を読むことをおすすめします。 パロールとは、「話し言葉」を意味しており、個人的な表現や感情、瞬間的な思考など、即興的で自己の内面を表す言葉を指します。 一方

      • 強み信仰に死角はないのか?

        最近、就活生っぽい人が「自分の強みに集中するだけです」みたいなことを話していて、少し違和感を感じたので、強み信仰は万能なのかということについて考えてみました。 結論からいうと、私も強みを軸に職業人生を生きていくことに賛成なのですが、最近若い人をみていて、強みだと思っていることしかやらないのもちょっと違うと感じています。 全体感を失う若者たち強みとは、ある特定のプロセスで発揮されるものなので当然仕事の幅としては狭く深くというようになりがちです。(強みを発揮できる仕事の幅があ

        • HRBPという仕事の理解を深める

          ヨシミツダです。スタートアップでHRBPをやっています。 以前から、自らの職種であるHRBPのお仕事についてご紹介してきましたが、今回はその第3弾になります。 以前の記事を参考にしたい方はこちらからどうぞ。 過去記事にも記載していますが、私自身はソフトウェアエンジニア、プロジェクトマネージャ、データサイエンティスト、エンジニアリングマネージャなどを経てHRBPをしているので、人事系や事業開発、マーケ、営業系からHRBPになったものではありません。また、会社の台所事情もあ

        変わりゆくチームの生態系

        マガジン

        • ヨシミツダ:Work
          32本
        • 発達理論
          6本
        • 日常にあるアートとクラフト
          6本
        • 40代からのキャリアで考えたこと
          34本
        • エンジニアリングマネジメントやプロダクトマネジメント
          14本

        記事

          組織の中で接着剤になる

          芸術に目を向けた時、「いかにして、なぜ、なんのために」ということを考えていると、人間とは何かということが気になりはじめます。 同じように組織がよい成果を出し続けることを考えた時に、そこにいる人達のことを考えずにはいられません。 どーも、ヨシミツダです。 いきなり高尚な感じからはじまってしまいましたが、今日は組織の接着剤になるということについて考えてみました。 接着剤の話に関しては、スタッフエンジニア本に書かれていて、もう少しつっこんで考えたいなと思っていたところです。

          組織の中で接着剤になる

          忘れるという技術

          最近覚えた技術があります。 忘れるという技術です。 正確にいうと、忘れる技術と忘れるための技術です。 意図せず拘束される気持ち忘れることが有用だと気づくにいたったのには理由があります。 以前の私は朝起きたらその日何をするか考え始め、仕事が終わっても抱えている問題をずっと考えているような人間でした。 その結果、軽い不安症や睡眠障害みたいな状態になっていたようにも思います。真夜中に次の日のことを考えて、目が覚めることもよくありました。こんな日々をなんとかしたいなというのがきっ

          忘れるという技術

          眠れぬ夜のためのプレモータム

          不安の正体は、やるべきことに手をつけられないことからおきるといいます。日々なんとなく不安を感じることが多い方のために今日はプレモータムという手法をご紹介したいと思います。 プレモータム(premortum)とは事前検死という意味で、その名の通り、将来に問題が起きると想定して、その原因を先に検証することでリスクを明らかにして先に対策をできるようにするような手法です。 これに対してポストモータム(postmotum)という事後検死という言葉の実際に起きた問題に対して原因を検証

          眠れぬ夜のためのプレモータム

          2023年に読んだ漫画

          今年も残すところあとわずかということで、今年読んだ漫画についてご紹介したいと思います。漫画といえども学びを与えてくれる、今年もよい出会いがたくさんありました。 天幕のジャードゥガル歴史上最も大きな領土を支配した国のイメージがあるモンゴル帝国。でも私が知っていることは元寇くらいの出来事であり、歴史の解像度がすごく低い部分でした。主人公はそんなモンゴル帝国に滅ぼされたイスラム圏の国の少女です。当初は運命を恨みましたが、その知恵を使ってしたたかに生きていく様が描かれています。当時

          2023年に読んだ漫画

          営業を好きになったエンジニアだったおじさん

          これは、かつてエンジニアだった私が営業の奥深さに気がつき好きになっていくお話です。 私は直接的に営業という職種になったわけではないのですが、プリセールスとして商談に参加することが多く、その中で営業(という活動)の魅力に気づいたので、共有したいと思います。 価値観の変遷理系の大学院を卒業し、新卒でエンジニアとして働きはじめた私でしたが、当時の営業の印象は、なんかお客様のところをたくさん訪問したり、それが全て売上にならなかったり、大変そうな感じがして、自分がやってる仕事からは

          営業を好きになったエンジニアだったおじさん

          ご自愛マネジメントのススメ

          最近ご自愛マネジメントという活動を推進しています。 ご自愛マネジメントとは、私が作った造語です。 文字どおり自分を愛しむという行為ですが、なぜおすすめで、どんなことをやるのか紹介します。 謙虚なリーダーシップエドガーシャインは、その著者「謙虚なリーダーシップ 1人のリーダーに依存しない組織をつくる」の中でリーダーシップのことを次のように述べています。 リーダーシップの定義は多岐に渡るので、様々な意見がありますが、さらに関係性の重要性についても強調しています。 つまり、

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          クワイエット•クイッティングの背後にあるもの

          クワイエット•クイッティング、聞き慣れない言葉ですが、日本語では「静かな退職」と呼ばれ、成果を追求せず、退職しないものの契約で求められている最低限のことだけを淡々とこなすような働き方をいいます。 アメリカのZ世代に広がっている働き方らしいのですが、日本の働かないおじさんを想起された方も多いのではないでしょうか。 会社で新聞読んで、だらだら過ごしているようにしか見えないおじさん、主要なプロジェクトには関与しておらず、何をしているかわからないおじさん。一昔前だと窓際族と呼ばれ

          クワイエット•クイッティングの背後にあるもの

          キャリアラダーからキャリアラティスで考える時代へ

          今日は、キャリア開発の新しい羅針盤、キャリアラティス(格子)について、ご紹介したいと思います。 キャリアラティスとは何か?キャリア開発と言えば、以前私も紹介したキャリアラダーという概念がよく知られています。 ある職種に関して、見習い的なポジションから、梯子を登るように少しずつ昇進していくような直線的なキャリアです。 直線的であるが故に、自分の能力が停滞すると踊り場的な状態になったり、スキルが上がってもガラスの天井と呼ばれるいわゆるポジションがない状態であるがためにキャリア

          キャリアラダーからキャリアラティスで考える時代へ

          基礎は大事だけどスタートではないかもという話

          ヨシミツダです。 何ごとも基礎は大事ですよね。 でも、最近の自分の学び方を振り返ると基礎的なことを最初からやることは少ないかもと感じます。 自分には自営業で料理屋をやっていた母親がいるのですが、妙に説得力のあること言う不思議な力がありました。 会計士や税理士がやりそうな仕事もケチって自分で覚えてやってるような人だったので、商売の経験の差かなと長いこと考えていたのですが、最近もう少し掘り下げて理解できるようになってきました。 彼女の知識は帰納的に構築されているものが大部分

          基礎は大事だけどスタートではないかもという話

          自己実現に必要な意外な態度

          マズローの自己実現欲求は有名ですが、自己実現を達成する人が持つ自己実現的要素についてはあまり知られていません。 マズローは、自己実現者が持つ特徴として次の15の特徴を挙げています。 全体的に割とふむふむという感じですが、 超越性、神秘的体験など一部「?」というような内容もあります。 その中でもちょっと意外だったのは一番最後の「⑮ 文化に組み込まれることに対する抵抗 」という項目です。なぜ、この項目が含まれるのでしょうか。 文化とは?ここでいう文化とは、広くいう他者との

          自己実現に必要な意外な態度

          知っておくべきサイコパス性の働き

          サイコパス性と聞くと、自己中心的で猟奇的なトラブルを巻き起こすトラブルメーカーを想起する人も多いのではないと思います。 しかし、サイコパス性というのは感情が意思決定の邪魔にならない性質らしく、サイコパス性が高いと感情的な葛藤少なく目的に向かって最短距離の意思決定をすることができます。 たとえば、サイコパス性が高い人は、フェアネスや道徳性からみてどうかということに心を悩ませることがあまりありません。 逆にサイコパス性の低い人は、相手の感情の機微を配慮して物事を判断する性質があ

          知っておくべきサイコパス性の働き

          努力の種類

          小学生の頃、卒業式のときに 「努力に勝る天才なし」という色紙を校長先生からいただいて、自分ってひょっとして努力してる人なのかもと感じて以来、努力することは大事にしてきたつもりでした。 しかし、大人になってから努力には種類があり、自分が実行してる「努力」がどんな内容なのか理解しないと、よい結果につながらないということを自覚するようになりました。 今日はそんな気づきを共有したいと思います。 3つの努力努力には、3つの種類があると思います。 一つ目は、努力してるとみせたいた