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HRBPという仕事の理解を深める

ヨシミツダです。スタートアップでHRBPをやっています。

以前から、自らの職種であるHRBPのお仕事についてご紹介してきましたが、今回はその第3弾になります。

以前の記事を参考にしたい方はこちらからどうぞ。

過去記事にも記載していますが、私自身はソフトウェアエンジニア、プロジェクトマネージャ、データサイエンティスト、エンジニアリングマネージャなどを経てHRBPをしているので、人事系や事業開発、マーケ、営業系からHRBPになったものではありません。また、会社の台所事情もあり、エンジニアリングマネージャやプリセールスを兼務したりしています。

今回は、前回の記事から少し進めてHRBPのキャリアラダー的なプロモーションのイメージと実際業務をしていて感じることについてご紹介したいと思います。

HRBPのキャリアラダーイメージ

HRBPのキャリアラダーイメージですが、HRBPのグループをまとめるHRBPのマネージャ職、もしくはそこから各分野のスペシャリスト(制度設計、組織開発、採用)などになっていくことが一般的なようです。以前ご紹介したようにアメリカでは、より細分化したキャリアやDEIBのような多様性担当マネージャへのキャリアパスもあるように思えます。

キャリアラダー的なHRBPのマネージャ職の次はというと、もっと深いマネージャーのラインもあるかもしれませんが、CHRO候補というパスがあります。
私独自のJD調べによると職務要件や給与レンジの違いはざっと以下のようになっていました。

職務と給与レンジ(ヨシミツダ調べ)

ラインを上がると、他の職種と同じように抽象度や戦略性が上がっていきます。また、マネージャレベルになると新しい制度のフレームワーク導入にイニシアチブを持つなど組織変革的な観点も求められるようになります。
HRBPマネージャやCHRO候補ではおおよそ5年ほどの職務経験が求められることが一般的なようです。

HRBPになるには、必ずしも人事畑の経験がなくても、事業開発、営業、マーケなど事業サイドの経験があればエントリーもできるパスがあります。
ただし、ピープルマネジメントの経験や事業理解という資質は必須な気がしてます。つまり、人事職以外からエントリする場合、ある程度の事業運営に関与した経験がないとHRBPへエントリするのは難しいのではないかと思います。

HRBPの仕事は、通常の人事と同じく採用業務が一丁目一番地で重要とおっしゃられる方もおられますが、採用よりは組織開発にフォーカスをあてたいと明記しているJDもありました。
また、事業開発、マーケ、セールスの職務経験でエントリーできる項目はみかけたのですが、エンジニアリングマネージャの経験と記載しているJDはありませんでした。個人的には、事業理解という観点で事業開発やマーケ、セールス上がりの人は解像度が高いのですが、ソロで仕事をしていることが多く組織開発、組織課題の解決、採用、評価という観点では、エンジニアリングマネージャの方の方が高い解像度をもってらっしゃる可能性もあるので、その辺も考慮されるといいのにと感じます。エンジニアリングマネージャレベルになると、当然事業理解も求められるのでそちらの資質も問題ないと感じてます。
特に新しい要件としてピープルアナリシスなどの分野では、技術系のバックグラウンドを持ってらっしゃる方のほうが有利な気がしています。

私がHRBPになる時には、その職種名をまだボードメンバが知りませんでした。戦略人事という言葉にもあまり感度は高くなかったように思います。ただ、私には人が「いない、とれない、やめる」というどのスタートアップも苦しむような組織ペインに対して挑むには、この職種がぴったりな気がして、名乗らせてもらうようにお願いしました。(もちろんきちんと仕事もやってます。)大企業からスタートアップにきて驚いたのは、びっくりするほどいい人を採用するのが難しいという現実でした。

ビジネスサイドの人も足りないので、そちらのロール名も持っていますが、事業の状況により役職名が変わって、とっちらかって見えるので、HRBPという芯の通ったキャリアを育みたいという思いも個人的にあります。

自分は技術で組織を引っ張るCTOタイプではないので、アップサイドのキャリアはどうしたもんかなと思っていましたが、事業、組織、人事のバランスがとれるHRBPやそのさらに上、戦略的にそれらの施策を構築するCHROなどのキャリアは魅力的、かつ現実的な目標のように感じました。

また、年をとるにつれて、やっぱり人が大事だなと思う機会が多くあり、スタートアップというメンバの平均滞在期間が2年から5年の組織の中で一期一会で出会う人たちにとって、会社をよい時間・良い場所にしたいという思いが強くあり、そんな思いに直結する仕事だとも思えます。

また、折に触れてHRBPの仕事を通じて感じたことを紹介したいと思います。
ではまた。



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