Sally Dragon

不思議と伝説と神秘の薬剤師、魔法、魔術、神話、民話、時代を超えて伝え残る異世界の技術、…

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不思議と伝説と神秘の薬剤師、魔法、魔術、神話、民話、時代を超えて伝え残る異世界の技術、漫ろに語ろう、皆様方に。知る者となる覚悟は宜しゅうございますか? 此処に来て、現世の出口をご覧くださいませ。

記事一覧

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。 歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。 「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。 今回は、どの様なお薬が登場致しますか。…

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3年前
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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。 歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。 「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。 今回は、どの様なお薬が登場致しますか。…

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。 歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。 「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。 今回は、どの様なお薬が登場致しますか。…

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。 歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。 「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。 今回は、どの様なお薬が登場致しますか。…

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。 歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。 「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。 今回は、どの様なお薬が登場致しますか。…

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。 歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。 「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。 今回は、どの様なお薬が登場致しますか。…

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「不思議な薬箱を開く時 薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。 歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します、 「不思議な薬箱を開く時」へ、ようこそ。 今回は、どの様なお薬が登場致しますか。 ささ、薬店内…

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。 不思議な薬ばかりを取り扱っております、 "不思議な薬箱を開く時"でございます。 あら、今回は、季節的にも、手に入りやすいかも? さあ、如何なも…

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3年前
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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

こんにちは、みなさん。 「不思議な薬箱を開く時・薬種薬剤編」へ、ようこそ。 さて、今回も、手に入れるに困難極まりそうな、 薬種・薬剤のご紹介をさせていただきます…

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3年前
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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」 バロメッツ(Barometz)

黒海沿岸、中国、モンゴル、ヨーロッパ各地の荒野に分布する植物です。 かなり希少な為、伝説とされてしまったようですね。 確かに、非常に珍しい植物ですので、 知る者ぞ…

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3年前
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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

アルラウネについて マンドレイクの亜種として、 ドイツにアルラウネ(Alraune)、 アルラウン、アララウン、アルリュネケン、 エルトメンヒェン(erdmännchen「大地の小…

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3年前
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「不思議な薬箱を開く時」

薬種・薬剤編「マンドラゴラについて・2」さて、みなさん。 前回の続きでございます。 採取に際し、 マンドレイクは、 地面から引き抜くことで、すさまじい悲鳴を上げま…

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3年前
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「不思議な薬箱を開く時」

こんにちは、みなさん。 さて、今回は、ちょっと趣向を変えまして。 歴史に残る薬種・薬剤料のご説明などを させていただこうかと思います。 今までにも、 「聞いたこ…

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3年前
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「不思議な薬箱を開く時」

こんにちは。 「不思議な薬箱を開く時」です。 何かと変化の後は気が落ち着かないもの。 災禍が早く過ぎて欲しいですね。 心身ともにご試合ください。 さて、今日もお薬の…

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3年前
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「不思議な薬箱を開く時」

こんにちは。 「不思議な薬箱を開く時」です。 暑くなってきましたね。 悪い風邪まで流行っていますよ。 この現代においても、風邪の特効薬といいますのは、 まだ、開発さ…

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3年前
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「不思議な薬箱を開く時」

こんにちは。 「不思議な薬箱を開く時」です。 ごくごく一般的な、あたりまえのお薬をご紹介できていませんが、 実際、記録に残されているお薬ばかりです。 今回も、皆様の…

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3年前
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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。
歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。
今回は、どの様なお薬が登場致しますか。
ささ、薬店内へ、どうぞ、お入りくださいませ。

「”おんやどり”という腫瘍と、”おんやどりさま”いう風土病罹患者についての考察」

今回は、歴史の中に埋もれてしまったかもしれない、
「人面瘡」と、同じ症例を持つ奇病についてのお話です。

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

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いらっしゃいませ。
歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。
今回は、どの様なお薬が登場致しますか。
ささ、薬店内へ、どうぞ、お入りくださいませ。

「人面瘡についての考察」
六十五年 飛騨國有一人 曰宿儺 其為人 壹體有兩面 面各相背 頂合無項 各有手足 其有膝而無膕踵 力多以輕捷 左右佩劒 四手並用弓矢 是以 不随皇命 掠略人民爲

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。
歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。
今回は、どの様なお薬が登場致しますか。
ささ、薬店内へ、どうぞ、お入りくださいませ。

「人面瘡治療薬法」について・5
さて、いよいよ、日本編に入らせていただきます。

「山城国小椋に、ある農夫が体調を崩しし末、半年後に左足に腫物がにきたり
この腫物は人の顔のごとく目と口が

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。
歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。
今回は、どの様なお薬が登場致しますか。
ささ、薬店内へ、どうぞ、お入りくださいませ。

「人面瘡治療薬法」について・4こんにちは、みなさん。
今回は、次回予告の通り、
中国での「人面瘡」に効果のある薬剤のご紹介です。

四夷、または夷狄という呼称をご存知ですか?
古代中国に

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。
歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。
今回は、どの様なお薬が登場致しますか。
ささ、薬店内へ、どうぞ、お入りくださいませ。

「人面瘡治療薬法」について・3前回は、中東方面における「人面瘡」の有効投薬剤の説明をさせていただきました。
今回は、北イタリアは、ヴェネチアで発見された医療記録書をご紹介しましょう。

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。
歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します。

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」へ、ようこそ。
今回は、どの様なお薬が登場致しますか。
ささ、薬店内へ、どうぞ、お入りくださいませ。

「人面瘡治療薬法」について・2さて、前回の予告通り、
奇病中の奇病、人面瘡の施療、投薬剤について。

今回は、主に中東方面においての薬剤をご紹介させていただきます。

アラビアは、古来よ

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「不思議な薬箱を開く時 薬種・薬剤編」

「不思議な薬箱を開く時 薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。
歴史の片隅に息づく神秘の伝統薬をご紹介致します、

「不思議な薬箱を開く時」へ、ようこそ。
今回は、どの様なお薬が登場致しますか。
ささ、薬店内へ、どうぞ、お入りくださいませ。

「人面瘡治療薬法」について東洋に多いとされている奇病中の奇病がございます。
日本では、古くより「人面瘡」と呼ばれておりますが、
浅井了意著『伽婢子』九巻に、
このような記述がございます。

山城国小椋

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

いらっしゃいませ。

不思議な薬ばかりを取り扱っております、

"不思議な薬箱を開く時"でございます。

あら、今回は、季節的にも、手に入りやすいかも?

さあ、如何なものでございましょう。

バトラキテス・蟾蜍の宝石
(bufo inaurem)
さても、珍しき哉。
身近な生物なのですが、
この蟾蜍の宝石、バトラキテスに至りましては、
まさに、珍宝と言えましょう。
ヨーロッパ、極東、中国と、

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

こんにちは、みなさん。

「不思議な薬箱を開く時・薬種薬剤編」へ、ようこそ。

さて、今回も、手に入れるに困難極まりそうな、

薬種・薬剤のご紹介をさせていただきます。

イクネウモン(Ichuneumon)かくのごとく、われらの救主も、大蛇、
すなはち、埃及の河にゐるパロ、
そはすなわち悪魔を、いよいよ死に至らするまでは、
塵に属するものを身につけらるる
〔エゼキエル、第29章3-4〕

なぜな

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」
バロメッツ(Barometz)

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」 バロメッツ(Barometz)

黒海沿岸、中国、モンゴル、ヨーロッパ各地の荒野に分布する植物です。
かなり希少な為、伝説とされてしまったようですね。
確かに、非常に珍しい植物ですので、
知る者ぞ知ると言えましょう。
しかし、このバロメッツを身近に見ていた原住民たちにとっては、
まさに、当たり前の大自然でした。

伝説とされ、なかなかその存在を信用されない理由の一つに、
バロメッツの、通常では考えづらい植生として、
子羊の入った実

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「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

「不思議な薬箱を開く時・薬種・薬剤編」

アルラウネについて
マンドレイクの亜種として、

ドイツにアルラウネ(Alraune)、
アルラウン、アララウン、アルリュネケン、

エルトメンヒェン(erdmännchen「大地の小人」)があります。

この呼称は、古高ドイツ語の語彙集において、
アルルーナ(Alrûna)、

アルルーン(Alrûn)という単語が当てられています。

ホルヘ・ルイス・ボルヘスによればもとは(Alruna)で、

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「不思議な薬箱を開く時」

「不思議な薬箱を開く時」

薬種・薬剤編「マンドラゴラについて・2」さて、みなさん。

前回の続きでございます。

採取に際し、
マンドレイクは、
地面から引き抜くことで、すさまじい悲鳴を上げます。
この凄まじくもおぞましい、苦悶の叫び声を聞きますと、
心身ともに著しい衝撃を受け、正気を失い狂気に憑り依かれます。
この性質からマンドレイクの収穫にはかなりの危険を伴います。

危険性は拭い去れませんが、
マンドレイクの採取方と

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「不思議な薬箱を開く時」

「不思議な薬箱を開く時」

こんにちは、みなさん。

さて、今回は、ちょっと趣向を変えまして。

歴史に残る薬種・薬剤料のご説明などを

させていただこうかと思います。

今までにも、

「聞いたことないよ!」

「なんなの、それ!」

という、お声が聞こえてきそうな、

謎多き神秘の天然薬種・薬剤料が出てまいりました。

ファンタジー小説や、映画、オカルト業界の中でも、

なかなか、有名な薬種からです。

薬剤・薬種資料番

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「不思議な薬箱を開く時」

「不思議な薬箱を開く時」

こんにちは。
「不思議な薬箱を開く時」です。
何かと変化の後は気が落ち着かないもの。
災禍が早く過ぎて欲しいですね。
心身ともにご試合ください。
さて、今日もお薬のご紹介です。
少しでもお気に留めていただけるとうれしいです。
では、お薬箱を開けてみましょう。

「成長を早める薬」

現代においては、
昔ほどはうるさく言われなくなってはいるものの、
後継ぎ、後継者の存在は、待たれるようです。
王制、

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「不思議な薬箱を開く時」

「不思議な薬箱を開く時」

こんにちは。
「不思議な薬箱を開く時」です。
暑くなってきましたね。
悪い風邪まで流行っていますよ。
この現代においても、風邪の特効薬といいますのは、
まだ、開発されていないとか。
では、お薬箱を開けてみましょう。

「竜の乳薬」

昔々。
などと始めますと、
まるで、昔話のようですね。
いえいえ、これは、資料に残されております、
歴とした薬剤なのですよ。
16世紀のモロッコでは、
財力と権力を持

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「不思議な薬箱を開く時」

「不思議な薬箱を開く時」

こんにちは。
「不思議な薬箱を開く時」です。
ごくごく一般的な、あたりまえのお薬をご紹介できていませんが、
実際、記録に残されているお薬ばかりです。
今回も、皆様のお役にたてるかどうか。
では、お薬箱を開けてみましょう。

「幻影を消す薬」

幻影を見る原因は、いろいろとございますね。
心と体、
どちらかが病んでいる場合や、
一時的な不調、泥酔状態、薬の副作用、
呪いや魔術などがあります。
幻影は

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