マガジンのカバー画像

いつかのための詩集

140
どこかで酒と出会うための詩集。
運営しているクリエイター

#日記

怪獣の群れ 怪獣の群れ

怪獣の群れ 怪獣の群れ

はあ 怪獣の群れ 3匹の
闇夜に差す光 調光の最低
オレンジ色の寝息を嗅ぐ
それは自分にどこか似ていると

今日は中庭に月が浮かぶ
昨日は雲だけが
影を追う散歩はおわって
砂をいじる きみの手を拾う

殴らない殴り合いの
いや 殴らないということが殴ってくる
そんな日々にあって
バランスの悪い関係だよ 果物をあげるよ

月が 照らされ 照らすのに 飽きる 頃に
ちっこい右手が わたしの脇腹に
  

もっとみる
【詩】お盆休みの中腹で

【詩】お盆休みの中腹で

ある晴れた日にあなたと墓標の話
空っぽの隕石に殴られて空想の昏倒
目をまん丸くしないので精いっぱいだった
わたしはあなたと一緒にいた

小さな宇宙の中では
いままさに白色の回転茶色の回転
茶色がお茶色じゃないのはなぜだか分かった
煙のにおいをかいでごらんよ

匙ばかりがめぐっていた
金属のボート、メッキがゴールド
あなたの唇はきっと渇き切る
その歌は歌い切られたことがない

ファミレスには夢がある

もっとみる
日本酒についての雑感

日本酒についての雑感

今日は日本酒について思ってることを書きます。

あまり面白くないかもしれませんが、まあ酒を片手に適当に読んでください。

まず結論から言いましょう。

僕は日本酒の味や質感を表す新しい表現を模索することが日本酒の普及につながると思っています。今回の記事は全体でそれを言うための構成になっています。

しばしお付き合いください。

※※※

日本酒は日用品ではありません。だよね?

「日用品です!」っ

もっとみる
0を彩る悲しみたち

0を彩る悲しみたち

寄る辺のない悲しみに沈む夜がある。

そんな夜に響く、こんな歌詞がある。

僕たちは薄い布だ
折り目のないただ布だ
影は染まらず通りすぎて行き
悲しみも濡れるだけですぐ乾くんだ
 
 サカナクション「years」から抜粋

    

悲しみを感じるとき、いつもこの歌詞を思い出す。

はじめから生まれてなかったら、はじめから0でその先も0なら、いささか楽だろう。
あなたも、ぼくも。

(0に楽もク

もっとみる
プレーントーストにマヨネーズをかけて。

プレーントーストにマヨネーズをかけて。

その日の一杯目の味は、まさにその日そのものだ。

どうもこんばんは、りょーさけです。
本日疲労過多であります。

飲みに行こうと思ったのですが、家に帰って10秒佇んだら外に出る気力もなくなりました。うわお。

最近詩を書いてなかったので、書こうと思います。

これ書き終わったら気分が変わって飲みに行けたりしないかな。

…するかな?

※※※

詩「マヨネーズ マヨネーズ」

こんなに長い時間をか

もっとみる
空想日記第三番夏・紙と煙

空想日記第三番夏・紙と煙

押し入れから引き出してきたノートにはあ

の夏の先が書かれていたような気がして、

どうにも僕は開くのをためらっていた、こ

の紙の先はどこへつながっているのだろう

朝の鳥たちはもう夕方に向かって飛んでい

る、誰も追いつけない時間を超えた速さを

身にまとっている、僕の手には花束、いつ

でも花束。君には両手があり手に取るかど

うかは自由な意思に任せられているような

心持がした、と33ペー

もっとみる
アマ詩人が「詩を書いてコメントを頂くにはどうしたらいいか」と考え、それについて書いてコメントを頂いて考えたこと(前編かも)

アマ詩人が「詩を書いてコメントを頂くにはどうしたらいいか」と考え、それについて書いてコメントを頂いて考えたこと(前編かも)

関連する前記事はこちら↓

どうもこんばんは、りょーさけです。なんでも「前編」にしてしまうのはとっても悪い癖だと思っているけれどやめられないので許してください。「後編」を書かないこともしばしばだな!と突っ込むのもどうかやめてください笑

はい、今日は前書いた記事の派生記事です。

簡単に要約すると、前記事は「詩を投稿した時はその他ジャンルの投稿よりもコメントを貰えない。どうやったらコメントを貰える

もっとみる
どうやったら詩を書いてコメントをもらえるか、アマチュア詩人が真剣に考えてやってみた記事。(前編)

どうやったら詩を書いてコメントをもらえるか、アマチュア詩人が真剣に考えてやってみた記事。(前編)

どうもこんばんは、りょーさけです。
最近ますます
 
 

妻子が恋しい男です…!
はよ4月になってくれ…。って感じです。そんなテンションで始めます。
 
 
 

嬉しいことに、最近noteがますます楽しくなってきました。twitterのTLにあがってくるnoteの方々(ぴぴぷるさん、そばさん、ぽこねんさんなどなど)が紹介してくれる記事がとても面白くてつい見てしまう。その周辺の人たちのノートなん

もっとみる
ランチタイムに亡霊を見て、夜

ランチタイムに亡霊を見て、夜

スプーンをぷすーんと刺して出かけよう

もう何もいらない喉につるりつるりつる

りと流し込んでゆく、今日もまた来てし

まったという市松模様の後悔をぴしゃり

と閉じきって左手でベルを鳴らそう、あ

なたと、ポテトと。「こんな夜だからこ

んな夜だから」とあなたが言っていた、

フォークを持つととどの詰まりそれは死

刑宣告の幕開けマクアケお開きが予想さ

れますご注意ください今日も明日も色の

もっとみる
ストレイト、ドキドキする

ストレイト、ドキドキする

英語の時間
不慣れな姿勢
ふと見た上気した頬
とかそれは魅力でした

残業中
ぶちまける愚痴
を聞いて出てくる斬新な意見
とかそれは魅力でした

酒乱なとき
吐きまくる言葉
駄目だよとかなんとか
まあ効きますがうわってなる

の繰り返しで歩いて
歩いて
歩いて
さて

カラカラの砂漠とか
ジャブジャブの水辺とか

しんしんの雪野原とか
フカフカの花びら芝生とか

ああスキップしたい
ああ右手振って

もっとみる
祈る日々と血

祈る日々と血

私は昔

水槽で魚を買っていたんです

秋口

ふとショップに立ち寄りまして

なんとも

のっぺりとした欲望を抱えてた

自然に

飼おうとか思ってたの魚を

その魚は

ヒレがうす赤く胴体の底に深い青を刻み込んで

オイ オイ オイ

とでも言いたげに口を操作していて

ハイ ハイ ハイ

といいながら私はその魚を買って

スキップで帰った

豊かになった私の生活の縁で

赤いヒレは

少しば

もっとみる
夜空に生まれた僕たちは

夜空に生まれた僕たちは

夜空に生まれた僕たちは飛んでいる

夜空に生まれた僕たちはなじっている

夜空に生まれた僕たちは開けている

夜空に生まれた僕たちは、凍っている

夜空に生まれた僕たちは切望する

夜空に生まれた僕たちは絶望する

夜空に生まれた僕たちは感嘆する

まるで何もなかったところに生まれた酸素のような 時

夜空に生まれた僕たちは軽蔑する

それしているようでされているようで

夜空に生まれた僕たちは後

もっとみる
だから書いている、このとき

だから書いている、このとき

白 うつくしい

白 新しい

白 ドキッとする

白 君

白 青 春(白?青?)

白 服

白 つらく

白 きびしく

白 むなしく

白 今

白 のしかかる

白 白 白 白 白
 
 
 
 

 
(タイトルに戻ろうか 真っ白の)
 
 
 
 

 
 

午後のとき

午後のとき

はしがおちた はしがおちたよ

まんなかでとどまって

リンゴの木を見上げる

白い鳥が飛び去って あ

南に 南の方に

南の空に飛んでった

南の方は エル・スール

みたことのない

エル・スール

今日も昨日の影が浮き

影を追って

みんなが笑う

ポケットにはかけた

ビスケットがあり

たたいてたたいて

億万長者になったきぶん はっ

僕は昔からこんなふうに

捏造しては

ほくそ

もっとみる