#長編小説
エッセイ | おじさんと小説
知人と久々にランチをした休日。出先でヤマト運輸から不在通知をメールで受け取った。
休日の朝、私のもとに届くゆうパックであれば、それは九割以上の確率で送り主はおじさんだ。だけど、今回はヤマト運輸からの荷物だったために、私はしばし考えてしまった。
ちなみに、おじさんというのはわたしの長年の文通相手のことで、御年80歳、血縁関係にはない。幼少期の近所付き合いから、住む土地が変わっても30年間文通
リンナとカンナ【第一話】
※この作品は、 noteが開催している #創作大賞2024 に応募しています。
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第一話【プロローグ】
朝から、姉の凛菜が起こした殺人事件でワイドショーは持ち切りだった。環奈は、やれやれとため息をつく。
「私があの時……あの時引き取っていれば……」
環奈の母は、テレビでそのニュースを見るなり、その場に泣き崩れた
天才と凡才【第一話】
【あらすじ】
【第二~四話のリンク先】
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【小説】天才と凡才第一話プロローグ
第6回日本よだか文学賞には、23歳の木村唄子さんの作品「ローマに恋をして」に、決定しました。
選考委員会は9月4日、作家の青葉圭、亀嶋ゆかり、岸田菜摘、濱崎ユカ、間宮はるみ、吉川満次郎(五十音順)の六委員が出席し、厳密な審査が行われました。
レインメーカー 第一話
本編
満点の星に彩られた穏やかな夜。宿泊客たちはコテージの外に出て、焚火を囲んで談笑していた。中にはハンモックに横たわり、贅沢に星空のスクリーンを満喫している者もいる。
百色島という名の小さな無人島一つを丸ごと宿泊施設とした七軒のコテージは、完全会員制の最高グレードで、管理者不在でも最先端のIOT家電がコテージでの生活を全面的にサポートしてくれる。用意された高級食材の数々はもちろん使い放題
「断罪パラドックス」 第1話
第一章 一条美紀
お集まりいただきましたみなさまには、本日貴重なお時間をいただき誠にありがとうございます。通常でしたら、土曜日の午後、この体育館では部活動が行われていたでしょうね。昨年度はバスケットボール部が県大会で準優勝だったとか。私もPTA会長になりちょくちょく学校に来るものですから時折体育館を覗きました。若人が真剣にスポーツに取り組む姿は本当に美しいものですね。
校舎も三年前に建