コーヒー牛乳とチョコレート 第二話
翌日。私は再び登校前に公園で黎人と落ち合っていた。デートなら嬉しかったんだけど、目的はもちろん捜査の進捗状況を確認するためだ。夜、家に帰ってからメッセージで多少はやり取りはしたけど、話し合いはやっぱり、直接会った方が捗る。
「黎人の予想通り、本を借りていたのは定時制の生徒だったよ。名前は生井好さんで、年齢は五十六歳。図書室を利用している定時制の生徒はほとんどいないことも先生に確認済み。これも推理の補強になるよね」
「僕の予想と矛盾しない。東さんから話を聞いた時、随分と珍し