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雑記

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2021年3月の記事一覧

学生は終わらないよね

今日付で大学を卒業し、明日から社会人になる。周りの友人は「学生最後の〜」という枕詞でいろいろ大学での思い出などをSNS投稿しているし、僕自身もよくその枕詞で何らか釘を刺されることが多い。

ただここで考えたいのは、「学生最後」と断言できるのか?ということ。たしかに大学の学部を卒業するが、可能性としてこの先大学院に行くことがあるかも知れないし、また学部に入り直して勉強するかも知れないし、はたまた大学

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気楽にいこう

この前フェリーに乗っていたら、見晴らしの良い最上階の長椅子を東南アジア系の方々が寝転がって占領していた(笑) 座れない人がたくさんいる中で…。

周囲に気を遣う日本人から見ると「何してるんだか…」と思っちゃうけど、彼らはそれが気にならない世界観を生きているんだろう。そんな気楽さを持って生きてもいいのかな、なんて思えた。

付言すれば、そういう人に嫌悪を抱かずに理解しようとする姿勢が国を超えて人と人

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沖縄の貧富

沖縄の名所である国際通りは、鎌倉の小町通りもビックリなほど朝から晩まで活気づいていた。しかし、一歩脇道に逸れると、そこにはオンボロな建物が軒を連ねていた。

ところで、沖縄を散策していてよく感じたのが、思ったよりも物価が高いことだ。魚介類も東京までとはいかずとも高い。

思うに、沖縄の経済は主に観光業で回っているから物価を高く設定しなきゃいけないんだろう。これによって元々沖縄に住んでいた人々の大半

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『涙そうそう』が掻き立てる懐かしさ

沖縄から帰ってきて、石垣島出身の夏川りみの代表曲『涙そうそう』をずっと聴いている。過ぎ去った旅行の日々に懐かしさを感じさせる三味線の音と歌声が胸に染みわたる。

今後も沖縄には行こうと思えば何度でも行けるけれど、同じ人、同じ場所、同じ時間、同じ食事、同じ旅程での旅行は二度と繰り返されることはない。『涙そうそう』が掻き立てるこの懐かしさは、決して反復されることのない、かけがえのなさを思い出させてくれ

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自然の前で謙虚になる

今沖縄に来ていて、昨日は玉泉洞という鍾乳洞に行ってきた。

周知のように鍾乳洞は果てしなく長い時間をかけて形成される。玉泉洞の鍾乳洞は成長スピードが早いらしく、それでも1年間に3mmの伸びだと言う。人生100年時代とまで言われるように、人間の寿命は着実に伸びているけど、そこまで生きても30cmしか鍾乳洞の成長を見守ることが出来ない。

途方もなく壮大な自然の前では謙虚にならざるを得ないよなぁ。偉大

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見過ごしがちな素人の良さ

お隣さんのお家からピアノの音が聞こえてくる。練習中なのか、曲が途切れ途切れでお世辞にも素敵な音楽とは言い難い。ただ僕の耳には何となく心地よい音として響く。

完璧な音楽は人を感動させるけど、だからと言って素人の不完全な音楽が人を感動させないかと言えばそうではない。例えば、拙いながらも一生懸命に演奏する子どもの姿に親は感動するだろう。またオリンピックがあるのに、親はわざわざ子どもの運動会に押し寄せて

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音楽で繋がろう

昨日、YouTubeでこんな動画を見つけた。

Beethoven-Symphony No.9(10000 Japanese)

ベートーヴェンの第9(第4楽章)を日本人10000人で合唱しよう!という企画らしい。調べてみると、毎年12月に大阪城ホールで開催しているらしい。

やけに合唱の完成度が高いなと思ったら、参加者は複数回にわたって合唱の練習をするとのこと。また歌詞を通じてドイツ語のレッスン

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始点から終点へ、そして終点へ

大学の学部を卒業したので、昨日は友人と学位記を受け取りに行ってきた。キャンパスでは久々に会うクラスメイトに遭遇し、一緒に記念撮影もした。一晩明けて写真を見返すと無条件に嬉しくなる。

卒業式ではないにも関わらず、僕ら含めてキャンパスでは大勢の学生が学位記を持って記念撮影をしていた。自分もその一人のはずだが、やっぱりその姿は晴れ晴れしい。喜憂を伴う大学生活の記憶は浄化され、期待と不安が入り混じる未来

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ドン・キホーテに学ぶ

日本人なら誰もが知る、驚安の殿堂ドン・キホーテ。名前の由来を調べてみたら、案の定セルバンテスの『ドン・キホーテ』で、その名に込められた願いが素敵でハッとさせられる。

これを解するには『ドン・キホーテ』の概要を簡単に触れておく必要がある。

中年のドン・キホーテは騎士道物語を貪り読み、現実世界もそうなのだと勝手に思い込んだ結果、弟子サンチョ・パンサとともに世の不正を正す騎士になるべく冒険(?)に出

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有限から無限へと

神奈川県の平塚にあるビュースポットとして有名な湘南平に行ってきた。展望台まで行くにはそこそこの段数の階段を登らなきゃいけない。
いよいよ登り終えようとするところにこんなのがある。

さらに登ってみると・・・

登り終えたところにさらに階段が続いている。階段と空が瞳の中で調和し、登り終えてもその先に広がる天空へと導かれているような感じがする。

登り終えるという「有限」 から
果てない空という「無限

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ドラガオじゃんけん

毎週土曜に放送されているドラえもんに「ドラガオじゃんけん」というコーナーがある。(テレビ朝日公式動画はこちらから) サザエさんのじゃんけんコーナーと何ら変わらないんだけど、グーチョキパーそれぞれを顔で表現するのは面白い。そしてなんと言ってもドラえもんがカワイイ。

また曲が「ドラガオじゃんけんじゃんけん ドラガオじゃんけんじゃんけん〜」とキャッチーなので、一度聴くと耳に残る。(kpop並みの中毒性

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読書は無知に気づくこと

何かを知れば知るほど、自分の無知を知る。本を読めば知識や思考が積み重なっていくけど、それ以上に自分が何も知らないことに気がつく。わざわざ本を読んで自分のやるせなさを痛感しているわけだ。

じゃあなんで本を読むのか…!?僕の現段階の答えとしてはその「自分の無知を自覚すること」に意味があると思う。正直、読書を始めた当初は「自分は〇〇を知っていて周りより優れている」という傲慢があった。しかし、こう思って

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肩書きで人を判断すること

昨日は同級生と一緒に高校の先生に会いに行ってきた。卒業から5年ぶりだ。当時の高校生活について楽しく話したんだけど、メインの話題はクラスメイトたちの進路に。「○○は〜大学行って、△△社に就職して〜」というような話だ。

たしかに、5年ぶりに会う先生との話題としては新規性があるし、面白いんだけれど、僕は少し違和感を覚えた。なぜなら、クラスメイト一人一人が今どういう人なのかという実質ではなく、ひたすらに

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植民地「東京」

先日、飲食店で相席したオジサンと話していて、こんなことを言っていた。

「静岡は保守的だから外の人を拒む傾向にあるのよね。多分ここには郷土愛が働いてる。静岡が好きだから外の人によって乱されたくないんだろうな。一方で、東京に郷土愛を持つ人は少ない。だから人と人の関係が薄いし、相手を傷つけてもいい。その結果としてコロナの感染者数がずっと減らないんだと思うよ。」

なるほどなーと。以前読んだ何かの本に「

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