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千夜千食物語

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いちじくの天ぷらの作り方とベスト天ぷら粉の話

いちじくの天ぷらの作り方とベスト天ぷら粉の話

さて、今日の料理は『いちじくの天ぷら』です。

ずばり、いちじくの天ぷらはご飯のおかずにはなりません。純粋に旬の味を楽しむ料理屋さんの料理。

いちじくは地中海、及び中東地方が原産の果物。クワの木の親戚です。乾燥地域の代表的な果物で、その歴史は古く、聖書にも頻繁に登場します。この果物は非常に変わっていて、果物というよりも花に近く、内側の雌花の一つ一つが小さな果実になっていて、さくさくしています。潰

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ラマダン限定のアラブスイーツ、カターイフを作ってみた

ラマダン限定のアラブスイーツ、カターイフを作ってみた

ラマダンが始まると、途端に食べる機会が増えるのが、「カターイフ」(قطايف)というラマダン限定スイーツである。

甘いクレープのような生地に、クリーム、ココナッツ、チーズ、デーツなどを詰めて揚げたあとに、シロップにつけて完成。
すごくあま〜いお菓子だけど、とっても美味しい。

形がラマダンのモチーフである半月状だからっていうことで、ラマダン中によく食べられるみたい。

人や地域によって、「アター

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「La Viña」だけじゃない!サンセバスチャンで本場のバスクチーズケーキを食べ比べしてきました!

「La Viña」だけじゃない!サンセバスチャンで本場のバスクチーズケーキを食べ比べしてきました!

レアでもベイクドでもスフレでもない、新感覚のチーズケーキとして今注目を集めている「バスクチーズケーキ」。その独特の味や食感から、じわじわとファンが増加しています。

そしてワタクシは、日本未上陸時(約3年前)に現地で出会った時から一目惚れした“バスクチーズケーキ愛好家”!
ってことで、スペインバスク地方のサンセバスチャンの5店舗にて、本場のバスクチーズケーキを食べてきました!

世界で最も有名な「

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過去と今が交差するベルリンの“とあるエリア”で人気な「Simon's Coffee」に行ってきました!

過去と今が交差するベルリンの“とあるエリア”で人気な「Simon's Coffee」に行ってきました!

チョコレート大好き!スイーツもコーヒーも大好き!なアナタ……ドイツ人の血が入っているかも笑?

というのも、チョコレート年間消費量第2位(2019)のドイツは、チョコレートやジャンボサイズなケーキとコーヒーを至福の時間にしているのだとか。

ミュンヘンのカフェでも、チョコレートスイーツとコーヒーが絶品のカフェに行きました!

もちろん首都ベルリンの中心街には世界中の観光客が集まり、お洒落なカフェが

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最高の家スタイル麻婆豆腐の作り方

最高の家スタイル麻婆豆腐の作り方

日本で最も有名な四川料理といえば麻婆豆腐。中国料理のなかでは『成都市を訪れたら食べよう』というような地方の名物料理の位置づけで、発祥は100年以上の歴史を持つ陳麻婆豆腐店とされています。

陳麻婆豆腐の作り方はこちらの動画で詳しく紹介されています。豆腐を醤油と塩の入れた湯で下茹でし、たっぷりの油で仕上げていくのが特徴。油に移った豆板醤の味(辣)と最後に振りかける四川山椒の風味(麻)が麻婆豆腐の命で

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バレンタインは、贈呈イベントから「ショコラの祭典」へ

バレンタインは、贈呈イベントから「ショコラの祭典」へ

毎年のバレンタインも、毎年少しずつ変化しています。

私も、2020年バレンタイン総括していきたいと思います!

▶4%回復したマーケット。 勝者は、ショコラ専門店。2020年のバレンタインデー推計市場規模は、昨年から約4%増えた約1,310億円(記念日文化研究所調べ)。2017年から2019年までは縮小傾向にあったバレンタイン市場が、ここにきて回復しました。
なんだか実感値わかないな‥と思う方も

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飽きちゃったよ…なんて言わせない【カボチャの焼きプリン】(レシピエッセイ)

飽きちゃったよ…なんて言わせない【カボチャの焼きプリン】(レシピエッセイ)

せっかく作っても食べる人がいないというのは結構空しい。

料理を作るのは好きだけど、仕事もあるし、手の込んだ料理や、時間のかかる料理を作るのは、週末のお楽しみとなる。作る量だって作り過ぎないようにはしても、ほんの少しだと作りにくい料理もあって、いかんせん残ってしまった料理を、一食で食べ切れる量に小分けにして冷凍することも少なくない。

先日、紹介したカボチャの丸焼きもそんな料理の一つだと思う。

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日本酒と和菓子のマリアージュ@千駄木「薫風」

日本酒と和菓子のマリアージュ@千駄木「薫風」

先日、仲良しのフォトグラファー・瀬野芙美香ちゃん(私のプロフィール写真も撮ってくれています)と、ぶらり谷根千旅をしました。

同じ東京ではあるものの、私の住んでいる中野区からは電車で40分。
ちょっとしたショートトリップ気分です。

お昼頃に千駄木駅に到着し、"コロッケを食べながら谷中銀座をぷらぷらする"という王道コースを満喫し、鰻屋さんでランチ。

表面はこんがり、中はふっくら、上品なうな重でし

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~ひと手間の感動~ "足し算"の発想で生み出す口福マリアージュ@飯田橋 遊 × てるじい

~ひと手間の感動~ "足し算"の発想で生み出す口福マリアージュ@飯田橋 遊 × てるじい

お盆真っ只中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか??

久しぶりの"悶絶美味の食道楽マガジン"の更新です!!

初回は四ツ谷「萬屋おかげさん」での官能的な美味、第二回目は千駄木「薫風」さんでの和菓子と日本酒のペアリングをご紹介し、他のnoteに比べて圧倒的な閲覧数を記録しました…!!

▼以前の記事はこちら。

いずれも素晴らしい美食体験ができます。
皆さま、是非…!!

そして今回は、飯田橋の

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台湾スイーツ“豆花(トウファ)”にハマりました……台湾縦断中に行った20店舗のまとめ

台湾スイーツ“豆花(トウファ)”にハマりました……台湾縦断中に行った20店舗のまとめ

台北から高雄までと台湾縦断の旅をしてきたワタクシ。台湾スイーツ“豆花(トウファ)”にどハマりしたんですね……。

とはいえ、台湾はグルメの宝庫!夜市では安くておいしい屋台メシが並ぶし、ティースタンドも多いし、台湾旅行の主役級といえば、まさに食!で、色々食べ歩こうと思ったら、豆花に出会っちゃったんですよ。

豆花とは?豆乳に石膏を加えて凝固させ、絹ごし豆腐のような食感が特徴。ホットとアイスどちらもあ

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8000年前から辿るフランス菓子の変遷

8000年前から辿るフランス菓子の変遷

パンやお菓子のもとになる麦が栽培されたのが、今から6000年前とも8000年前とも言われている。そのころから人々は、パンやお菓子のもとになる穀物を食べていた。大麦などを石で砕いて、最初はそのまま噛み砕いていたのだが、やがて火を使うようになると煮て食べるようになる。そのお粥状の食べ物こそが、私たちの先祖が
始めて調理した食べ物だ。そしてそれに蜂蜜、木々の果実などを混ぜれば甘美なおやつになった。

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元東京カレンダープロデューサーがオススメするお取り寄せグルメ20選 #stayhome

元東京カレンダープロデューサーがオススメするお取り寄せグルメ20選 #stayhome

2020年4月8日から緊急事態宣言が出ましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

予約していたレストランからのキャンセルが相次いでいますが、レストランに割く予算が浮いた分を、「お取り寄せ」に投下することにしました。

私は顔のわりには?スイーツ好きなので、主にはスイーツですが、ブルータスのお取り寄せ特集にも負けない記事を目指そう!ということで、渾身の「お取り寄せ特集」をお送りします。

一部は紹

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多種多様なケバブの世界。食べ比べてわかったヨーロッパ各都市間の違い

多種多様なケバブの世界。食べ比べてわかったヨーロッパ各都市間の違い

バックパックしていると、どの国や地域に行っても見かけるB級グルメ、それはケバブ!

ファストフード的なコスパの良さだったり、炭水化物と肉野菜が入ってそこそこバランス良さそうな感じだったり、夜遅くまで営業していて土日までやってたり(ほんとこれ大事!)、まさにワタクシのようなバックパッカーの救世主。

みんなお馴染みのケバブですが、見た目や味も国や地域によって全然違う!そんなケバブが気になる!ってこと

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新しいお月見会2020

新しいお月見会2020

「なんだか夢のような時間でしたね‥」
来場者のみなさんが帰られて、お月見仲間(運営メンバー)と後片付けをしながらそんな言葉が飛び交うほど心地よい余韻に浸っていました。手前味噌ではあるけれど、距離を保ちながらも一体感のある楽しん時間になりました。
今日は少しだけ、イベントの雰囲気を紹介させてくださいね。

会場は林伸次さんの最高に素敵なワインバー、BarBossa。
佐久間茜さんに作っていたいたメイ

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