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#コラム

ガマンの鎧を着ている人の話

ガマンの鎧を着ている人の話

自分が「ガマンの鎧を着た人」だと気がついたのは30歳だった。

もちろん生きていれば誰もがガマンをした経験はあるし、「わたしは誰よりもガマンをしてきたのよ!」と不幸自慢をしたいわけではない。むしろ他人から見たら「さんざん好き勝手にやってきたじゃないか」と言われるくらいだと思う。

自分では選べないような家庭環境や経済状況でガマンすることは少なからずあったし、生まれ持った見た目や体質で他人を羨ましい

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人生はタイミングがすべてだと思う話。

人生はタイミングがすべてだと思う話。

人生は本当にタイミングがすべてだなと思うことが多い最近です。

タイムラインのスピードが速いTwitterでも、タイミングはすごく重要。インフルエンサーの目にとまる、ひとつのコミュニティ内で拡散されるなど、いろんな要素が重なった結果、バズは生まれるものだと思っていますが、一番見極めるべきなのはタイミングなんじゃないかなと感じています。

ちょっとでも投稿のタイミングを間違えると反響が見込めるものも

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10年間海を漂ったボトルメールのようなデザインの話

10年間海を漂ったボトルメールのようなデザインの話

昨年の夏、嬉しい再会を果たした。

話は今から11年前に遡る。

2007年8月。
当時20歳だった僕は、大学3年の夏休みを利用して1ヵ月間インドを旅した。

暗闇と、危うい空気を孕むオレンジ色のライトが溶け合う夜明け前。
到着したインディラ・ガンディー国際空港で一緒に降り立った日本人乗客のうちの1人に彼女はいた。
互いに学生だとひと目見理解した僕たちは他の学生数人と一緒に到着ロビーで夜明けを

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発達障害という 呪い と生きる

発達障害という 呪い と生きる

先日、人生で初めてインタビューを受けた。

何か、偉業を成し遂げたわけではない。発達障害の当事者についてのインタビュー記事を連載しているライターに自らDMを送って取材してもらったのだ。

当事者として語ることへの違和感を越えて何故、今、このタイミングでそうしようと思ったのか。一言で説明することは難しい。元々、自分が発達障害の当事者として何かを語ることに対しては、強い違和感があった。重度な障害を抱え

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デザイナーがデザインの価値を信じないでどうする

デザイナーがデザインの価値を信じないでどうする

デザイナーは、自分がデザインしたものの価値をどう測っているのか。
CT、CV、ダウンロード数、売り上げ…KPIにはそのような数字の達成目標が掲げられる。その指標によって成果が測られる。
人々は効果試算を行い、達成できるか試行錯誤し、一喜一憂する。

しかし、果たして本来の価値が含まれている"モノサシ"なのだろうか。

数値に縛られ、身動きが取れなくなる「細かなUI改善をしたいが、KPIにつなが

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勉強がたのしいって知らなかった、早く言ってよ案件。

勉強がたのしいって知らなかった、早く言ってよ案件。

わたしはあまり勉強がすきではなかった。と、最近までそう思い込んでいた。

小学生や中学生のとき、勉強は「答えを出すもの」だった。答えを出すために知識を得て、暗記して、必要な時に使えるように勉強していると思っていた。もともとある情報や方法を、自分の中に入れることだと思っていた。

基本的なベース作りの段階ではただ入れることも必要だけれど、大人になって知ったのは、勉強は、自分が知りたい、わかりたい、で

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さよなら、こじらせ女子

さよなら、こじらせ女子

「お前は俺が考える、現代のこじらせ女子だ」

伸ばしきった長髪を結び、下駄を履いて登校するような同級生に突然そう言われた。

「はぁ?」

その時、私は過労死寸前で休職中。心療内科に通いつつ、映画やアニメを見ては死にたい衝動を抑えているニートだった。

「とりあえずこれを読め」

2011年当時、AVライターとして活躍していた雨宮まみさんの『女子をこじらせて』という本だった。

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あらゆる作品が「個人」に結びつく時代において、大切にしたいこと

あらゆる作品が「個人」に結びつく時代において、大切にしたいこと

◎ダウンタウンの松ちゃんのツイッターをフォローすることはあっても、吉本興業をフォローする人は少ない。

◎宇多田ヒカルさんをフォローすることはあっても、ソニーミュージックをフォローする人は少ない。

◎大根仁監督の作品が好きでも、東宝をフォローする人は少ない。

 ……最近よく思うのが、あらゆる作品は「会社や組織」に紐づくのではなく、携わっている「個人」に結びつくよなあ、ということです。(もう言わ

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不満は財産、不安は鍵。

不満は財産、不安は鍵。

これもまた会社員時代の話なのだけど、わたしは前回のnoteに書いたように、お節介で解決魔なのと、在籍期間が長く年下のスタッフばかりだったので、社内で保健室のおば…おねえさん(20代だったし!)のような役割になることが多かった。

「なにかあったらこの人に言えばいい」と頼ってくれることは、うれしくもあり、気がつくとどんどん仕事が増えるという問題もあり、「解決してあげたいけどこれキリがないな!」という

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Twitterのリプで、みんなのお墨付き“京都”ガイドができました(笑)

Twitterのリプで、みんなのお墨付き“京都”ガイドができました(笑)

2018/02/05、有料化いたしました。

✒︎

「集まらないだろうな」と思ったけれど、それでも募集してみた『寺社仏閣以外の京都でいったらいい場所!』

わたしのTwitterのフォロワーさんには、京都ツウの方、京都在住の方が複数いるのは認識していたので、2、3件オススメの行き先を教えてもらえたらラッキーくらいに思ってツイートしてみたところ……

想像以上にリプが返ってくることを、この時のわた

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今私たちは「待てない病」にかかっている

今私たちは「待てない病」にかかっている

こんにちは、あやにーです。
今日はこちらのツイートを見て、思うことをnoteに書きたいと思います。

「Twitter上でバズがおき、RTやいいねがされたにも関わらず商品が売れないという現象について」です。

私も、よー清水さんと同様に「タイムラインの情報量の多さ」は原因の一因だと感じるだけでなく、もう一つ重要な原因のひとつに
「みんな待てなくなっている」というのがあると感じています。

今「

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コミュニティを作りたい人はお店をやれば

最近、いろんなところで、「コミュニティ」って言葉を聞くんですね。

それでいつも思うのは、「だったらお店やればいいのに」ってことなんです。

三軒茶屋にウグイスというビオワイン・ブームの先駆者的な有名なお店があるのはご存じですよね。

先日、そのオーナーの紺野さんにインタビューしたのですが、ウグイスさん、300万円で始めたそうなんです。

はい、小さいお店で、自分たちでトンカン内装をする覚悟があれ

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広告はどこかで良くない大人が操作している印象がある、と、良い大人がいる会社

ある音楽関係の方が、「新聞で取り上げられても全く動かなくなった」って言ってたんですね。

そうは言っても新聞って部数を考えるとまだまだ大きいでしょ、本とかはまだ影響あるんじゃないかなと思って、今度は出版関係の人に聞いてみたら、「ほんとダメです。広告で動くのは健康とかシニア世代向けの本だけ」ってことなんです。

「じゃあテレビは?」って聞いてみたら、「テレビも、すごく影響力がある人が心から面白かった

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ネット版マップがあればいいのに

先日、ある方から突然、「NP見ました」って言われたんですね。全く意味がわからなくて、よくよく聞いてみると、僕が書いた記事が「ニュース・ピックス」で取り上げられて、それを読んだということなんです。

僕、携帯電話を持っていないので、そういうこと、本気で知らないんです。

ネットは自宅のPCで、cakesと、noteのTLとおすすめを読むのと、ツイッターをチェックするのと、YouTubeを見るだけなの

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