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本や映画のおはなし

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大好きな本や映画、作品にまつわる「人」のお話。
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#ソウル

大盛況のソウル国際ブックフェア2024へ

大盛況のソウル国際ブックフェア2024へ

 6月26日(水)〜30(日)の5日間、ソウル・江南にある総合展示場COEXでソウル国際ブックフェア(ソウル国際図書展)が開かれました。今年は19か国、452の出版関係者が参加。5日間で15万人以上の人が訪れたそうです。

 私が訪れたのは29日(土)の12時前。12時~13時半に予定されていた小説家のキム・エランさんとペク・スリンさんの対談を楽しみにしていたんですが、なんと!会場前へ行ってみると

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ソウルのおいしいもの、K-POPの20年がわかる最新本

ソウルのおいしいもの、K-POPの20年がわかる最新本

 ポッドキャスト第46回、配信しました。

 今回は久々に読んでみたくなったソウルのガイド本と、私の大好きなラジオDJさんであり、日本における韓流・K-popの伝道師でもある古家正亨さんの著書2冊。そして、最近ソウルでストリートライブを行い注目を集めた、日本のバンドについてご紹介しています。

 ソウルのガイド本を書かれたのは料理家で「ごはんのようなおやつの店」も運営しておられる、なかしましほさん

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辻仁成とコン•ジヨン。日韓作家のコラボ小説が生まれるまで

辻仁成とコン•ジヨン。日韓作家のコラボ小説が生まれるまで

ポッドキャスト第32話を配信しました。今回は以前noteに書いたお話のつづき、日韓の作家が共同執筆した小説『愛のあとにくるもの』がなぜ誕生したのか?その裏側がよくわかる辻仁成さんのエッセイや、関連映画•本をご紹介するとともに、韓国の女性作家、コン•ジヨンさんとはどんな方なのか?などについてお話ししてみました。

2月6日付けの辻仁成さんの滞仏日記によると、ついにソウルでドラマの撮影が始まったようで

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人生を変えた「ソウル国際図書展」へ。おすすめ韓国小説も

人生を変えた「ソウル国際図書展」へ。おすすめ韓国小説も

 先日、8年ぶりにソウル国際図書展(以下、ブックフェア)へ行ってきました。場所は江南に位置する総合展示場、COEX。後日新聞記事で、国内外36か国、530の出版社が参加し、5日間で約13万人が訪れていたと知りました。

 私が行ったのは最終日、かつ日曜日ということもあってか、10時にオープンする前から行列ができ、会場は人、人、人で溢れかえっていました。

 このブックフェアとは、読者と作家、出版社

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徳寿宮美術館のパク•スグン特別展へ

徳寿宮美術館のパク•スグン特別展へ

 この秋、江原道の楊口という土地を訪れたことがきっかけで、私は初めて韓国の画家、パク・スグンに出会った。

 楊口から戻ってすぐ、ソウル市庁の隣にある徳寿宮美術館(国立現代美術館)で、3月初旬までパク・スグンの特別展が開かれていると知った。「これは絶対観に行かなくちゃ」と心に決めていたものの、日増しに増える感染者数や、変異株オミクロンの登場により、美術館訪問どころではない状況に…。

 そんな中、

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