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大学院・プロフェッショナルスクールで学ぶという冒険

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『大学院』『専門職大学院』『社会人大学院』『ビジネススクール』等に飛び込んで学んでいる方、学んだ方、これから学ぼうとしている方のnote記事、併せて参考になるnote記事を選んで… もっと読む
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記事一覧

研究における認識論の整理 「社会科学の考え方」野村康

研究における認識論の整理 「社会科学の考え方」野村康

注 研究者向けのコラムなります。

研究を進めるにあたり、「世の中をどのレンズを通してみるのか?」というスタンスを明確にする必要があります。それを認識論と言います。

アンケート調査など定量研究の方は基本的に実証主義に乗っているので、認識論を意識することは定性研究より少ないかもしれません。

私は、定性研究をしているんですが、研究方法を検討する段階で認識論を理解していきこれは奥深いな、、、(汗)と

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社会科学系アラフォー社会人院生の欧州PhD出願記録

社会科学系アラフォー社会人院生の欧州PhD出願記録

海外移住後のキャリア構築の第一ステップとして、2022年秋にスウェーデンの大学院修士課程に進学しました(入学までの経緯は以前noteに書いたので良ければご覧ください)。2024年夏の修了を見越して、修了後の進路は進学時から大きな懸案事項でした。

修了を2ヶ月後に控え、一旦結論が出たので、その過程を記しておこうと思います。結論を先取りすると、博士課程の進学を目指しましたが、残念ながら全て不合格で、

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社会人大学院から国立大博士課程へ〜受験&入学顛末記【60歳からの学び直し】

社会人大学院から国立大博士課程へ〜受験&入学顛末記【60歳からの学び直し】

4月3日、東北大学大学院の入学式が行われ、出席してきた。修士の時には入学式も卒業式も出なかったので、高校卒業した1978年の慶應大学入学以来、実に46年ぶり(半世紀近い!)の大学入学式である。

不覚にも涙した理由

会場は仙台で一番大きい箱、ゼビオアリーナ。それでも学生総数16,000人の大きな大学なので、学部と大学院の二部制で行われた。今年の院の新入生は修士・博士合わせて約2,000人とのこと

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MBA卒業してケーキ屋の社長になりました

MBA卒業してケーキ屋の社長になりました

皆様お久しぶりです、高垣です!
とっても久しぶりの投稿となってしまいましたが、これまでの自分を振り返る機会を頂いたので、久しぶりに筆を執ってみました。
余りに久しぶりなので、近況報告を兼ねて、自己紹介をさせてください。

高垣のりこの紹介

私、高垣のりこは、新卒で三井物産に入社したのち、2017年からLondon Business SchoolへMBA留学、帰国後はベンチャーキャピタルに3年ほど

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大学院修了とキャリアについての考察

大学院修了とキャリアについての考察

2024年3月19日(火)、北海道とは言え3月中旬としては珍しく雪かきが必要なほどの積雪に見舞われたこの日、藤女子大学人間生活学研究科を修了し、修士(人間生活学)の学位を授与されました。
3年にわたる大学院での学び、そしてその経験がキャリアに与えた影響について振り返ってみたいと思います。

大学院進学に迷っている方、社会人の学びに興味のある方にとって少しでも参考になればと思います。

大学院進学時

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大学院を修了してみて|雑感

大学院を修了してみて|雑感

 こんばんは。先日、無事に大学院を修了しました。この2年間で勉強・研究したことは過去の学習まとめに書いたので、今回はそのスピンアウト編になります。タイトルのとおり雑感なので、論理一貫性は無視してつらつらと書いていくのが今回の内容になります。

1.前置き まず、私が在籍していたのは法政大学の経営学研究科(修士課程)です。法政でビジネススクールといえばイノベーションマネジメント研究科が有名ですが、実

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海外オンライン大学院に約1年通ってみて

海外オンライン大学院に約1年通ってみて

以前の投稿で少し言及したとおり、昨年からイギリスのオンライン大学(文系)に約1年通っている。今回は、これまでの所感を備忘録もかねて書いてみたい。

1. アカデミックライティングは要自習

オンライン大学院では授業はリーディングとレポートの執筆が主たる活動になる。リーディングは気合か翻訳ツールを使いつつ読み進めるしかないが、問題はレポートの執筆。大学がWriting Centerのサポートや執筆要

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現場から大学院に入学した小学校教師の話。

現場から大学院に入学した小学校教師の話。

 今回のテーマは大学院での学びについてです。私は小学校教諭として10年間勤務し、11年目の現在は自治体の現職教員派遣制度を使用し、1年間教職大学院にて勉強をする道を選びました。まだ入学してから1週間という短い期間ですが、自分なりに現場との大きな違いを既にたくさん感じています。1年で現場復帰という形にはなりますが、現場に1番近しい存在として、今伝えられることがたくさんあると感じています。現場の先生方

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37歳で社会人大学院入学した経緯を、40歳で修了したときに書いてみる

37歳で社会人大学院入学した経緯を、40歳で修了したときに書いてみる

30代までに大学院を卒業したい30代までに、大学院卒業したい。考え始めたときのなんとなくの理由と動機である。そして、卒業から逆算し2021年10月、37歳10ヶ月に入学し、2024年3月、40歳3ヶ月で卒業。 半年休学したため当初の計画は後ろ倒しになった。時間の確保に悪戦苦闘しながらなんとか修了したのだけれど、修了したときに振り返ると、大事だったのは、大学院を選ぶ過程で逡巡したことだったと思う。2

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30歳で学び直しをしたら、今まで知らなかった新しい自分に出会えた

30歳で学び直しをしたら、今まで知らなかった新しい自分に出会えた

2024年3月、働きながら通っていた大学院を卒業しました。2年間とは思えないくらい本当に濃かった…!

私自身、通うかどうか悩んでいたとき、いろんなnoteを参考にさせてもらいました。なので私も、なぜ今通おうと思ったのか、実際に通ってみてどうだったかを自分なりに書いてみます✍️

どこに通っていたのか早稲田大学 大学院経営管理研究科 夜間主プロフェッショナルコース。入学と同時にゼミに所属するコース

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Oxford MBA 2学期(Hilary)の振り返り

Oxford MBA 2学期(Hilary)の振り返り

あっという間に留学生活も半年が経ち、折り返し地点を迎えました。備忘録を兼ねて、この2学期(Hilary Term)の活動を振り返っていきます。

Impact LabImpact Labとは、Saïd Business Schoolの中にあるSkoll Centre for Social Entrepreneurshipが運営するインパクトリーダー育成のためのオックスフォードの学生向けプログラムで

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Easter break1: 社会人の留学の意義を考える。

Easter break1: 社会人の留学の意義を考える。

さて、イースター休暇🐣が始まり1週間たちました!
今日の写真は、イースターのカードを作ろう!というイベントに寄った時に飾ってあったものです。イギリスでは、イベントごとにカードを自作して贈るという文化があって、クリスマスなどにも同じようなアクティビティがありました。

そんなこんなで休暇中ではありつつ、課題の提出期限があるので、自律的な時間管理が求められるところ。ただ、前回の年末年始よりは、課題の

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ビジネスマンがハーバードケネディスクールで学ぶワケ

ビジネスマンがハーバードケネディスクールで学ぶワケ

安全保障、気候変動対策、官民連携などを学際的(複合的)に学び、自身の今後の糧とすることを求めて、ケネディスクールの門を叩きましたが、主な狙いは以下の通りです。

狙い① ビジネスに必要なインテリジェンス
ビジネスパーソンが市場経済の中でビジネスだけを考えていれば良い時代は過ぎ去り、異なる価値観が共存する世界の中で安全保障を含めた複合的な視点を持つ必要性が過去に無いほど高まっている。これが今ケネディ

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