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結婚・出産・子育て・女性・仕事・待機児童を考えるマガジン

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#親子関係

子の立場からの「家庭円満」は不可能という無力感

新年早々、大荒れの我が家(笑)。コロナ騒動での家族との意見の食い違いから、私が人生で初めて他人にガチで切れるという出来事が起きました。これまで33年生きてきて、誰かに軽く怒ったりすることはあったけど、怒鳴ったり大声で騒いだり怒りを表現したことは一度もなかったのですが、ここにきて初めて殻を破ることができました(祝)。今年の個人的なテーマは「もーちょい強気に生きる」だったのですが(神に祈った)、さっそ

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親の「いい子」の基準がおかしい

ここ数回の記事では、闇を抱える子どもたちについて考えてきました。親が子どもに願望や期待を押し付けてしまうと、子どもはその期待に応えなければ愛されないと思い、「いい子」になろうとして自分を押し殺してしまったり、反対に反抗的な態度をとったりするようになると思います。親の意に沿うことをすれば褒められるけれども、そうでないと否定されたり、怒られたりしたことがある人はたくさんいると思います。それがまさに条件

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血のつながりと心の絆の関係性

前回、前々回に続き、心の友との会話シリーズはまだまだ続きます。今回は、友人自身に血縁関係や血のつながりと心の絆について考えさせられる出来事があったとの話から、お互いに考えたことを書いてみたいと思います。かなりプライベートな話になりますが、最近友人の身内に不幸があり、親戚付き合いや血縁関係についての疑問に直面したのだそうです。話をする中で、友人の身内の死をきっかけにお互いの考えが深まったことも多数あ

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「育ててやった」 親の発言に疑問

前回に引き続き、心の友との会話の中で印象的だった話題やテーマをまとめていきたいと思います。心の友とはかなり込み入った深い話をすることが多いのですが、やはりいつも話題になるのは親子関係のことです。私も友人も、親が頭が固いコントロールしたがる親のタイプに当てはまる部分が多く、親の価値観を子どもに押し付ける傾向があるなぁと感じています。私が先日読んで面白かった、『毒になる親 一生苦しむ子供』(スーザン・

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過保護な親も厳しい親も結局同じ

10月は不正や道徳について長々と綴ってきました。不正や非行、犯罪と道徳・モラルについて考えていくと、どうしても子育ての問題に行きつくし、世の中全体の治安と子育てというのは切っても切れない関係にあるなぁと痛感します。ステレオタイプ的な見方かもしれませんが、世の中で犯罪を犯してしまう人というのは、たいていは複雑な家庭で育っていたり、裕福であっても家が厳しかったりと、いわゆる「夫婦仲睦まじく愛にあふれた

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大事なのは「無条件に愛する」意識づけ

前回は「都合のいい人」を好きになる?という記事に、婚活その他の出会いで自分の条件に合った人といい雰囲気になったとしても、心(ハート)が動かなければその人と一緒になるのはやめた方が良いのではないかということを書きました。自分にとって都合の良い条件が揃っていたとしても、それは所詮条件であって、その条件は変わる可能性が大いにあります。条件を見るということは、自分の願望・欲望を相手に投影しているだけであっ

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相手をただ観て、観察すること

両親が不仲だと子どもがちゃんと育たない、ということから、「なら夫婦が仲良く暮らすためにはどうしたらいいだろう」とか「男女がうまくいかなくなるのはなぜだろう」ということを考えてきました。まずは男女の違いを知ることからという記事に書いた、お互いが性の違いを理解し歩み寄るのが大事ということ、他人に対して思うことは自分に思うことという記事に書いた、相手を責めたくなったり、相手に言ってやりたいと思うことは自

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「干渉しない」という思いやり

昨日のいかに他者への「期待」をなくせるかという記事に関連したような内容となります。身近な人間関係におけるあらゆる不和の原因の一つに、他者への「期待」があるという話を書きました。「他人を変えることはできない」とはよく言いますが本当にその通りで、他人を自分の思い通りに変えようと働きかけることは、多くの場合徒労に終わるか、関係が悪化することさえあります。当noteでも何度も出てくる「北風と太陽」の寓話が

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いかに他者への「期待」をなくせるか

スピ系でも宗教などでも「期待をするな」的な教えはよく見かけることと思います。私も内面の世界を学び始めてから割とすぐに、この教えに出会いました。「期待をしない」というのは、「言うは易し、行うは難し」の典型例で、頭でわかってはいても、なかなかそううまくはいかないものだなぁということを日々の生活の中で実感しています。世の中や社会、政治などに対してもそうですが、やはりこと身近な人間関係において、知らず知ら

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親から援助・親と同居は恥ずかしい?

世の中の数ある思い込みの中でもかなり根深く人々を苦しめているのが、「社会人になったら親から自立すべき」「親から援助を受けるのは恥ずかしい」といった固定概念だと思います。私も以前は世間の常識に染まっていたのでこのような感覚を持っていたのですが、今はそう思っていません。実際、私自身が仕事を辞めてからまともに働く気がしなくなり、親から援助してもらって生きている身であるということもあります。世間的にこの概

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「叱られて伸びるタイプ」なんているの?

よくある話に「褒められて伸びるタイプ・叱られて伸びるタイプ」論があると思うのですが、「私は叱られて伸びるタイプです」と言っている人を見たことがありません(笑)。人間そのものについてや、幼少期の親子関係やインナーチャイルドといった人格パターン形成のメカニズムなどを学ぶにつれて、怒ったり叱ったりすることで伸びる、ということはありえないんじゃないかと思うようになりました。

街中などでヒステリーなお母さ

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専業主婦への風当たりが強まるという謎

子育ての話題はいくらでも書くことができるので、今回も前回の目指すのは「働かなくても子育てしやすい」社会の続きのような話を書こうと思います。共働きの増加とともに、「働きながら子育てするのが当たり前」的な風潮が生まれ、メディアも過剰に待機児童問題を「問題」としてあおり、「働きながら子育てできる社会を目指す」のが良いと洗脳しています。そんな社会変化に伴い、専業主婦への風当たりが強くなってきているように感

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