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ミドルエイジのキャリア継続のためのtips

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30代・40代のキャリアとライフイベントとの関係、キャリアストレッチ、転職、キャリアビジョン再構築などのヒントについてご紹介しています。
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#再就職

就職氷河期世代のキャリア再構築

就職氷河期世代のキャリア再構築

バブル崩壊後の1990年代から2000年代初頭にかけて、社会人となった就職氷河期世代。企業が採用を抑えたために求人数が少なく、就職活動やその後のキャリア形成に苦労した世代です。
厚生労働省では、様々な施策にてキャリア再構築を支援しています。
就職氷河期世代活躍支援

デジタルを活用したセールスサポート職への就職を目指すプログラムでは、講座やキャリアカウンセリングを通してチームで支援しています。

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リスキリング後のキャリア支援ニーズのこと

リスキリング後のキャリア支援ニーズのこと

5年間で1兆円をかけると政府が発表して話題となった「リスキリング」。
リスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必
要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得すること」を言います。(参照:経済産業省)
そして、近年話題となっている背景には産業構造の変化があります。つまり、経験やスキルを身に付けていても将来はニーズが少なくなる職種と、既に人材不足が起こって

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ミドルシニアの越境体験の壁と対処法

ミドルシニアの越境体験の壁と対処法

所属する企業とは異なる環境で経験を積むことを越境体験と言います。企業によっては、研修やキャリア相談等を通して従業員の越境体験を後押しすることもあります。
社外の経験を通して、新たな経験や知識を身に付けて、キャリアを構築することを応援しているのです。
社外の経験や知識を本業へ還元することや、従業員が自律的にキャリアを形成することでのエンゲージメントの高まりは企業にも良い影響を与えるからです。

とは

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異業界への転身。ミドルエイジの場合

異業界への転身。ミドルエイジの場合

転職や再就職の際に、経験業界と異なる業界へ挑戦したいという方も少なくありません。けれども、企業の視点で見ると、どのように貢献してくれるのか、前職との接点が何か等が気になるものです。
そこで担当するセミナーや個別のキャリア相談では、「接点」について、深堀りすることをおススメしています。

個人の視点

例えば、社会課題解決がキーワードの場合、
そもそも、どの領域に関心があるのか、志望するきっかけとな

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続 弱いつながりと、大人の就活の関係

続 弱いつながりと、大人の就活の関係

前回の記事にて、弱いつながり”をうまく活用して、就活につなげている方の特徴の一つとして「自分の興味や、やりたいことを発信している」をご紹介しました。

誰に向けて、どのように発信していけばいいのでしょうか?

そもそも、弱いつながりとは、普段接している家族や友人・同じ部署の同僚等ではなく、広く浅いつながりのことを言います。組織内であっても、毎日接するわけではない他部署の人や取引先。それほど頻繁に会

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リスキリングとキャリア支援者の役割

リスキリングとキャリア支援者の役割

経済産業省によると、リスキリングとは「新しい職業に就くため、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、
必要なスキルを獲得すること」と定義されています。最近では、IT/デジタル人材のニーズに適応するために、企業が従業員のリスキリング支援に力を入れ始めています。また、個人が主体的に、IT/デジタルスキルの獲得を目指すケースも見られます。

参考:経済産業省「リスキリングとは

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40歳からの再就職、リスキリング

40歳からの再就職、リスキリング

地域の方向けの再就職やリスキリングも、キャリアコンサルタントとして支援しています。

「教育→就職→定年」の単線のキャリアが主流だった時代は、離職期間や休業期間は大きなハンデとみなされていました。企業の中で経験を積むことが価値が高いとみなされていたからです。
けれども、今は企業で働きながら社外活動や教育等も行う複線のキャリアが一般的です。また、一つの企業の中での経験だけでは、時代のニーズへの適応が

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大人のレジュメ添削、キャリアチェンジの場合

大人のレジュメ添削、キャリアチェンジの場合

先日、キャリア支援に関わる方々向けにレジュメアドバイス講座を開催しました。

履歴書、職務経歴書、ポートフォリオは、企業と個人が出会い、新しい価値創造を行っていくためのツールです。何ができるか、何をやりたいのか、一緒にどのような世界を創っていくのかを、会話していくための大切なモノ。

けれども、ただの経歴の棚卸書類になっていたり、自分が望むキャリアパスとの接点がわかりにくかったりと、悩みもあるもの

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複数の収入源を持つメリット

複数の収入源を持つメリット

地域の起業家交流会を実施していた時期、印象に残ったセミナーのテーマの一つが「複数の収入源」を持つです。
例えば、以下のようなものです。
☑法人向けの大型案件による収入
☑個人向けの小型案件による収入
☑書籍等による自動的に入る収入

起業家にとっては、法人向けの案件はまとまった収入になりやすいものです。一方で、個人向けには1つの案件は金額は小さいものの、口コミで広まると個人が所属する法人の案件につ

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動画で伝える理由。大人の就活法

動画で伝える理由。大人の就活法

大人世代の転職・再就職支援の中では、以前から自らが求職者役として面接事例を行う、ロールプレイを取り入れています。参加者の皆様に、3段階で理解を深めてもらうためです。

①企業側の視点に立って、相手を観察する

②応募者の立場で、課題や対策法を考える

③自分事に置き換えて、企業側の視点も踏まえて対処法を考える

学生向けには講義のあと、ご自身に実践してもらうのですが、大人世代はそのようにしない背景

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仕事を引き寄せる、大人世代の交渉力

仕事を引き寄せる、大人世代の交渉力

交渉力というと、“相手を説得するタフなもの”という印象があるかもしれません。けれども、やりたい仕事を引き寄せている方は、スマートな交渉を常に行っているものです。転職、再就職、異動、副業、フリーランス転向時にも役立つ交渉術についてエッセンスをお伝えします。

ロジカルに伝えるなぜ、そのことが必要なのかを筋道立てて説明すると、相手の理解が進みます。その際に、根拠となるデータや事例を添えるとさらに効果が

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ベンチャー企業から学ぶ、能力開発の進め方

ベンチャー企業から学ぶ、能力開発の進め方

創業間もないベンチャー企業の場合、一人の人材が複数のポジションを兼任していることも多く、新しい人がジョインすると、その一部を引き取り成長させていくことが一般的です。そのため「やりたいことは何か」「早期にできそうなことは何か」という質問をよく投げかけられます。

職場環境も未整備で、業務フローも整ってないことが多いベンチャー企業において、その中でも自ら業務を進めて軌道に乗せ、さらに成長させていくには

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ミドルエイジに必要なスキルと市場価値

ミドルエイジに必要なスキルと市場価値

以前、ミドルエイジ女性のキャリアに関する調査・研究への取材対応が続いた時期がありました。労働市場において、働く女性が増えたことで企業における能力開発や制度設計の見直しのニーズが高まり、個人においては主体的にキャリア形成を行うニーズが高まっているということですね。その中でも、どのようなスキルが有効なのかは、注目される事柄です。言い換えると、時代の変化が大きく、判断が難しくなっている事柄とも言えるので

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派遣社員の2018年問題と、キャリア自律

派遣社員の2018年問題と、キャリア自律

派遣社員を受け入れる企業や、働く人たちにとって2018年は大きな転機となりました。法律の改正等で、労働者が有期契約から無期契約への転換の機会を得ることとなり、また、26業務と言われる職種も3年満了が適用されることとなり、契約を見直す時期となったからです。当時、キャリア相談で多くの派遣社員の方に接していた経験から、エッセンスをお伝えします。

職種の市場価値が大きく変化事務用機器操作、取引文書作成な

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