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異業界への転身。ミドルエイジの場合

転職や再就職の際に、経験業界と異なる業界へ挑戦したいという方も少なくありません。けれども、企業の視点で見ると、どのように貢献してくれるのか、前職との接点が何か等が気になるものです。
そこで担当するセミナーや個別のキャリア相談では、「接点」について、深堀りすることをおススメしています。

個人の視点


例えば、社会課題解決がキーワードの場合、
そもそも、どの領域に関心があるのか、志望するきっかけとなった出来事は何か、興味をもったのはいつ頃なのかを深堀りしていくのです。

SDGs:2030年までに持続可能でより良い世界を目指すための国際目標を例にとると、ゴール3:健康と福祉、ゴール5:ジェンダー平等、ゴール11:まちづくり等、多様な領域があります。深堀りしていくことで、その領域の事業を行う企業との接点が明示できます。

次の業界にてどのように貢献できるかは、経験職種や業界の知見だけでなく、自己啓発や社外活動で得た知見とスキルも含めて深堀りします。ミドルエイジだからこその、多様な経験と知見を備えていることがあります。それらの中で、次の業界でも再現できるであろうスキルが何かを考えるのです。

企業の視点

異業種の方が活躍している、異業種出身の方を歓迎という企業の場合、異業種の中でもどのような経験・スキルを持つ方が活躍しているのか、一人前になるためにどのようなステップを踏むのかを深堀りすると伝わりやすくなります。

事業開発スキル、対人スキル、企画力等、所属企業が変わっても発揮できる力=ポータブルスキルが何かを深堀りするということです。
再就職人材の場合は、地域活動や家庭の中でも磨かれるスキル、コミュニケーションスキルやマルチタスク力等に注目すると、伝わりやすくなります。

介在者の役割とは

異なる業界へのチャレンジには、接点を深堀りし、活躍イメージをクリアにしていくことが大切です。企業側と個人の側の間で、それぞれのニーズを翻訳し伝わりやすくすることは、キャリアコンサルタントの役割の一つです。今後も、介在者として貢献していきます。