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ミドルエイジのキャリア継続のためのtips

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30代・40代のキャリアとライフイベントとの関係、キャリアストレッチ、転職、キャリアビジョン再構築などのヒントについてご紹介しています。
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#転職

就職氷河期世代のキャリア再構築

就職氷河期世代のキャリア再構築

バブル崩壊後の1990年代から2000年代初頭にかけて、社会人となった就職氷河期世代。企業が採用を抑えたために求人数が少なく、就職活動やその後のキャリア形成に苦労した世代です。
厚生労働省では、様々な施策にてキャリア再構築を支援しています。
就職氷河期世代活躍支援

デジタルを活用したセールスサポート職への就職を目指すプログラムでは、講座やキャリアカウンセリングを通してチームで支援しています。

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変化が大きい時代の、キャリア適応力

変化が大きい時代の、キャリア適応力

サビカスは「キャリア・アダプタビリティ(キャリア適応力)」を、「仕事への準備と参加という予測可能なタスクに対処するための準備態勢」と説明しています。
興味深いのは、「準備姿勢」には、2種類があるというものです。
つまり、「仕事への準備や参加という予測可能なもの」と、「仕事や労働条件の変化によって促される予測不可能なもの」です。(Savickas 1997)

職場において「部署の体制変更」「担当業

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リスキリング後のキャリア支援ニーズのこと

リスキリング後のキャリア支援ニーズのこと

5年間で1兆円をかけると政府が発表して話題となった「リスキリング」。
リスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必
要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得すること」を言います。(参照:経済産業省)
そして、近年話題となっている背景には産業構造の変化があります。つまり、経験やスキルを身に付けていても将来はニーズが少なくなる職種と、既に人材不足が起こって

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異業界への転身。ミドルエイジの場合

異業界への転身。ミドルエイジの場合

転職や再就職の際に、経験業界と異なる業界へ挑戦したいという方も少なくありません。けれども、企業の視点で見ると、どのように貢献してくれるのか、前職との接点が何か等が気になるものです。
そこで担当するセミナーや個別のキャリア相談では、「接点」について、深堀りすることをおススメしています。

個人の視点

例えば、社会課題解決がキーワードの場合、
そもそも、どの領域に関心があるのか、志望するきっかけとな

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続 弱いつながりと、大人の就活の関係

続 弱いつながりと、大人の就活の関係

前回の記事にて、弱いつながり”をうまく活用して、就活につなげている方の特徴の一つとして「自分の興味や、やりたいことを発信している」をご紹介しました。

誰に向けて、どのように発信していけばいいのでしょうか?

そもそも、弱いつながりとは、普段接している家族や友人・同じ部署の同僚等ではなく、広く浅いつながりのことを言います。組織内であっても、毎日接するわけではない他部署の人や取引先。それほど頻繁に会

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管理職ではなく経営職の必要性とは

管理職ではなく経営職の必要性とは

最近読んだ書籍の中で、本来のマネジメントとは「組織の戦略策定し、資源の配分を行い、メンバーをモチベートし、意思決定に責任を持つこと」と定義されています。つまり、組織の経営について責任を持つポジションということです。そうであれば経営職ということもできますね。

また、このようなスキルを身に付ける場として「プロジェクト・マネジメント」の経験が挙げられています。確かに、予算管理や人材管理まで任される場で

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ワープではなく、蓄積で近づくキャリア

ワープではなく、蓄積で近づくキャリア

数年前、キャリア相談の場で、理想の姿にたどり着ける魔法の方法のようなものを教えてほしい、と言われたことがありました。

一昔前は、勢いがある企業へ転職することがキャリアの成功とされていたものです。どのような選択をすれば勝ち組になれるかが大切だと言われており、その選択についてのご相談が少なくなかったのです。

けれども、社会情勢の変化が大きい現代においては、幸せの在り方も多様化し、人によって目指す姿

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ミドルの学習歴と転職との関係

ミドルの学習歴と転職との関係

最近の調査によると、ミドルエイジ層の転職には学習歴が効果的に影響しているとされています。

参考:労働政策研究・研修機構「ミドルエイジ層の転職と能力開発・キャリア形成」

つまり、能力向上の取組が、転職時の評価にもつながりやすいということです。背景を考えると、向上したことによる納得感や自信も、転職活動を後押ししているのかもしれません。

最近では、「学歴よりも学習歴」という言葉をよく耳にします。変

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大人のレジュメ添削、キャリアチェンジの場合

大人のレジュメ添削、キャリアチェンジの場合

先日、キャリア支援に関わる方々向けにレジュメアドバイス講座を開催しました。

履歴書、職務経歴書、ポートフォリオは、企業と個人が出会い、新しい価値創造を行っていくためのツールです。何ができるか、何をやりたいのか、一緒にどのような世界を創っていくのかを、会話していくための大切なモノ。

けれども、ただの経歴の棚卸書類になっていたり、自分が望むキャリアパスとの接点がわかりにくかったりと、悩みもあるもの

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複数の収入源を持つメリット

複数の収入源を持つメリット

地域の起業家交流会を実施していた時期、印象に残ったセミナーのテーマの一つが「複数の収入源」を持つです。
例えば、以下のようなものです。
☑法人向けの大型案件による収入
☑個人向けの小型案件による収入
☑書籍等による自動的に入る収入

起業家にとっては、法人向けの案件はまとまった収入になりやすいものです。一方で、個人向けには1つの案件は金額は小さいものの、口コミで広まると個人が所属する法人の案件につ

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動画で伝える理由。大人の就活法

動画で伝える理由。大人の就活法

大人世代の転職・再就職支援の中では、以前から自らが求職者役として面接事例を行う、ロールプレイを取り入れています。参加者の皆様に、3段階で理解を深めてもらうためです。

①企業側の視点に立って、相手を観察する

②応募者の立場で、課題や対策法を考える

③自分事に置き換えて、企業側の視点も踏まえて対処法を考える

学生向けには講義のあと、ご自身に実践してもらうのですが、大人世代はそのようにしない背景

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仕事を引き寄せる、大人世代の交渉力

仕事を引き寄せる、大人世代の交渉力

交渉力というと、“相手を説得するタフなもの”という印象があるかもしれません。けれども、やりたい仕事を引き寄せている方は、スマートな交渉を常に行っているものです。転職、再就職、異動、副業、フリーランス転向時にも役立つ交渉術についてエッセンスをお伝えします。

ロジカルに伝えるなぜ、そのことが必要なのかを筋道立てて説明すると、相手の理解が進みます。その際に、根拠となるデータや事例を添えるとさらに効果が

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ベンチャー企業から学ぶ、能力開発の進め方

ベンチャー企業から学ぶ、能力開発の進め方

創業間もないベンチャー企業の場合、一人の人材が複数のポジションを兼任していることも多く、新しい人がジョインすると、その一部を引き取り成長させていくことが一般的です。そのため「やりたいことは何か」「早期にできそうなことは何か」という質問をよく投げかけられます。

職場環境も未整備で、業務フローも整ってないことが多いベンチャー企業において、その中でも自ら業務を進めて軌道に乗せ、さらに成長させていくには

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ミドルエイジに必要なスキルと市場価値

ミドルエイジに必要なスキルと市場価値

以前、ミドルエイジ女性のキャリアに関する調査・研究への取材対応が続いた時期がありました。労働市場において、働く女性が増えたことで企業における能力開発や制度設計の見直しのニーズが高まり、個人においては主体的にキャリア形成を行うニーズが高まっているということですね。その中でも、どのようなスキルが有効なのかは、注目される事柄です。言い換えると、時代の変化が大きく、判断が難しくなっている事柄とも言えるので

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