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【台湾】高雄で一番おいしい無敵のレストラン

台湾に住み約10年、その中で一番美味しかったのが、今日紹介する「台湾黃牛」専門店です!美味しくて週5日通ったこともあるし、昼、夜、1日2回食べに行ったこともあるくらい美味しい、高雄で最強のレストランです!正確な回数は数えたことないけど、週3〜4回、1年に150回くらいは食べに行ってたと思います!それほど美味しいんです!

冒頭に「台湾黃牛専門店」書きましたが、「台灣黃牛」というのは、毛の色が黄褐色の台湾の固有種の牛です。和牛ならぬ「台湾牛の専門店」なんです。台湾は廉価なアメリカ産とオーストラリア産の牛肉が多く出回っていて、台湾の外食産業で使用される9割以上の牛肉が外国産なんです。でもここは、オーナーシェフ曰く、「安全な国産牛、しかも料理を出す当日の早朝に屠殺された新鮮な肉しか出さないっ」というこだわりのお店なんです!

体温がまだ残っているほど新鮮な牛肉なので、台湾では「温体牛」とも呼ばれています。熟成肉が流行ってる日本とは真逆ですが、温体牛もビックリするほど美味しくて、正直、その美味しさは、僕の乏しい表現力では伝えきれません!

毎回行くと必ず頼むのが牛肉火鍋です。

鍋の中には長時間煮込まれた特製スープに、トロトロに煮込まれた台湾牛の塊肉(ビーフブリスケット)がたっぷり入っているほか、別皿で台湾牛の薄切りも付いてきます!シャブシャブのようにスープに2〜3秒泳がせて半ナマで食べると、温体牛の独特の歯ごたえがたまりません!

鍋の中身はこんな感じです。いつも肉の量に驚かされます!

もちろん、青菜、キノコ、凍み豆腐、揚げ湯葉、トマト、カボチャなど季節の野菜もたっぷり付きます。今日の青菜は、枸杞(クコ)の葉でした!日本では、薬膳で枸杞の実がよく使われますが、台湾では葉っぱを野菜として食べるんです。日本では食べたことのない食感と味ですごく美味しいですよ。

そのほか、日によっては芥蘭苗(ベビーカイラン)、青梗菜苗(ベビーチンゲンサイ)、地瓜葉(サツマイモ菜)、空心菜があります。僕は毎回決まって大好きな芥蘭苗(ベビーカイラン)を頼みます。

なお、シャブシャブ用の薄切り肉は、もっと食べたければ単品で追加注文できます。あと、霜降り、赤身、横隔膜など、好きな部位を好きな分、指定して注文することもできます。

タレは、店内にショウガの千切り、パクチー、ニンニク、生唐辛子、唐辛子のオイル漬け、豆板醤、醤油、酢、豆板醤など色々な調味料と薬味が置いてあるので、自分好みのタレを作ります。

鍋のスープは、もちろん無料で追加できます。ここの火鍋のスープはすごく美味しくて、いつも4〜5人くらいの友達と行って、1時間後にはスープがなくなってしまうほどなんです!僕はラーメンのスープは一度も飲み干したことがないのですが、ここの火鍋のスープは、なぜかいけちゃいます!(笑)

上の写真は、僕がよく食べる台湾牛の白レバーとネギの炒め物です。

僕はもともと内臓系は食べれなかったんです。日本のモツ鍋とかモツ煮込みってどうしても臭みとクセがあるし。でも、ここのレストランの台湾牛のモツは新鮮で一切臭みがないから、食べれるようになったどころか、むしろ大好きになりました!しかも、モツにくっついている余分な脂身も前もってきれいに取り除いてくれるので、あっさりとしていて、健康面でも安心して食べられます!

でも、ここだから安心して食べられるのであって、今でも他のレストランではモツを食べる勇気はありません。日本でも食べたいと思ったことがありません...

ここの店主は、モツ料理に対するこだわりもすごくて、毎朝仕入れに行くとき自分の眼鏡にかなうものがなかったら、お店に出しません。写真の白レバーとネギの炒め物も、5日間毎日通って注文したのに、1日も出してもらえなかったことがあるんです。

内蔵はガンなどの病気にかかりやすいし、かなり注意して目利きをしなければならないと言ってました。しかも鮮度が落ちやすいので、屠殺して数時間以内のものしか仕入れないというこだわりようなんです。

これは、牛モツの三杯炒めです。モツと言っても、日本のように大腸・小腸ではなく、ハツ(心)、レバー(肝)、フクゼン(肺)、マメ(腎)、コリコリ(大動脈)、4種類の胃(ミノ、センマイ、ハチノス、アカセン)など10種類以上の台湾牛のホルモンを、台湾の家庭料理の基本である「三杯炒め」という調理法で高温で短時間さっと炒めた料理です。

三杯というのは、醤油1杯、酒1杯、胡麻油1杯の三杯で味付けするからで、大量のネギ、ショウガ、ニンニクを入れ、最後にたっぷりのホーリーバジルで仕上げます。お好みで唐辛子も入れてくれますが、辛いのが苦手な場合は、オーダーする前に伝えると抜いてくれます。

この料理は、いろんな部位のモツが入ってて、いろんな歯ごたえが楽しめます。かなり美味しいです!ご飯と一緒に食べるとホント箸が止まりません!

これは、蔥爆牛肉という台湾の家庭料理です。蔥爆(ネギバク)というのは、タップリのネギに煙が出るほど高音のごま油をかけて香りを「爆発」させてから、お肉と炒める調理法なんです。熟成牛とは反対の、温体牛のおいしさがすごく際立つ美味しい料理です!正直、この美味しさをどう言ったらいいかわからないので、とにかく食べに行ってください!笑

白苦瓜と牛肉の炒め物です!これもやばいくらい美味しいです!

スタンダードなハツとピーマンの炒め物も歯ごたえがたまりません!

などなど、いろいろ台湾牛の料理があるのですが、実は、上で紹介した火鍋や単品料理は、量が多いので、基本、4人以上で食べに行くときにしかオーダーしません。

一人でご飯食べに行くときは、いつもシンプルに牛肉麺と、温かい青菜のおひたし、滷味(ルー・ウェイ)と呼ばれる豆腐や昆布などの煮付けを頼みます。

食べかけの写真でゴメンなさい...(食べ始めてから気づきました...笑)

実はこのシンプルな【汁なし牛肉麺】が一番美味しんです。一時期ハマりすぎて、毎日食べてました!(笑)

最後に...

これは台湾牛のステーキです。でもこれはメニューには載っていない裏メニューなんです(笑)。この日は4人で行ったので、食べやすいようにサイコロ状に切ってもらいましたが、和牛とも違う、アメリカ産、オーストラリア産とも違う、本当に本当に美味しいステーキで、食べたら絶対に感激します!温体牛って、日本で食べる牛肉と歯ごたえがま〜ったく違うんです!正直、一枚一万〜二万円する和牛のステーキよりも美味しいです!

ただ、値段もそれなりにしましたが...(笑)。しかも、最低でも2〜3日前に、前もって電話予約しないと出してくれません。

ただこのお店、かなりの人気店で、午前11時半に開店しても、午後2時までには全て売り切れてしまうんです!営業時間は夜の9時までのはずなのに、午後2時には1日分の食材がなくなって結局は晩御飯の時間になる前にお店を閉めてしまうんです。

今日は特別に僕のために食材を取っておいてくれて、7時まで営業してもらいました!しかも食べてる間、他のお客さんがたくさん来てたのですが、全部断ってました...笑 

最後にもう一枚、別の日に撮った牛肉火鍋です...笑

なんどもすみません...笑 本当に美味しんです!

最後に、このお店のオーナーシェフ夫人です!

今日も「売り切れ」看板をわざわざ2個も用意してお店の前に置いてました!毎日11:30にオープンし、14:00には全てが売り切れるレストラン。営業時間、1日たったの2時間半です。しかも週休二日!

お客さんが多すぎて疲れるから、今後、週休三日にしたいと言ってたので、これからますます食べれる機会が減るかもしれません...

しかも、これ以上お客さんが増えたら困るから宣伝しないでくれとまで言われたので、店名をのせる許可がおりませんでした...笑 高雄に行ったら、ぜひ探してみてくださいね!

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