おかまり@大風呂を畳みたい

アラサーとアラフォーの間のフォー寄り。11歳の息子と7歳の娘がいます。仕事は普通のサラ…

おかまり@大風呂を畳みたい

アラサーとアラフォーの間のフォー寄り。11歳の息子と7歳の娘がいます。仕事は普通のサラリーマン。HSP気質。 メモ魔塾特進科_孔明クラスで活動しています。目指すは「メモ魔塾のさっしー」になること。 プログラミング始めました。Ms. Engineerのスターター5期生。

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短編小説『エコ゛』

「ねえ、去年までの気温の偏差、1880年からの上昇が1℃超えたって。」 最近出されたIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル)の…

子どもたちの夏休みが終わった。
彼らが放つワクワクエネルギーが家中に満ちていて、私も少しだけ楽しい気持ちになっていた。
明日から日常が再開するけど、ワクワクを見つけていこうね。

上の段も、下の段も、自分の好きなアイスだなんて贅沢。

有給休暇の夏休みを使って、家族で一泊二日の温泉旅行に行ってきた。 行き先は、家から車で3時間くらいの”昔ながらのリゾート地”。 この4月にリニューアルした旅館で…

「大丈夫だよ」ってことは、自分で決めなくていい

ここ数か月、手がずっと痒かった。 始まりは昨年12月ごろ。 手の皮が何か所もむけて、ささくれが痛くて、「冬は乾燥するなぁ」なんて思いながらハンドクリームをひたすら…

塾帰りの息子を、駅まで車で迎えに行く水曜日。
教科書もゲームもない空間だから、今日の出来事、図書館で読んだ本、塾の友達のことをたくさん話してくれる。
家に帰るまでの15分。
なかなか悪くない、親子の時間。

僕のアイドル

「今日も聴いてくれてありがとー!」 ステージ上から観客に向かって手を振り、君がひと際大きな声をあげた。 汗で束になった前髪が額に張り付いて、いつものキメ顔とはち…

あんなに苦手だった仕事も。
あんなに嫌いだった人も。
お別れとなると、少し寂しくなるし、「悪いばかりじゃなかったかも」と思えるから不思議だ。
さよならも、悪くない。

プレゼントごっこ

一年のうちの、特別な日。 どうせ渡さないのに、あの人へのプレゼントを、今年も私は買ってしまった。 「これ、好きかな」と顔を思い浮かべながら選び、 「贈り物です」…

大人って

「大人はいいな。自由だから」 ある日突然、7歳の娘に言われた。 私からすれば、自由の塊のように天真爛漫な娘。好きなことは好き、嫌なことは嫌とはっきり言う。楽しそ…

39歳、プログラミング始めました。~Ms.Engineerスターターコースを終えて。

プログラミングなんて、私にはできないと思っていたし、やらないと思っていたし、別にできなくていいと思っていた。 私には必要ない。得意な人にお願いすればいい。私は違…

得意を伸ばすより、苦手をなくしたい私

何を思ったか、今、プログラミングを習っている。 平日の夜と週末。オンラインで授業を受けて、出された宿題を次の授業までにやる。 仕事をしつつ、家のことをしつつ、授…

「あぁ、戻ってきたな」

祖母が亡くなった。95歳だった。 「そろそろかもしれない」 と母からの電話を受けてから、5日目のことだった。 18歳で私が進学を機に家を出るまで、一緒に暮らしていた祖…

もはやあの人にまつわる記憶の一部

アイドルの曲や、J-POPチャートで上位に入る楽曲を好んで聴く私。 早口の英語の歌詞で、叫ぶような歌声が何箇所もある音楽をいつも聴いてるあの人。友達とバンドを組んで…

「やりたい」が「やらなくちゃ」になる前に

秋。つまり、冬の前だ。 12月が「師走」っていうだけあって、冬はとても忙しない。 1年が終わってしまうことも、短くなっていく日も、手帳売り場がにぎわうことも、街中…

子供が見ている世界は、余計なフィルターが本当にない。

紅葉を題材にしても、緑の葉が見えたら混える。
地元の湖を描くにしても、汚ければ灰色で塗る。

ママの似顔絵を描く時も、首から下はいつもの部屋着。
「将来の夢はなに?」って、大人に対しても無邪気に聞く。
#秋のイラスト展

あの時の本棚から、何冊か借りてきたい

私がまだ小さかったころ。幼稚園から小学校低学年くらいの記憶。 家族みんなで寝ていた部屋の端っこに、大きな本棚があった。 お母さんやお兄ちゃんの本も置かれていたけ…

短編小説『エコ゛』

短編小説『エコ゛』

「ねえ、去年までの気温の偏差、1880年からの上昇が1℃超えたって。」

最近出されたIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル)の報告書を読んでいたT氏が、持っていたタブレットをデスクに放って天井を見上げた。

「1℃…」

私は見ていた実験データから目を離し、頭の中で計算する。今年が2037年だから…。

「150

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子どもたちの夏休みが終わった。
彼らが放つワクワクエネルギーが家中に満ちていて、私も少しだけ楽しい気持ちになっていた。
明日から日常が再開するけど、ワクワクを見つけていこうね。

上の段も、下の段も、自分の好きなアイスだなんて贅沢。

上の段も、下の段も、自分の好きなアイスだなんて贅沢。

有給休暇の夏休みを使って、家族で一泊二日の温泉旅行に行ってきた。

行き先は、家から車で3時間くらいの”昔ながらのリゾート地”。
この4月にリニューアルした旅館で、おいしいご飯に広い温泉、付近には子供が一日中遊べるテーマパークがある。

「日頃の仕事・家事・育児、その他もろもろの忙しさを忘れ、心ゆくまでのんびりできた」

…とはならないのが、お母さん!! なのです!!!

旅行となると、前日のうち

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「大丈夫だよ」ってことは、自分で決めなくていい

「大丈夫だよ」ってことは、自分で決めなくていい

ここ数か月、手がずっと痒かった。

始まりは昨年12月ごろ。
手の皮が何か所もむけて、ささくれが痛くて、「冬は乾燥するなぁ」なんて思いながらハンドクリームをひたすら塗っていた。

でも、いつもの青い缶のクリームをいくら塗っても全然治らなくて、ドラッグストアで買った少し高いクリームを試してみたけど、「少し良くなるかな」ぐらいで、根本的には解決しなかった。

でも、痒いだけだし。痛いわけじゃないし。

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塾帰りの息子を、駅まで車で迎えに行く水曜日。
教科書もゲームもない空間だから、今日の出来事、図書館で読んだ本、塾の友達のことをたくさん話してくれる。
家に帰るまでの15分。
なかなか悪くない、親子の時間。

僕のアイドル

僕のアイドル

「今日も聴いてくれてありがとー!」

ステージ上から観客に向かって手を振り、君がひと際大きな声をあげた。
汗で束になった前髪が額に張り付いて、いつものキメ顔とはちょっと違う。だけど、こっちの君も好きだな、と僕は思う。

ライブは終盤に差し掛かっている。時間的に、次が最後の曲だろうか。
今日も楽しかったな。今日も良いライブだった。
もうすぐお別れの時間が来てしまう。名残惜しいけど、仕方ない。次に会

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あんなに苦手だった仕事も。
あんなに嫌いだった人も。
お別れとなると、少し寂しくなるし、「悪いばかりじゃなかったかも」と思えるから不思議だ。
さよならも、悪くない。

プレゼントごっこ

プレゼントごっこ

一年のうちの、特別な日。

どうせ渡さないのに、あの人へのプレゼントを、今年も私は買ってしまった。

「これ、好きかな」と顔を思い浮かべながら選び、
「贈り物です」と言ってラッピングしてもらう。
紙袋に入れて、いつでも渡せるように持ち歩く。
もちろん、「お渡し用の袋」も忘れていない。

でも、0.1%くらいの偶然が重なってごく自然に渡せるチャンスでも来ない限り、きれいに包まれたそれが袋から顔を出す

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大人って

大人って

「大人はいいな。自由だから」

ある日突然、7歳の娘に言われた。

私からすれば、自由の塊のように天真爛漫な娘。好きなことは好き、嫌なことは嫌とはっきり言う。楽しそうに学校に行って友達と遊び、もっと楽しそうにゴロゴロと休日を謳歌している。そんな娘に言われたものだから、とてもびっくりした。

「なんで、自由だって思うの?」

娘と目線を合わせて聞いてみた。だけど娘は、

「え、だってママ自由じゃん。

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39歳、プログラミング始めました。~Ms.Engineerスターターコースを終えて。

39歳、プログラミング始めました。~Ms.Engineerスターターコースを終えて。

プログラミングなんて、私にはできないと思っていたし、やらないと思っていたし、別にできなくていいと思っていた。
私には必要ない。得意な人にお願いすればいい。私は違う分野で私の得意を発揮するんだから。

そんなふうに考えていた私が、今日、Ms.Engineerが提供しているプログラミングのスターターコースを修了した。JavaScriptを使って、簡単なwebページを作成することができるようになった。

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得意を伸ばすより、苦手をなくしたい私

得意を伸ばすより、苦手をなくしたい私

何を思ったか、今、プログラミングを習っている。
平日の夜と週末。オンラインで授業を受けて、出された宿題を次の授業までにやる。

仕事をしつつ、家のことをしつつ、授業の時間と宿題の時間を確保する。

「厳しいけど、なんとかいけるかな」と思って申し込んだけど、やっぱり大変だった。時間のやりくりがうまくできない。

ぼーっとスマホでSNSを眺めたり、推しの動画を見たり、昼寝したり、お買い物行ったり。

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「あぁ、戻ってきたな」

「あぁ、戻ってきたな」

祖母が亡くなった。95歳だった。
「そろそろかもしれない」
と母からの電話を受けてから、5日目のことだった。

18歳で私が進学を機に家を出るまで、一緒に暮らしていた祖母。
手芸が得意で、小さい頃は帽子やベストを編んでもらった。少し大きくなったら、編み物のやり方を教えてくれた。私は「手芸・折り紙」を趣味及び特技として公言しているけど、「手芸」は祖母から教えてもらったものだ。

ずっと祖父を立て、祖

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もはやあの人にまつわる記憶の一部

もはやあの人にまつわる記憶の一部

アイドルの曲や、J-POPチャートで上位に入る楽曲を好んで聴く私。

早口の英語の歌詞で、叫ぶような歌声が何箇所もある音楽をいつも聴いてるあの人。友達とバンドを組んで、時折ライブなんかもしてるって聞いた。

そんなあの人に近づきたくて、

「おすすめのバンドとか、アルバムとか、ある?」

って思い切って質問したら、教えてくれた一つのバンド。

分かりやすく私の背中を全力で押してくれるアイドルソング

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「やりたい」が「やらなくちゃ」になる前に

「やりたい」が「やらなくちゃ」になる前に

秋。つまり、冬の前だ。

12月が「師走」っていうだけあって、冬はとても忙しない。

1年が終わってしまうことも、短くなっていく日も、手帳売り場がにぎわうことも、街中に飾られるクリスマスの装飾も。

自分の人生。自分のペースでやっていけばいいはずなのに、目にするものが全部、私を急き立てているようで、「早くしなきゃ。何とかしなきゃ」って焦ってしまう。

だから、そうなる前に。冬が来る前に。

自分の

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子供が見ている世界は、余計なフィルターが本当にない。

紅葉を題材にしても、緑の葉が見えたら混える。
地元の湖を描くにしても、汚ければ灰色で塗る。

ママの似顔絵を描く時も、首から下はいつもの部屋着。
「将来の夢はなに?」って、大人に対しても無邪気に聞く。
#秋のイラスト展

あの時の本棚から、何冊か借りてきたい

あの時の本棚から、何冊か借りてきたい

私がまだ小さかったころ。幼稚園から小学校低学年くらいの記憶。

家族みんなで寝ていた部屋の端っこに、大きな本棚があった。

お母さんやお兄ちゃんの本も置かれていたけど、下から二段が私専用の棚で、買ってもらったりお兄ちゃんからのお下がりの絵本を並べていた。

日本昔話シリーズ。

グリム童話シリーズ。

人気の絵本作家さんの本たち。

昔話の絵本が大半を占めていた。たくさん並んだ中から、毎晩一冊を選

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