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カレールウにカレールウ 企業では商品化困難な企業の粋を超えて敢えてのブレンド 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 プロがマーケティングして考え抜いた味である市販のカレールーを敢えて素人がアレンジしてしまうという禁じ手のお話です。

 企画会議を重ねて、試作も沢山作って、嗜好の変化を捉えて同じブランドでも改良を続けた市販のカレールウ。販売になるまでの食品メーカーさんのご苦労は簡単に想像出来ます。

 しかし、メーカーさんは私達消費者に比べると実は…

例えば以下の足かせの中で食品の商品開発されています。

·既に市場にある似た商品は出せない
 (競合他社と明確な差別化を図る必要)
·特許侵害を考慮する必要有り
 (特許使用許諾を受けかつ特許料を払わなければ採用し難い製法有り)
·利益の出ない商品は作れない

 ここがユーザである素人の工夫できる余地です。
この辺りの考え方を意識して頂くことをご紹介し、ユーザーたる消費者が極めて恵まれた立場ということを共有したいのです。

 比較的熟れた価格で入手できるカレールウで分かり易い例を以下にご紹介しますね。

 私はS&B(エスビー食品)さんのGOLDEN CURRYの辛口が大好きです。


大好きなな
S&B(エスビー食品)さんの
GOLDEN CURRYの辛口


この商品はS&Bさんの得意な香辛料の粋を集めた逸品で、35種類ものスパイスとハーブを絶妙にブレンドされています。
 各々の濃度をたった3通り変えただけでも3の35乗という膨大な組み合わせです。
 加えて香辛料以外にも国内産小麦粉、パーム油、なたね油、砂糖、食塩、カレー粉、でん粉、酸味料(小麦、大豆、ゼラチン)と原材料の数だけでも凄いのですから、

奇跡的確率で選ばれた配合

ということです。
(凄さ伝わると良いなぁ)

 これだけですごいのですが、少しだけコクを増したくハウス食品さんのこくまろカレーを加えます。

ハウス食品さんの
こくまろカレーの中辛


 名前通り尖ってるスパイシーな味にコクとまろやかさを加えて奥行きを加えて立体的な味に仕上げます。原材料の詳細はパッケージをご覧になって頂くとしてこちらも当然、

奇跡的確率で選ばれた配合

です。私は
GOLDEN CURRYの辛口1パック(6皿分)
こくまろカレーの中辛1/4パック(1皿分)
の混合比が好きです。

アレンジとしてスパイシーさの尖った感じをもう少し抑えて
GOLDEN CURRYの辛口1パック(6皿分)
こくまろカレーの中辛1/2パック(2皿分)

の方が一般ウケしそうな味わいかなぁ。

その辺はお好みで加減してみてくだいさい。
味の違いが分かる範囲だとまぁこくまろカレーのルウが1パックを4等分できる切れ目が入っているので、4通りか8通りといった桁ですね。メーカーさんの商品化時の組み合わせに比べたらとても現実的ですよね。

 ということで、当たり前過ぎなのですが、上述の背景を意識すると

消費者の特権を活かした凄いお料理の楽しみ方

ということなのです。

蛇足
 素材から半導体、携帯端末などモノづくりに携わって来たので、造り手の思いと消費者立場の凄さ、伝わって欲しいです。

超蛇足
 宜しければ、こちらで蛇足の背景をお楽しみ頂ければ幸いです。

超々蛇足
 同じ事でも背景を理解すると結果を深く楽しめると思っています。
 ウザッ ですかね~

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