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檸檬読書日記

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#マンガ

檸檬読書日記 ゴーストドラムを、ボードレールの猫は本屋で、短編は詩。 6月3日-6月9日

檸檬読書日記 ゴーストドラムを、ボードレールの猫は本屋で、短編は詩。 6月3日-6月9日

6月3日(月)

腹が減り 何食べようと 考えど 頭に料理 回って終わり

何食べようかなあと、考えているだけでなんだか満足して、もう良いかなあとか思ってしまう、今日この頃。
極度の面倒くさがり。

スーザン・プライス『ゴーストドラム』を読み始める。児童書。

1年の半分が雪で覆われる北の国は、残酷な皇帝たちが支配していた。皇帝は恐れるあまり息子さえも塔の中に幽閉し、息子・サファは生まれてからずっ

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檸檬読書日記 馬の言葉に耳を傾け、銀木犀を嗅ぎ、満月を見る。 10月23日-10月29日

檸檬読書日記 馬の言葉に耳を傾け、銀木犀を嗅ぎ、満月を見る。 10月23日-10月29日

10月23日(月)

外に出ると、金木犀の甘い匂いが鼻に抜けてくる。秋だなあ。

金木犀の不思議なのが、近くだとそんなに匂いはしないのに、遠くだと匂いが押し寄せるように香ってくる。
匂いがするから、何処だろうと探してみると、結構遠くにあったりする。反対に、匂いはしなくて、けれどオレンジ色の花がプチプチ咲いているから、金木犀があったのかと気づいたりする。そして近くで匂いを嗅いでも、あまりしない。

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檸檬読者日記 やっぱり内田百閒に夢中です。 10月2日-10月8日

檸檬読者日記 やっぱり内田百閒に夢中です。 10月2日-10月8日

10月2日(月)

またもや登場、カステラ、クロテッドクリーム、黒蜜。withアイスティー。
最高に合う。
寒くなったら、ホットでも良さそう。

糸井重里『ふたつめのボールのようなことば』を読み始める。

「ひとつめ」に引き続き、詩のような言葉が詰まった本。

この世には、知らないことの方が多い。
けれど、何でも知っていると思うより、何も知らないと知っている方が、それなら知れることがたくさんあると

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檸檬読書日記 羅生門に、雨は振るがまま、スイカを食べる。 8月14日-8月20日

檸檬読書日記 羅生門に、雨は振るがまま、スイカを食べる。 8月14日-8月20日

8月14日(月)

「井伏鱒二って、スキンヘッドの人だっけ?」

と、突然言われ、そうだったかなと考える。井伏鱒二って、黒とか魚とかの作品書いた人だよなあ(曖昧)と思えど、顔が浮かんでこない。

「そうだっけ?」
「うん。ほら、バイキングの小峠さんに似ている、スキンヘッドの…」

え、小峠さんとスキンヘッドって…その瞬間、1枚の画像が頭に浮かんだ。坊主頭で、横を向いた

「それって、正岡子規じゃな

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檸檬読書日記 三島由紀夫に再び落ちる。 7月10日-7月16日

檸檬読書日記 三島由紀夫に再び落ちる。 7月10日-7月16日

7月10日(月)

三島由紀夫『命売ります』を読み始める。

生きている意味を見いだせない男・羽仁男は、それならこの命売ってしまおうと「命売ります」という広告を出す。
すると客が次々現れて…。

三島由紀夫、ようやく2冊目の本!

相変わらずの文章に惚れ惚れする。今回はその中にぴりっとした皮肉さも混じっているのが、なんとも言えない癖となって引き込んでくる。堪らないな。もう落ちる予感しかしない。

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檸檬読書日記 武者小路実篤に惚れました。 7月3日-7月9日

檸檬読書日記 武者小路実篤に惚れました。 7月3日-7月9日

7月3日(月)

本を20冊ばかり頂いた。わーい。
ただ、鬼のような天使が相当な量の積読本を指さしながら、凄い目で見てくる。視線がチクチク刺さっている。
早く読まなくてはなあ。でも欲しい本もたくさんある。買いたい。仏のような悪魔が「大丈夫、買っても読めばいいんですから」と後押ししてくる。その後ろから、鬼のような天使の突き刺す視線。板挟みです。
そして自分は、おそらく買ってしまう。(え)

たなかの

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檸檬読書日記 雀と生きたおばさんと、パリで奇跡を生んだおばさんの話。 6月26日-7月2日

檸檬読書日記 雀と生きたおばさんと、パリで奇跡を生んだおばさんの話。 6月26日-7月2日

6月26日(月)

人参の花をずっと置いておいたら、凄いことになった。ぱっかーんと開いた。なんだか本当に花火みたいだ。

竹下文子・ぶん:島野雫・え『つきのこうえん』を読む。絵本。

満月の夜、るなちゃんは絵本を読みに来るお母さんを待っていると、窓の外からおとこのこが現れ、誘われるように外へ行く。
空を飛び向かった先は、お月様のボールで遊んだり空を飛ぶように回るぶらんこに乗ったりする不思議な場所、

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檸檬読書日記 『跡を消す:特殊清掃専門会社デッドモーニング』を読む。 6月19日-6月25日

檸檬読書日記 『跡を消す:特殊清掃専門会社デッドモーニング』を読む。 6月19日-6月25日

6月19日(月)

唐突に空芯菜を蒔いていないことに気づく。
慌てて種まき。よしよし。
空芯菜は優秀なんだよなあ。病気に強く、虫にも強い。そして、折って採っても、また生えてくるから何度も何度も採れる。最高ですね。
癖も少なく、独特なシャキッと感も堪らない。炒め物に最高。

MOMENT JOON『日本移民日記』を読む。

日本に10年住み、ラッパーとして活躍する韓国人の著者が、日本で体験したことや

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檸檬読書日記 仏像を知り、人参の花を見て、そして眠る。 6月12日-6月18日

檸檬読書日記 仏像を知り、人参の花を見て、そして眠る。 6月12日-6月18日

6月12日(月)

いせひでこ『ルリユールおじさん』を読む。絵本。

大切にしていた本が、読みすぎて壊れてしまった少女は、直してもらうためにパリの街を駆け回る。
そこでルリユールというおじさんが本を直してくれると聞き、路地裏でひっそりと営む工房にたどり着く。
少女・ソフィーは、自分の本がルリユールおじさんの手によって蘇っていく姿を見つめる。それは、まるで魔法のようだった。

なんとも素敵な本に出会

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檸檬読書日記 コオロギは笑う。 6月5日-6月11日

檸檬読書日記 コオロギは笑う。 6月5日-6月11日

6月5日(月)

思いっ切り口の中を噛んでしまった。痛い。
自分の歯はやたらと尖っているから、ぐにゅっと突き刺さってすこぶる痛い。やってしまった。
結構気をつけていたのになあ。と不思議と首を傾げていたら、鬼のような天使が「本当に気をつけていたら、起きないだろう」と、突き刺してきた。痛い。
ダブルで負傷です。

フェリシタ・サラ『フルールヴィルのいちねん:にわからうまれた せかいのレシピ』を読む。絵

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檸檬読書日記 「哲学」をする。 5月29日-6月4日

檸檬読書日記 「哲学」をする。 5月29日-6月4日

5月29日(月)

畑で育てているスイスチャードが、目を疑うほど伸びていて、驚いた。驚いたを通り越して、引いた。
小学5.6年生くらいの背丈まで伸びていたのだ。

通常はセロリ位の長さで、今まではそのくらいの長さのものを脇から少しずつ折って収穫していたのが、暖かくなるにつれてぐんぐんと伸びていった。
流石にセロリより大きくなった時は驚いたけど、今はその非ではない。少し怖い。主張が凄い。
元々、軸が

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檸檬読書日記 文豪ブーム再来。 5月15日-5月21日

檸檬読書日記 文豪ブーム再来。 5月15日-5月21日

5月15日(月)

枝豆が、枝豆が…!
種から植えた枝豆たちの芽が、一斉に出てきていて朝から飛び上がっている。
嬉しい。去年から茶豆風の枝豆を育てていて、普通のより味がしっかりしてて美味しい。早くも食べるのが楽しみ。

本当は大豆にもしたいと毎年思っているのだけれど、毎年何故か残らない…。不思議。
ついつい食べてしまうんだよなあ。今年も食べて残らないんだろうなあ。むむむ。

『MONKEY』vol

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檸檬読書日記 本棚のストーカーをしています。 5月1日-5月7日

檸檬読書日記 本棚のストーカーをしています。 5月1日-5月7日

5月1日(月)

毎月恒例神社参拝の日。
毎回、というか天気の悪い日に思うのだが、参拝した後に光が差すのは何故なのだろう。
今日も空は少し曇り空で、少し肌寒かった。けれど参拝した後急に光が差して、暑くなったのだ。
不思議だ。

糸井重里『金の言いまつがい』を読み始める。

もう最初から面白い。
ただ、思わずにまっとしたら「どうした?」とバレてしまい、仕方なく見せたら、自分以上にゲラゲラと笑っていた

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檸檬読書日記 萩原朔太郎再び現る。 4月17日-4月24日

檸檬読書日記 萩原朔太郎再び現る。 4月17日-4月24日

4月17日(月)

糸井重里『言いまつがい』を読む。
あらゆる言い間違いを収めた1冊。少し前からちょっとずつ読んでいるのだが、なかなかに面白い。

大爆笑という訳ではないけれど、読んでいてニマニマしてしまう。
自分も名前をよく間違えるから、余計ににまっとしてしまった。(怪しいな)

待って待って、凄く気になる本が出ている!
『川端康成の話をしようじゃないか』
川端康成の魅力を2人の作家が語る本らし

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