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【3分要約・読書メモ】企業参謀 戦略的思考とはなにか

ハーバードやスタンフォードをはじめとする世界の主要ビジネススクールで何十年にもわたって定番テキストとなっている名著38冊のエッセンスを1冊に凝縮した読書ガイド「世界のエリートに読み継がれているビジネス書38冊」にて紹介されたおすすめの本をまとめました。今回は、企業参謀 戦略的思考とはなにかに関する本を紹介します。

読み継がれている理由

大前研一氏がマッキンゼーの新人コンサルタントだった30代にして決め元しれ書き留めていたものを書籍化した一冊。大前氏の代表作として現在でも読み継がれているベストセラー。
流行りの経営戦略の知識やフレームワークを解説した本ではなく、あくまでゼロベースで経営を分析し、中長期の打ち手を考えるために必要な「戦略的思考」に基づいて丁寧に解説された書籍である。企業参謀としての心構えから、戦略的思考に基づいて活用されているイシューツリーや、プロフィットツリーなどの基本的な思考ツールとともに、実際の企業戦略の優れたケーススタディも数多くまとめられている。

重要なメッセージ

●戦略的計画など戦略立案に考えるべき重要な4つの思想がある。
①戦略的計画は、ひとたび目的地に達した場合、守り抜けるものではなくてはならない(プロテクション)
ある程度持続可能でなければならない。例えば、「収益を犠牲にしてもまずシェアを取り、その後収穫する」という考え方の後ろにある隠された前提には、「獲得したシェアは守れる」という仮説がある。つまりシェアを守るために金がかかっては、ロジックは崩れ、シェア獲得競争は意味がない。

②市場の構造変化を予知し対処するために、己の強さと弱さを知り抜いていなければならない
法人-個人、国内ー輸出、大型―小型、老人ー若人などなど、自社の市場をいくつもの切り口で見ると、シェアの変化にどのセグメントがどのくらい寄与しているかが定量化できる。こうして、自社の戦略立案に最も意味のある切り口を見出し、時系列的戦局変化を追えるようにしておかなくてはならない。これは自分のアキレスけんをひそかに把握し対処するということであり、競争の盲点を突く糸口にもなる。

③真の戦略家は、リスクを避けるのではなく、リスクをあえてとる局面がなくてはならない。
いかなる戦略計画からもリスクを排除することはできない。万一リスクを冒したくなければ、効率向上やコスト低減といったオペレーショナルな改善しか打つ手はないが、ほとんどの事業は何年かに一度、戦略的岐路に立たされる。戦略的改善は効率改善では間に合わなくなった潮流の変化に対し、思い切った舵を取ることだ。

このことは事業戦略に対してだけでなく、組織や人事改革にも当てはまる。大企業は要素が複雑に絡み合い、ゆっくりとした改革は事実上不可能なことが多い。したがって、周到な準備をひそかに進め、アッという間に改革を終えてしまった方が、混乱も少なくなることが多い。絡み合いをほどくのに10年もかけては、市場競争には勝ち抜けない。

④最後に戦略に魂を吹き込むのは人であり、マネジメントのスタイルである。
優れた戦略は、全体像が明確にとらえており、美しい物語にも似た調和を持つ。その上で大切なことは、戦略を実施するラインの長が、その内容に深く精通し、戦略の精神を生かしうることだ。

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

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