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7月6日(火)、第1025回 「立派な施し」

例えば、
 
電車の中で、
 
誰かが、
 
おばあちゃんへ、
 
席を譲るとするでしょ?
 
 
それ、立派な施しで、
 
「床座施」と言います。
 
 
それで、
 
席を譲られたおばあちゃんが、
 
駅を降りてタクシーに乗った
 
とするでしょ?
 
電車の中のことがうれしくて、
 
ずっと笑顔のままでいる。
 
 
それ、立派な施しで、
 
「和顔施」と言います。
 
 
ニコニコ笑顔を見ていた、
 
タクシーの運転手さんが声を
 
かけるとするでしょ?
 
「お客さん、何かいいこと、
あったんですか?」
 
 
すると、
 
その笑顔のおばあちゃんは、
 
「電車の中で、親切にして
いただいたんですよ。運転手
さんにも何かいいことあると
いいわね」
 
とやさしく言葉を交わしたと
 
するでしょ?
 
 
それ、立派な施しで、
 
「言辞施」と言います。
 
 
目的地に着いて、
 
タクシー降りようとしたら、
 
雨が降ってきたとするでしょ?
 
 
おばあちゃんが濡れないよう
 
に、タクシーから玄関まで、
 
運転手さんが傘をさして、
 
送ってあげたとするでしょ?
 
 
それ、立派な施しで、
 
「房舎施」と言います。
 
 
これ、
 
単なるお話ですけど、
 
目に浮かぶぐらい、
 
さもありなん、でしょ?
 
 
毎日の生活の、
 
ちょっとしたやさしさ、
 
それこそが、
 
「立派な施し」
 
となるのです。
 
 
感謝、合掌
慈永

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