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不動産相続、土地の探し方、土地の売り方、賃貸、民泊

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相続不動産の売却方法や賃貸活用、土地を購入したいという方へ向けた内容となっている。住宅業界に25年従事し、不動産・相続専門のFP1級技能士です。
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#空き家

~相続で取得した不動産~建物解体後に出てくる「ガラ」とは!?

~相続で取得した不動産~建物解体後に出てくる「ガラ」とは!?

相談実例の中から、相続で不動産を取得し売却を行う際によく出てくる話しを書いてみたいと思う。

あえて、「よく出てくる話し」と書きましたが、古い建物を解体した際に「ガラ」が出てきてしまうことは珍しい話しでもない。あくまでも私の経験上での感覚値も入っているが、井戸や浄化槽ほどの確率ではないにしても、昔の開発分譲地や埋め立て地などでは、何かしら出てきてしまうだろうと常に想定している。いわゆる、地中埋設物

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~本当に「負」動産??~活用方法について前向きに考えてみる[相続登記義務化]

~本当に「負」動産??~活用方法について前向きに考えてみる[相続登記義務化]

過去にもnoteに書いてきたが、自身が抱えているであろう相続不動産について、改めて書いていきます。

相続で取得した土地や住宅にたいして、価値はないだろう、誰がこんなところに住むのか、誰も買うわけはないと「相続不動産の価値」を低く捉えている方も少なくないと思う。

半面、お金が絡むと冷静さを失う方もいます。
幼少期から独立するまでを過ごしてきて、何も問題はなかった。寧ろ、住環境が良く「価値」を分か

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~空き家特例の改正~売却前に解体・耐震改修工事をしなくても良い??

~空き家特例の改正~売却前に解体・耐震改修工事をしなくても良い??

今回の投稿は、「空き家の発生を抑制するための特例措置」、いわゆる「空き家特例」について、要点をまとめていきたいと思う。

〜 空き家特例とは⁈ 〜
被相続人である親(※1)の住まいを、相続人である子(※2)が相続した家屋・土地の譲渡(売却)にあたり一定の要件を満たした場合に、譲渡(売却)にかかる譲渡所得(売却価格)の金額から3,000万円を特別控除する。尚、相続人の数が3人以上の場合は2,000万

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~相続登記が義務化になったことで売却を考える〜初めて知る「既存不適格建築物」とは??

~相続登記が義務化になったことで売却を考える〜初めて知る「既存不適格建築物」とは??

本日4月1日より、相続登記義務化がスタートしました。

相続登記義務化とは?については、下記の投稿を是非ご覧ください!

早速だが、タイトルの「既存不適格建築物」について書いてみたいと思う。
~既存不適格建築物とは!?~
法令改正によって、改正後の新しい規定に適合しないものをさします。
すなわち、建築(完成時)の旧法(規定)の基準で合法的に建てられた建築物であり、その後に法令改正や都市計画変更など

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〜増えている⁈解体する木造住宅の現場日記〜後半②

〜増えている⁈解体する木造住宅の現場日記〜後半②

さて、いよいよラストの回となりました。

後半①については、「文章力の高いnoterを厳選」にマガジン追加をして頂いたのだが、スキがあまり増えず、、、
興味が湧かない話しなのか、または私の写真がヘタなのか悩んでしまった💦

しかし、、、
ここまできたら、最後の「更地」になるまでを書いていきます♪

⭐︎特徴や比較についての整理がとても上手なYouTuberと思います。初心者の方にも分かりやすいた

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〜増えている⁈解体する木造住宅の現場日記〜後半①

〜増えている⁈解体する木造住宅の現場日記〜後半①

解体作業の現場日記(チェック)、前半に続いて後半に移ります。

解体作業現場を毎日チェックしに行けるのも、地元密着スタイルを取っているからこそ、出来ることだろう。

不動産・建築業界は仕事を投げる(下請け)傾向が未だ強いと感じている。
近隣住民の中には、見ず知らずの職人さん達が隣接地に入ってきたら不安になられるケースも珍しくはない。

思ったことや不安に感じることに対して、言いやすい、伝えやすい環

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〜増えている⁈解体する木造住宅の現場日記〜前半〜

〜増えている⁈解体する木造住宅の現場日記〜前半〜

今後も増え続けるであろう、相応の築年数を経過した木造住宅の解体について、、

弊社が管理していた不動産を題材にして、noteに書いてみたいと思う。

まず、、
大前提として「空き家活用」を考えた際に、所有者の意向や建築士の見解を確認しながら物事を進めていく必要があると考えています。

当たり前のように思われるだろうが、悩んでも仕方のない(非現実的)事を判断出来ず、先延ばしにしているケースもよく見か

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〜土地価格は上がり過ぎ⁈〜新築より中古がお得?

〜土地価格は上がり過ぎ⁈〜新築より中古がお得?

タイトルについてはよく目にする話題ではあるが、2008年リーマンショックの時以来、何かがおかしい、、と感じている。

建築業界、リフォーム業界は価格転嫁にどう取り組むのか皆必死であろう。建築資材や物価高騰、人件費増などの要因があるのは言うまでもない。

しかし、、
不動産業も当然ながら「建築」関係が密接に関わっている。
すなわち、2024年問題とYouTubeやネットニュースでも騒がれている建築業

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〜民泊〜 いよいよ本格始動か⁈

〜民泊〜 いよいよ本格始動か⁈

先日、国土交通省より民泊物件を管理する事業者について定めた時間の講座や講義を受ければ参入を認めるという新制度の概要をまとめた(2023年度中の運用開始を目指す)との記事を目にしました。
政府はインバウンド需要を取り込みたい。とくに地方への経済効果を見越しての考えだということもよく伝わってくる。
新規参入の要件緩和をしていくという話し。

さて、数年前の話しではあるが民泊は住宅業界の黒船となるか、な

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リバースモーゲージとリースバックの違いとは⁈

リバースモーゲージとリースバックの違いとは⁈

リバースモーゲージとリースバック、ニーズもあり取扱いが増加傾向であると聞きます。
名称も似ており利息分や家賃といった月々一定額を負担することで、先にまとまった資金を確保できるという点では違いがいまいち分からないという方も多いのではないでしょうか。
特に高齢者も多く利用するサービスであるという点においても、慎重に判断した上で活用される必要があるでしょう。

●リバースモーゲージとは?
高齢者が居住す

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〜CM・広告でみる、不動産買取りリースバック〜

〜CM・広告でみる、不動産買取りリースバック〜

リースバックとは、自宅を売却し現金化した後も継続して住み続けられるサービスのこと。
現金を手元に残せた上で継続して住み続けられるという点では、リバースモーゲージと類似したサービスと受け止める方も多いでしょう。

〜リバースモーゲージと違う点〜
利息分ではなく「家賃を支払っていく仕組み」のため買手側と賃貸借契約を結ぶ。
所有権は買手側に移るため固定資産税などのランニングコストがかからなくなる半面、所

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〜ネットを活用した不動産売却〜

〜ネットを活用した不動産売却〜

いつ頃から「不動産売却一括査定」というサービスが提供されてきたのか思い出せない、、、

今後、空き家に絡んだ不動産の売却案件も増えていくだろう。そのなかで、「不動産売却一括査定」サービスはさらに拡がっていくのか。
「引っ越し一括査定」「車の一括査定」のように、各社が直接受注や買取りを前提としたサービスとは形態が少し違うと思っている。

〜不動産売却一括査定とは⁈〜
多数の不動産会社、とくに大手企業

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〜賃貸サブリースの背景〜

〜賃貸サブリースの背景〜

相続対策を謳った営業スタイルで、地主に賃貸物件の建築を勧めるといった話題については、まだ記憶に新しいかもしれない。

一般的な手法として、相続対策を謳いアパート・マンションの建築を勧める、その際にサブリースの提案もセットにすることで、安心材料となり契約をまとめるといった流れ。

デベロッパー(建築会社)に対しては、高齢の地主相手に契約内容やリスクについて説明が不十分ではないかといった点や、反対に不

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〜貸店舗探しにポータルサイトを活用する⁈〜

〜貸店舗探しにポータルサイトを活用する⁈〜

空き家と一言でいっても「空き店舗」をイメージする方は、それほど多くはないでしょう。

街中を少し歩けば、「テナント募集」といった看板を目にすることも増えたように思う。
古くからある商店街では「住居兼店舗」も多く、少子高齢化の問題からくる「空き家」として同様に対策をしていくべきではないか。

今回は、「事業用賃貸物件」の探し方について書いていきます。

〜物件探しを依頼された時の行動パターン〜

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